ナザレスの創設メンバー、マニー・チャールトンが80歳で死去

スコットランド出身のハード・ロック・バンド、ナザレスの創設メンバー/ギタリストだったマニー・チャールトン(Manny Charlton、上画像左端)が7月5日、テキサス州にて80歳で死去しました。

孫のジェイミーがSNSで訃報を伝えているほか、ナザレスのフェイスブックには、ピート・アグニューによる追悼メッセージが掲載されており、アグニューはマニーが病気で亡くなったのではなく、突然死だったと思われると綴っています。
マニー・チャールトンは1941年、スペイン南部のアンダルシアで生まれ、2歳の時に家族とスコットランドに移住しました。いくつかのバンドで演奏した後、1968年にピート・アグニュー(b)、ダン・マッカファーティ(vo)、ダレル・スウィート(ds)らとナザレスを結成したチャールトンは、1971年のデビュー・アルバム『Nazareth』から1989年の『Snakes ‘N’ Ladders』に至るまで、17枚のアルバムに参加し、チャールトンのギター・リフが、70年代にバンドをスターダムにのし上げました。

ナザレスは、最初のアルバム2作が不振だったものの、ディープ・パープルの前座を務めたことを機に、ロジャー・グローヴァーが1973年のアルバム『Razamanaz』と『Loud ‘n’ Proud』をプロデュースしたことで成功し始め、翌1974年の『Rampant』をグローヴァーと共同プロデュースしたチャールトンは、1975年の『Hair of the Dog』以降、一人でプロデュースしたアルバムがいくつもありました。

バンドの代表作となった『Hair of the Dog』には、大ヒットしたエヴァリー・ブラザーズのカヴァー「Love Hurts」や、後にガンズ・アンド・ローゼズがカヴァーしたタイトル曲「Hair of the Dog」が収録されており、同アルバムは全世界で200万枚を売り上げました。
また、チャールトンは1986年、ガンズが1987年に発表することになるデビュー・アルバム『Appetite For Destruction』のプロデュースを依頼されました。彼らがサウンド・シティ・スタジオでレコーディングした25曲は最終的に収録されませんでしたが、これらの音源は、ガンズが2018年に発売した豪華ボックスセット『Appetite For Destruction – Locked N’ Loaded』のCD『1986 Sound City Session』にフィーチャーされています。

チャールトンは1989年、ナザレスの「Snakes ‘N’ Ladders」ツアーの後に脱退し、その後10年間はスポットライトから遠ざかっていました。しかしながら、1999年のソロ・デビュー・アルバム『Drool』を皮切りに、ソロ名義やマニー・チャールトン・バンド名義のアルバムをリリースし続け、2016年のアルバム『Solo』が最後の作品となりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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