ワーナー・ブラザーズ/リプリーズ・レコードの重鎮、モー・オースティンが95歳で死去
60年代から90年代にかけて、ワーナー・ブラザーズ/リプリーズ・レコードの経営トップを務めたモー・オースティン(Mo Ostin)が7月31日、老衰のため95歳で亡くなりました。
ワーナーの共同会長であるアーロン・ベイ・シュックとトム・コーソンは、次の声明を発表しています。
「モー・オースティンは昨夜、就寝中に安らかに息を引き取りました。史上最も偉大なレコードマンの一人で、現代音楽ビジネスの第一人者だったモーにとって、アーティストの構想実現を支援することが常に最優先事項でした。ワーナー・ミュージック・グループの進化において重要人物の一人だったモーは、60年代にワーナー/リプリーズ・レコードを革命的かつ、文化を変える芸術性ある黄金時代へと導きました。その後 30 年間、モーは自身が育んだ才能と彼のために働いた人々にとって、創造的自由のたゆまぬ擁護者であり続けました。愛する仕事をしながら並外れた人生を送ったモーは、彼が貢献した音楽業界、そして持てる力を最大限発揮するために彼がインスピレーションを与えた無数のアーティストや同僚から、深く惜しまれることでしょう。ワーナーの全従業員を代表し、彼が成し遂げた全ての事と、私たちの明るい未来への信念に対し、彼に感謝したいと思います。彼のご家族に哀悼の意を表します」
ワーナーの共同会長であるアーロン・ベイ・シュックとトム・コーソンは、次の声明を発表しています。
「モー・オースティンは昨夜、就寝中に安らかに息を引き取りました。史上最も偉大なレコードマンの一人で、現代音楽ビジネスの第一人者だったモーにとって、アーティストの構想実現を支援することが常に最優先事項でした。ワーナー・ミュージック・グループの進化において重要人物の一人だったモーは、60年代にワーナー/リプリーズ・レコードを革命的かつ、文化を変える芸術性ある黄金時代へと導きました。その後 30 年間、モーは自身が育んだ才能と彼のために働いた人々にとって、創造的自由のたゆまぬ擁護者であり続けました。愛する仕事をしながら並外れた人生を送ったモーは、彼が貢献した音楽業界、そして持てる力を最大限発揮するために彼がインスピレーションを与えた無数のアーティストや同僚から、深く惜しまれることでしょう。ワーナーの全従業員を代表し、彼が成し遂げた全ての事と、私たちの明るい未来への信念に対し、彼に感謝したいと思います。彼のご家族に哀悼の意を表します」

モー・オースティンは1927年にNYCで生まれ、1941年に家族とロサンゼルスに移住しました。UCLAで経済を学んだ後、1960年にリプリーズ・レコードの創設者フランク・シナトラに雇われ、リプリーズがワーナーに吸収合併された1963年から30年以上にわたり、ワーナー・ブラザーズの舵取りを担いました。
ワーナーでは、1964年にキンクス、1967年にジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスと契約を結び、1970年に社長に昇進したモーは、1994年に退社するまで同社の最高経営責任者を務めました。ワーナーはモーの元、フリートウッド・マック、ヴァン・ヘイレン、ザ・フー、ヴァン・モリソン、グレイトフル・デッド、ジョニ・ミッチェル、ランディ・ニューマン、ジェイムス・テイラー、ロッド・スチュワート、R.E.M.、スティーリー・ダン、トム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、グリーン・デイなど、多数の大物と契約しています。
モーは退社後の1995年から、エンタメ複合企業ドリームワークスSKGの音楽部門を担当し、エリオット・スミス、ヘンリー・ロリンズ、パパ・ローチ、ルーファス・ウェインライトらと契約しましたが、同社は2003年までにセールスの減少などからユニバーサル・ミュージックに売却され、ドリームワークス・レコードは消滅しました。
しかしながら、モーは2003年に「ロックの殿堂」入りを果たし、モーのプレゼンターを務めたニール・ヤングは、次のように語っていました。
「俺はモーが大好きだ。モーは音楽業界を支えてきた人で、彼がいたからこそ、リプリーズとワーナーは音楽史上最も偉大なレーベルになれたのだ」
また、モーは2006年、米レコーディング・アカデミーの「メリット・アワード」を受賞しています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ワーナーでは、1964年にキンクス、1967年にジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスと契約を結び、1970年に社長に昇進したモーは、1994年に退社するまで同社の最高経営責任者を務めました。ワーナーはモーの元、フリートウッド・マック、ヴァン・ヘイレン、ザ・フー、ヴァン・モリソン、グレイトフル・デッド、ジョニ・ミッチェル、ランディ・ニューマン、ジェイムス・テイラー、ロッド・スチュワート、R.E.M.、スティーリー・ダン、トム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、グリーン・デイなど、多数の大物と契約しています。
モーは退社後の1995年から、エンタメ複合企業ドリームワークスSKGの音楽部門を担当し、エリオット・スミス、ヘンリー・ロリンズ、パパ・ローチ、ルーファス・ウェインライトらと契約しましたが、同社は2003年までにセールスの減少などからユニバーサル・ミュージックに売却され、ドリームワークス・レコードは消滅しました。
しかしながら、モーは2003年に「ロックの殿堂」入りを果たし、モーのプレゼンターを務めたニール・ヤングは、次のように語っていました。
「俺はモーが大好きだ。モーは音楽業界を支えてきた人で、彼がいたからこそ、リプリーズとワーナーは音楽史上最も偉大なレーベルになれたのだ」
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