ザ・ポーグスのベーシスト、ダリル・ハントが72歳で死去
バンドがSNSで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。
「我々は、言葉で表せないほど悲しんでいます。ダリルは昨日の午後、ロンドンで亡くなりました。
“I know you want to hear me catch my breath
I love you till the end”」
(ポーグスの曲「Love You Till the End」の歌詞)
1950年に英ハンプシャー州で生まれたハントは、当初ローディーとしてポーグスに加わり、当時のベーシストだったケイト・オリオーダンが、未来の夫エルヴィス・コステロと共演するために脱退した後、彼女の後任としてメンバーになりました(その後離婚)。
ハントは、1986年からバンドが解散する1996年まで在籍し、ベースのみならずドラムやギター、バック・ヴォーカルも担当したほか、上記の曲「Love You Till the End」を含めた数曲を作曲していました。この曲は、バンドが1996年に発表した最後のスタジオ・アルバム『Pogue Mahone』に収録され、また1999年の映画『Mystery, Alaska』や、2007年の『P.S. I Love You』のサントラに起用されています。
ハントが初めてレコーディングに参加したのは、バンド1988年のサード・アルバム『If I Should Fall From Grace With God』(邦題『堕ちた天使』)で、収録曲「Fairytale From New York」(邦題「ニューヨークの夢」)がバンド最大のヒットになり、アルバムはUKチャートの第3位を記録しました。
1982年結成のザ・ポーグスは、ザ・クラッシュやセックス・ピストルズから多大な影響を受けており、80年代~90年代前半にかけて成功したものの、1991年にフロントマンのシェイン・マガウアン(6月3日MLCニュース参照)が脱退し、ジョー・ストラマーが短期間バンドに参加した後、スパイダー・ステイシーがヴォーカルを担当しましたが、1996年に解散しました。
その後、2001年にマガウアンが復帰し、再結成したバンドは2014年までツアーを続けていました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ザ・ポーグス
『30:30-Essential Collection』
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・CD(2014/11/11)輸入盤
ザ・ポーグス
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