モータウンのR&Bシンガー/ソングライター、アイヴィ・ジョー・ハンターが82歳で死去

60年代モータウンのR&Bシンガー/ソングライターで、プロデューサーでもあったアイヴィ・ジョー・ハンター(Ivy Jo Hunter)が10月6日、82歳で死去しました。
1940年にミシガン州デトロイトで生まれ育ったハンターは、オーケストラ音楽を学び、デトロイトでキーボードとトランペットを演奏していた時に、モータウンのA&Rだったミッキー・スティーヴンソンにスカウトされました。

モータウンと契約したハンターは、モータウン初期のヒット曲で演奏した後、レーベルの主軸となるソングライター/プロデューサーの一人となり、フォー・トップスの「Ask The Lonely」「Loving You Is Sweeter Than Ever」や、マーサ・リーヴス&ザ・ヴァンデラスの「Dancing In The Street」、ザ・コントゥアーズの「Can You Jerk Like Me」をはじめ、多くのヒット曲を手掛けました。
またハンターは、セッション・ミュージシャンとしての活動も続け、自身が作曲した楽曲のデモを含め、60年代モータウンのヴォーカリストとして大量の曲をレコーディングしましたが、1970年にシングル「I Remember When」が発売されるまで何もリリースされず、予定していたアルバム『Ivy Jo is in this Bag』も棚上げになり、その後ハンターは、モータウンがカリフォルニアに移転した時にモータウンを去りました。
 
デトロイトで活動を続けたハンターは、Pファンクの「Mommy, What's A Funkadelic?」にキーボーディストとして参加したほか、元ドラマティックスのシンガー、ウィジー(ウィリアム・ハワード)1980年のアルバム『Hold On(To Your Dreams)』を共同プロデュースし、ハンターが書いたタイトル曲が大ヒットしました。

ハンターは2009年、モータウンの50周年を記念する祝賀会に参加しており、現在も故郷デトロイトのレジェンドであり続けています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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