ボブ・ディラン、ノッティンガム公演でジェリー・リー・ルイスを追悼

ボブ・ディランが10月28日、英ノッティンガムで「Rough and Rowdy Ways」ツアーの公演を行ない、この日他界したジェリー・リー・ルイスを追悼し、アンコールでルイスの「I Can’t Seem To Say Goodbye」をカヴァーしました。

ディランは、同曲のパフォーマンス前に次のように語っています。
「何人の方がご存じなのか分かりませんが、ジェリー・リーが亡くなりました。彼の曲であるこの曲を演奏したいと思います。ジェリー・リーが永遠に生き続けることは、我々の誰もが知っています」

■Oct. 28, 2022：Setlist at Motorpoint Arena, Nottingham, England
1. Watching the River Flow
2. Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine
3. I Contain Multitudes
4. False Prophet
5. When I Paint My Masterpiece
6. Black Rider
7. My Own Version of You
8. I'll Be Your Baby Tonight
9. Crossing the Rubicon
10. To Be Alone With You
11. Key West（Philosopher Pirate）
12. Gotta Serve Somebody
13. Mother of Muses
14. That Old Black Magic（Johnny Mercer cover）
15. I've Made Up My Mind to Give Myself to You
16. Goodbye Jimmy Reed
17. Every Grain of Sand
Encore
18. I Can't Seem to Say Goodbye（Jerry Lee Lewis cover）

ドン・ロバートソンが書いた「I Can’t Seem To Say Goodbye」は、ルイスがサン・レコード時代にレコーディングした曲で、ルイス1970年のアルバム『A Taste of Country』に収録されました。

ディランとルイスは、1969年に同じレコーディング・スタジオで初めて出会い、ディランは当時、『ローリング・ストーン』誌に「ルイスのために “To Be Alone With You” を書いた」と語っていました。しかしながら、ルイスが同曲を一度も録音しなかったため、ディランは自身のアルバム『Nashville Skyline』（1969年）に収録しました。

ルイスはその後、ディランの「Rita May」をカヴァーし、1979年のアルバム『Jerry Lee Lewis』に収録しています。