カントリーのスーパーバンド、アラバマのジェフ・クックが73歳で死去

80年代に大成功を収めた米カントリー・バンド、アラバマ(Alabama)の共同創始者/ギタリストのジェフ・クック(Jeff Cook)が11月7日、パーキンソン病の合併症により73歳で死去しました。

クックは2012年にパーキンソン病と診断され、2018年にツアーから引退していました。

バンドがSNSで発表した訃報によると、クックは家族と友人らに見守られながらフロリダ州デスティンのビーチハウスで息を引き取ったそうです。
クックは1949年にアラバマ州フォート・ペインで生まれ、1969年にシンガーのランディ・オーウェンとベーシストのテディ・ジェントリーと共にヤング・カウンティ(Young County)を結成、1972年にバンド名をワイルド・カントリーに変え、1977年にアラバマに改名しました。

RCAと契約したアラバマは、80年代に「Tennessee River」や「Love in the First Degree」「Mountain Music」「Dixieland Delight」をはじめとする27曲以上がNo.1ヒットになり、7枚のアルバムがマルチ・プラチナに認定され、数々の賞を受賞したスーパースター・バンドになりました。

90年代からは徐々に人気に陰りが出たものの、ヒット・シングルに恵まれ続け、アルバムはゴールドやプラチナに認定されていました。しかしながら、2001年のアルバム『When It All Goes South』からはタイトル曲以外にヒットせず、バンドのピークは終焉を迎えました。
アラバマ、左から二人目がジェフ・クック。


バンドは2002年、フェアウェル・ツアーを発表し、2003年から2004年10月まで大盛況のアリーナ・ツアーを行ないました。その後、2010年に再結成し、2013年に40周年記念ツアーを行ない、2015年にはアルバム『Southern Drawl』をリリースしていました。

クックは2017年、パーキンソン病のため出演するツアー日程を減らすと発表しましたが、2019年には結成50周年記念ツアーに参加していました(2018年12月18日MLCニュース)。

クックは、その他にも自身のオールスター・グッドタイム・バンドと活動し、地元のフォート・ペインにクック・サウンド・スタジオを設立したほか、レストランも経営していました。

クックは2005年、アラバマのメンバーとして「カントリー・ミュージックの殿堂」入りを果たし、2019年にはナッシュヴィルの「ミュージシャンの殿堂博物館」(Musicians Hall of Fame and Museum)のメンバーになっています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
Alabama 
『Ultimate 20 #1 Hits』


Amazon Music・MP3(OCT 12 2004)¥1,800
CD(2004/10/12)輸入盤
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

ぼくのアメリカ音楽漂流~鈴木カツ ライナーノーツ集

ぼくのアメリカ音楽漂流~鈴木カツ ライナーノーツ集

2,420円
ディスク・ガイド・シリーズ #032 フォーク・ミュージックU.S.A.

ディスク・ガイド・シリーズ #032 フォーク・ミュージックU.S.A.

2,200円
ROCK THE BEST 長谷部宏写真集

ROCK THE BEST 長谷部宏写真集

3,850円
ロックンロール・フォトグラフィティ 長谷部宏の仕事

ロックンロール・フォトグラフィティ 長谷部宏の仕事

1,980円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ