プライマル・スクリームのキーボーディスト、マーティン・ダフィが55歳で死去

プライマル・スクリーム(Primal Scream)やフェルト(Felt)のキーボーディストだったマーティン・ダフィ(Martin Duffy)が12月18日、55歳で死去しました。

プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーによると、ダフィは英ブライトンの自宅で転倒し、脳に損傷を受けていたそうです。

ギレスピーは、SNSで次のように綴っています。
「彼にとって音楽がすべてでした。彼は文学を愛し、読書家で博識で独学者でした。物事を深く考え、世界や他の文化に興味を持ち、僕らが演奏した全ての都市で博物館を訪れ、辺鄙な場所で新石器時代の石を探していました。彼は自説を曲げず、頑固な考え方でした」
「彼は、笑って音楽を演奏するために生き、スクリームの全員から愛されていました。美しい魂の持ち主。彼がいなくなって寂しくなる」

英・バーミンガム出身のダフィは、1985年にインディ・ロック・バンドのフェルトに加入、彼のオルガンがバンドのサウンドに不可欠な存在となり、1986年に発表したアルバム『Forever Breathes the Lonely Word』のカヴァーには、ダフィの顔写真がフィーチャーされていました。

ダフィは、プライマル・スクリーム1987年のデビュー・アルバムと1989年のセカンド・アルバムにも参加し、フェルトが1989年に解散した後、プライマル・スクリームに正式加入しました。亡くなるまで在籍していたダフィは、プライマル・スクリームの全スタジオ・アルバム11枚に参加しています。

1996年には、急逝したシャーラタンズのキーボーディスト、ロブ・コリンズの代役として、オアシスのネブワース公演で前座を務めたシャーラタンズをサポートし、翌1997年のアルバム『Tellin’ Stories』にも参加しました。

シャーラタンズのティム・バージェスは、次のように追悼しています。
「またしても美しい魂が悲劇的に失われた。ダフィは、僕らがロブを失った時にシャーラタンズを救い、本当の友人だった。彼は僕のソロ・バンドともツアーを行い、一緒にいて楽しい人だった。ダフィ、安全な旅を」

またダフィは、オアシス2005年の「Love Like a Bomb」(アルバム『Don’t Believe the Truth』収録)や、ケミカル・ブラザーズ2007年のアルバム『We Are the Night』などで演奏し、ポール・ウェラーやベス・オートンらともコラボしていました。

2014年にはソロ・アルバム『Assorted Promenades』をリリースしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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