アソシエイツの共同創始者、アラン・ランキンが64歳で死去

アソシエイツのコンピレーション『Fourth Drawer Down』(1981年)ジャケット、右がアラン・ランキン。左はビリー・マッケンジー、1997年に39歳で他界。
スコットランド出身のポスト・パンク/ポップ・バンド、アソシエイツ(The Associates)の創設メンバーで、作曲家/プロデューサーでもあったアラン・ランキン(Alan Rankine)が1月3日、64歳で死去しました。

息子のカラムとハミッシュが訃報を伝えており、アランは家族とクリスマスを過ごした後、自宅で安らかに息を引き取ったそうです。
1958年にスコットランドのスターリングシャーで生まれたランキンは、70年代にシンガーのビリー・マッケンジーと出会い、アスコービック・ワンズ(Ascorbic Ones)というデュオを結成。その後、アソシエイツに改名し、1979年にリリースしたデビュー・シングル「Boys Keep Swinging」(デヴィッド・ボウイのカヴァー)が、英・音楽紙『レコード・ミラー』のスコティッシュ・チャートで15位にランク・インしました。

翌1980年にはデビュー・アルバム『The Affectionate Punch』を発表し、同作にはザ・キュアーのロバート・スミスがバック・ヴォーカルで参加していました。続いて1981年にコンピレーション・アルバム『Fourth Drawer Down』、1982年にセカンド・スタジオ・アルバムの『Sulk』をリリースし、『Sulk』は商業的に成功しましたが、ランキンはアルバムの発売直後に脱退しました。

脱退後のランキンは、コクトー・ツインズやポール・ヘイグ、アンナ・ドミノらのプロデューサーを務めた後、1986年に初ソロ・アルバム『The World Begins to Look Her Age』を発表し、1989年までに合計3枚のソロ・アルバムをリリースしました。

その後、2010年までグラスゴーのストウ大学で教鞭を執ったランキンは、学生たちに自身の音楽のリリースとプロモーションについて教え、学生たちのレーベル、エレクトリック・ハニーの設立を支援しました。同レーベルからは、ベル・アンド・セバスチャン(Belle and Sebastian)のデビュー・アルバム『Tigermilk』を始め、ビッフィ・クライロ、スノウ・パトロールらのアルバムがリリースされています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
The Associates
『Sulk』(40th Anniversary Edition)


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商品詳細
ザ・アソシエイツ
『The Very Best of The Associates』


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