ヤードバーズのオリジナル・ギタリスト、アンソニー・“トップ”・トプハムが75歳で死去

トプハムの広報担当者が訃報を伝えています。
「アンソニー・“トップ”・トプハムが1月23日、家族に見守られながら安らかに息を引き取りました。1947年7月3日にロンドンで生まれた彼は75歳で、晩年は認知症と闘っていました。
トップは、1963年5月に結成されたヤードバーズの創設メンバー／オリジナル・ギタリストで、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの前任者として役割を果たしました。その後トップは、クリスティン・マクヴィーやダスター・ベネット、ピーター・グリーンらとギターを演奏し、多くの人々から英国で最も独創的なブルース・ギタリストの一人と見なされていました。また彼は、壁画や美術の才能あるアーティストで、インテリア・デザイナーでもありました」

トプハムは、15歳の時にロンドンのクロウダディ・クラブで見たストーンズのパフォーマンスに触発され、キース・レルフ（vo）、ポール・サミュエル＝スミス（b）、ジム・マッカーティ（ds）、クリス・ドレヤ（g）らとヤードバーズを結成しました。

その後、ヤードバーズはストーンズの後任として同クラブのハウスバンドになり、ハウリン・ウルフやマディ・ウォーターズ、ボー・ディドリーらの曲をレパートリーにしたバンドは、イギリスのR&Bシーンで注目を集めました。

しかしながら、トプハムは通っていた芸術大学の学位取得のためにバンド活動に専念できず、1年以内にバンドを脱退、トプハムの同級生エリック・クラプトンが後任として加入しました。

大学を卒業したトプハムは、UKブルース・レーベル、ブルー・ホライズンのセッション・ミュージシャンになり、ダスター・ベネットのシングルや、クリスティン・マクヴィーのアルバム『Christine Perfect』に参加。また、1969年にはブルー・ホライズンから自身の初ソロ・アルバム『Ascension Heights』を発表しましたが、翌年体調を壊し、再び音楽活動を停止しました。

その後、ジム・マッカーティとの偶然の出会いを機に、1988年にトプハム・マッカーティ・バンドを結成し、1990年まで活動していました。

2000年代には、マッカーティとクリス・ドレヤ率いる新生ヤードバーズにゲスト参加した後、健康問題で脱退したドレヤに代わり、2013年にヤードバーズの正式メンバーに就任しましたが、2015年に脱退しました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。