アトランタ・リズム・セクションの創設メンバー、ディーン・ドートリーが76歳で死去

米サザン・ロック・バンド、アトランタ・リズム・セクション(Atlanta Rhythm Section)の創設メンバー/オリジナル・キーボーディストのディーン・ドートリー(Dean Daughtry)が1月26日、76歳で死去しました。

バンドがSNSで訃報を伝えています。
「長年のオリジナル・メンバー、ディーン・“OX”・ドートリーの訃報をお伝えすることになり、悲しみに暮れています。49年間、彼がギグを欠席したことはありませんでしたが、数年前に健康問題により引退を余儀なくされ、50年という目標を達成することが出来ませんでした。彼はブルドッグのような人でしたが、友人たちからはOX(雄牛)と呼ばれていました。彼の妻ドナとご家族にお悔やみを申し上げます。オールド・バディよ、キミがいなくなって寂しくなる」

グループの公式フェイスブック・ページより。左から二人めがディーン・ドートリー。

1946年にアラバマ州キンストンで生まれたドートリーは、5歳からピアノを習い始め、やがて地元の酒場で演奏するようになりました。

その後、ロイ・オービソンのバックバンド、キャンディメンのキーボーディストとして活動し、続いて1965年のヒット曲「Spooky」で知られるクラシックスIVに短期間在籍していました。

ドートリーは1970年、キャンディメンのロドニー・ジャストとロバート・ニックス、クラシックスIVのジェームス・B・コブ・ジュニアらとアトランタ・リズム・セクションを結成し、1972年にデッカ・レコードからデビュー・アルバム『Atlanta Rhythm Section』を発表しました。

しかしながら、1974年のサード・アルバム『Third Annual Pipe Dream』に至っても商業的に成功せず、ライヴ・パフォーマンスに焦点をあてたバンドは、ザ・フーやローリング・ストーンズらの前座を務めていました。

その後、1976年に発表した6作目のアルバム『A Rock and Roll Alternative』がヒットし、ドートリーが共作したシングル「So Into You」が全米チャートで7位を記録。また、1978年のアルバム「Champagne Jam」から「Imaginary Lover」も7位にランクインし、この曲もドートリーが共作していました。

バンドは数十年にわたり、何度もメンバーチェンジを繰り返しましたが、ドートリーは2019年に至るまで、常に在籍していた唯一のオリジナル・メンバーでした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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