スリー・ドッグ・ナイトのオリジナル・ドラマー、フロイド・スニードが80歳で死去

米ロック・バンド、スリー・ドッグ・ナイト(Three Dog Night)のオリジナル・ドラマー、フロイド・スニード(Floyd Sneed)が1月27日、80歳で死去しました。

バンドのSNSで訃報が伝えられています。
「スリー・ドッグ・ナイトは、フロイド・スニードの訃報を知り、悲しみに暮れています。 フロイドは本当に素晴らしい人物で、まさに独創的で優しい人でした。また、スリー・ドッグ・ナイトのサウンドに貢献した唯一無二のドラマーでもありました。フロイドは、音楽的にも文化的にも多くの壁を打ち破り、素晴らしいテクニックで無数のドラマーに影響を与えました。彼の死は、我々バンド・メンバー全員と、彼が生涯を通じて影響を与えた多くのミュージシャン、アーティストらによって非常に惜しまれることでしょう」

スリー・ドッグ・ナイトのセカンド・アルバム『Suitable For Framing』(ABC:1969年)。右は裏スリーヴ、右端がフロイド・スニード。

1942年にカナダのカルガリーで生まれたスニードは、姉からドラム・キットをもらったことでドラム演奏を始め、1966年にロサンゼルスに移住した後、1968年にダニー・ハットン、チャック・ネグロン、コリー・ウェルズのヴォーカリスト3人と、ロン・モーガン、ジョー・シェルミー、ジミー・グリーンスプーンらと共にスリー・ドッグ・ナイトを結成しました。

1968年にデビュー・アルバム『Three Dog Night』を発表したバンドは、70年代半ばにかけて商業的に成功し、「Mama Told Me Not to Come」や「Joy to the World」「Black and White」などがNo.1ヒットになりました。

しかしながら、スニードはバンドが1977年に解散する前の1974年に脱退し、オハイオ・プレイヤーズのツアーなどに参加。その後、スリー・ドッグ・ナイトが再結成した1981年に復帰し、1984年まで在籍していました。

1990年には、米コメディ映画『Far Out Man』にドラマー役で出演し、2000年代初期には、自身のバンド「Same Dog New Tricks」を結成したほか、スリー・ドッグ・ナイトのジョー・シェルミーと料理番組『Food Rules starring Tom Riehl』に出演していました。

なお、スリー・ドッグ・ナイツのメンバーは、ジョー・シェルミーが2012年、コリー・ウェルズとジミー・グリーンスプーンが2015年に他界していますが、バンドは昨年の夏からツアーを再開しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
スリー・ドッグ・ナイト
『ジョイ・トゥ・ザ・ワールド〜ベスト・オブ・スリー・ドッグ・ナイト』


CD(2012/6/20)¥1,661(SHM-CD)
商品情報
スリー・ドッグ・ナイト
『Captured Live At The Forum』


Amazon Music・MP3(1969/10/16)¥1,900
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

CROSSBEAT Special Edition イーグルス ようこそホテル・カリフォルニアへ

CROSSBEAT Special Edition イーグルス ようこそホテル・カリフォルニアへ

1,650円
ディスク・コレクション ウエスト・コースト・ロック

ディスク・コレクション ウエスト・コースト・ロック

1,980円
ぼくのアメリカ音楽漂流~鈴木カツ ライナーノーツ集

ぼくのアメリカ音楽漂流~鈴木カツ ライナーノーツ集

2,420円
ジョニ・ミッチェル アルバム・ガイド&アーカイヴス

ジョニ・ミッチェル アルバム・ガイド&アーカイヴス

2,530円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ