YMO、映画『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』の坂本龍一が71歳で死去
世界的に活躍したミュージシャン/作曲家/ピアニストの坂本龍一が3月28日に他界、昨夜発表がありました。享年71でした。
以下、現在の所属レコード会社より公式のコメントが発表されています。
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わたくしども所属の音楽家/アーティスト 坂本龍一が去る2023年3月28日71歳にて永眠いたしました。謹んでご報告申し上げます。
2020年6月に見つかった癌の治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽と共にある日々でした。
これまで坂本の活動を応援してくださったファンのみなさま、関係者のみなさま、そして病気治癒を目指し最善を尽くしてくださった日米の医療従事者のみなさまに、あらためて深く御礼申し上げます。
坂本自身の強い遺志により、葬儀は近親者のみで済ませておりますことをご報告いたします。また、弔問、ご香典、ご供花につきましても謹んで辞退申し上げます。
最後に、坂本が好んだ一節をご紹介します。
Ars longa, vita brevis.
芸術は長く、人生は短し
報道関係のみなさま、取材等はお控えくださいますよう心よりお願い申し上げます。
2023年4月2日
株式会社キャブ
エイベックス・エンタテインメント株式会社
commmons
株式会社キャブ
エイベックス・エンタテインメント株式会社
commmons
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坂本龍一(さかもとりゅういち)は1952年(昭和27年)1月17日東京都出身。東京芸術大学在学中からスタジオ・ミュージシャンとして活動しながら、1978年にアルバム『千のナイフ』でデビュー。1978年に元はっぴいえんどの細野晴臣、元サディスティック・ミカ・バンド〜サディスティックスの高橋幸宏(1月11日他界)と共にイエロー・マジック・オーケストラを結成、ファンの間では当時から「教授」の愛称で親しまれていました。グループはシンセサイザーとコンピュータを駆使したサウンドで “テクノ・ポップ” の先鞭をつけ、国内よりも先に世界的に評価を獲得。逆輸入される形で日本でもヒットを重ねていきます。しかし1983年には7作のアルバムを残して「散開」(解散)。直前には、ヒット・チャートでのNo.1を狙った「君に、胸キュン。」をリリースし、1位こそ逃したもののこのシングルは大ヒットを記録しました。この他坂本は、1982年にはRCサクセションの忌野清志郎とのデュオでシングル「い・け・な・いルージュマジック」もヒットさせています。
そして散開から10年を経た1993年2月には「再生」(再結成)。アルバム『テクノドン』リリースとともに、東京ドーム公演も実現させました。オリジナル作品としてはこれが最後になりますが、以後もTV番組やコンサートなどで3人でたびたび演奏していました。
また、YMOとは別にソロ・アーティストとしても活動、同時期の『サマー・ナーヴス』『B-2ユニット』『左うでの夢』『音楽図鑑』の他多くのアルバムをリリース、最新作として今年に入って『12』をリリースしたばかりでしたが、これが最後の作品となりました。それ以外にもライヴ、リミックス、セルフ・カヴァー作品などを合わせるとソロ名義だけで40作にも及びます。
この他、特筆すべきものとしては、映画音楽では大島渚監督1983年公開の映画『戦場のメリークリスマス』に、音楽を担当することを条件に出演。デヴィッド・ボウイ、ビートたけしらと共演し、同作は英国アカデミー賞で日本人として初めて作曲賞を受賞しました。さらに、ベルナルド・ベルトルッチ監督/脚本の1987年公開の映画『ラストエンペラー』では音楽を担当し日本人としては初めてアカデミー賞作曲賞を受賞しています。プロデューサーとしては、1979年にアレンジを手掛けたサーカスのシングル「アメリカン・フィーリング」が日本レコード大賞編曲賞を受賞。ロック/ポップ・フィールドではフリクション1980年のデビュー作『軋轢』(正式タイトルは『Friction』)、Phewのソロ・デビュー・シングルなども。
この他、音楽著作権の取り扱いについてを手始めに、反原発、夫婦別姓制度ついてなど社会活動にも積極的に発言/参加。公式ツイッター/フェイスブックでの最後の投稿は、神宮の森保全のための「神宮再開発計画停止を要請」に関するものでした。
『ミュージック・ライフ』でも何度か取材しており、その中の代表的なものとしては1983年3月ブライアン・フェリー来日時、フェリーとの対談記事が掲載に。その時の模様は先だって発売したばかりの『ミュージック・ライフ大全』に再録しています。
そして散開から10年を経た1993年2月には「再生」(再結成)。アルバム『テクノドン』リリースとともに、東京ドーム公演も実現させました。オリジナル作品としてはこれが最後になりますが、以後もTV番組やコンサートなどで3人でたびたび演奏していました。
また、YMOとは別にソロ・アーティストとしても活動、同時期の『サマー・ナーヴス』『B-2ユニット』『左うでの夢』『音楽図鑑』の他多くのアルバムをリリース、最新作として今年に入って『12』をリリースしたばかりでしたが、これが最後の作品となりました。それ以外にもライヴ、リミックス、セルフ・カヴァー作品などを合わせるとソロ名義だけで40作にも及びます。
この他、特筆すべきものとしては、映画音楽では大島渚監督1983年公開の映画『戦場のメリークリスマス』に、音楽を担当することを条件に出演。デヴィッド・ボウイ、ビートたけしらと共演し、同作は英国アカデミー賞で日本人として初めて作曲賞を受賞しました。さらに、ベルナルド・ベルトルッチ監督/脚本の1987年公開の映画『ラストエンペラー』では音楽を担当し日本人としては初めてアカデミー賞作曲賞を受賞しています。プロデューサーとしては、1979年にアレンジを手掛けたサーカスのシングル「アメリカン・フィーリング」が日本レコード大賞編曲賞を受賞。ロック/ポップ・フィールドではフリクション1980年のデビュー作『軋轢』(正式タイトルは『Friction』)、Phewのソロ・デビュー・シングルなども。
この他、音楽著作権の取り扱いについてを手始めに、反原発、夫婦別姓制度ついてなど社会活動にも積極的に発言/参加。公式ツイッター/フェイスブックでの最後の投稿は、神宮の森保全のための「神宮再開発計画停止を要請」に関するものでした。
『ミュージック・ライフ』でも何度か取材しており、その中の代表的なものとしては1983年3月ブライアン・フェリー来日時、フェリーとの対談記事が掲載に。その時の模様は先だって発売したばかりの『ミュージック・ライフ大全』に再録しています。
2014年に中咽頭がんとの診断を受けたものの、治療の末に寛解。しかしながら2020年6月には今度は直腸がんとの診断が。治療しなければ「余命半年」と告げられ、手術を繰り返し投薬治療を続けてきたにもかかわらず、28日に他界したということです。
謹んでお悔やみ申し上げますとともに、安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
Yellow Magic Orchestra
『Technodon』
CD(2020/4/22)¥3,080(Remastered 2020・紙ジャケSHM-CD)
Yellow Magic Orchestra
『Technodon』
CD(2020/4/22)¥3,080(Remastered 2020・紙ジャケSHM-CD)
商品詳細
Yellow Magic Orchestra
『Technodon Remixes I&II』
CD(2020/4/22)¥3,080(紙ジャケット仕様)
Yellow Magic Orchestra
『Technodon Remixes I&II』
CD(2020/4/22)¥3,080(紙ジャケット仕様)
商品詳細
Yellow Magic Orchestra
『Technodon In Tokyo Dome』
Blu-Ray+SACD(2020/4/22)¥5,725
Yellow Magic Orchestra
『Technodon In Tokyo Dome』
Blu-Ray+SACD(2020/4/22)¥5,725
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