元シンプル・マインズのベーシスト、セッション・ミュージシャンのジョン・ギブリンが71歳で死去

元シンプル・マインズのベーシストで、ケイト・ブッシュをはじめとする多数の大物アーティストとレコーディングやライヴを行なっていたセッション・ミュージシャン/アレンジャーのジョン・ギブリン(John Giblin)が5月14日、71歳で死去しました。

ギブリンが最近コラボしていた英アフロ・ロック・バンドのオシビサ(Osibisa)がSNSで訃報を伝えており(投稿はすでに削除)、ギブリンは闘病生活の末、英チェルトナムの自宅で亡くなったそうです。
1952年にスコットランドのグラスゴーで生まれたギブリンは、10代の頃から様々なバンドで演奏し、ロンドンに移住した後、ゴンザレスというバンドに加入しました。

その後、1979年にブランドXのレコーディングに参加したギブリンは、1980年から2014年までケイト・ブッシュのベーシストを務め、1980年のシングル「Babooshka」を皮切りにアルバム6枚に参加したほか、ブッシュが2014年にロンドンのハマースミス・アポロで行なったレジデンシー公演「Before The Dawn」にも出演しました。1980年には、ブッシュと共にピーター・ガブリエルの曲「No Self Control」に参加し、ブッシュがバック・ヴォーカル、ギブリンがベースを担当していました。

また1985年から1989年まで、シンプル・マインズでデレク・フォーブスの後任を務め、1985年のライヴ・エイドにバンドと出演し、3枚のアルバムに参加した後、スタジオ・ミュージシャンに戻りました。

ギブリンはセッション・ミュージシャンとして、ジョン・レノンやポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、アニー・レノックス、マンフレッド・マンズ・アース・バンド、フィル・コリンズ、フィッシュ、スコット・ウォーカー、ジョン・アンダーソン、アラン・パーソンズなど、多数の大物ミュージシャン/バンドとレコーディングを行ない、数えきれないほどの曲にクレジットされました。

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ギブリンの訃報を受け、ケイト・ブッシュは次のように綴っています。

「誰もがジョンを愛していました。彼は、あらゆる意味で本当に美しい人でした。偉大な才能の持ち主だったので、誰もが彼と仕事をしたがり、その素晴らしい人柄ゆえ、誰もが彼と友達になりたがっていました。

私は彼を心から愛し、彼は40年以上にわたり私の最も親愛なる友人の一人で、私たちはいつもお互いのために寄り添い、彼は非常に特別な人でした。私は彼と仕事をするのが大好きで、それは彼が並外れたミュージシャンだったというだけでなく、一緒にいてとても楽しかったからです。私たち全員が比類のない偉大なミュージシャンを失い、私は非常に特別な友人を失いました。ジョンのいない私の世界は、二度と元には戻りません」

katebush.com:john

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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