元W.A.S.P./L.A.ガンズのドラマー、スティーヴ・ライリーが67歳で死去

『ミュージック・ライフ』1984年11月号表紙に登場したW.A.S.P。左から二人目がスティーヴ・ライリー。

W.A.S.P.やL.A.ガンズで活躍したドラマー、スティーヴ・ライリー(Steve Riley)が10月24日、67歳で死去しました。

家族の声明によると、ライリーは数週間前から重度の肺炎を患い、妻と息子に見守られながら息を引き取ったそうです。

「スティーヴは過去50年にわたり、豊かな音楽遺産を築き上げ、数え切れないほど世界中をツアーし、何百万枚ものレコードを売り上げ、素晴らしいバンド仲間とステージを分かち合い、世界中のファンに喜びをもたらしました。彼のスタイルは比類のないもので、バディ・リッチ、ジンジャー ベイカー、ジョン・ボーナムから影響を受け、その技術に対する情熱は最後まで明白でした。しかしながら、スティーヴの最大の遺産は、愛情深い夫、思いやりのある父親としての役割でした。家庭では単にロッカーだっただけでなく、ボストンのスポーツ愛好家であり、第二次世界大戦のマニアであり、熱心な読書家でした。彼は、ツアーに出るのと同じくらい、家族のいる家に帰ることに何よりも喜びを感じていました」
1956年にマサチューセッツ州で生まれたライリーは、高校卒業後にロサンゼルスに移り、1979年にステッペンウルフに加入しました。しかしながら、バンドが数ヵ月後に解散し、その後ヘヴィ・メタル・バンドのキール(Keel)に加入、KISSのジーン・シモンズがプロデュースした1984年のセカンド・アルバム『The Right to Rock』に参加しましたが、リリース直後に脱退し、トニー・リチャーズの後任としてW.A.S.P.に加入しました。

W.A.S.P.には1984年から1987年まで在籍し、1985年のセカンド・アルバム『The Last Command』と1986年のサード・アルバム『Inside the Electric Circus』に参加した後、1987年にL.A.ガンズに加入しました。

L.A.ガンズ1988年のデビュー・アルバム『L.A. Guns』では1曲のみの参加でしたが、1989年のセカンド・アルバム『Cocked & Loaded』と1991年のサード・アルバム『Hollywood Vampires』では全曲で演奏し、翌1992年にバンドを解雇されたものの1995年に復帰しました。

2006年にはフィル・ルイスとトレーシー・ガンズがそれぞれ率いる2つのL.A.ガンズが存在し、ライリーは2016年に両者が合流するまでルイスのラインナップでしたが、2019年にライリーが独自ヴァージョンの「L.A.ガンズ」をスタートさせたため、バンド名を巡りライリーとトレーシー・ガンズの間で訴訟が起こり、2021年4月に和解が成立しました。

その後、ライリーは亡くなるまで、「Riley’s L.A. Guns」として活動を続け、先月にはシングル「The Dark Horse」をリリースし、2024年初頭には、新たなスタジオ・アルバムをリリースする予定でした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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