1971年の大ヒット曲「Mr. Big Stuff」で知られるジーン・ナイトが80歳で死去

ジーン・ナイトのLP『Mr. Big Stuff』（Stax：1971）。左がジャケ面、ご本人は裏ジャケ（右）にポートレイトが。

1971年の大ヒット曲「Mr. Big Stuff」で知られるR&B／ソウル・シンガーのジーン・ナイト（Jean Knight）が11月22日、80歳で死去しました。

TMZによると、ナイトはニューオーリンズにて、老衰のため亡くなったそうです。

1943年にニューオーリンズで生まれたナイトは、高校卒業後にいとこが経営するバーで歌い始め、1965年に録音したジャッキー・ウィルソンのカヴァー「Stop Doggin' Me Around」のデモを機に、レコーディング契約を結びました。

その後、1971年にスタックス・レコードからリリースした「Mr. Big Stuff」が、ビルボードR&Bチャートで5週間にわたり第1位に輝き、ホット100チャートでは2位を記録、スタックス・レコードの歴史において、ベストセラー・シングルの一つになりました。200万枚以上を売り上げた同曲は、ダブル・プラチナに認定され、グラミー賞の「最優秀R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞」にもノミネートされています。

また、同年のデビュー・アルバム『Mr. Big Stuff』からは、セカンド・シングル「You Think You’re Hot Stuff」もヒットし、R&Bチャートで19位にランクインしました。

ナイトは70年代を通じてシングルをリリースし続け、スタックスを去った後は1985年の「My Toot Toot」もヒットしましたが、「Mr. Big Stuff」の成功には及びませんでした。

なお、2007年には「ルイジアナ音楽の殿堂」入りを果たし、2013年の「ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティバル」に出演していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。