パーラメント/ファンカデリックのキーボーディスト、アンプ・フィドラーが65歳で死去

ジョージ・クリントン率いるパーラメント/ファンカデリックのキーボーディストを務め、シンガー/ソングライター/レコード・プロデューサーでもあったアンプ・フィドラー(Joseph Anthony “Amp” Fiddler)が12月17日、65歳で死去しました。

フィドラーは、2022年に未公表の病気で手術を受け、昨年立ち上げられたクラウドファンディング「GoFundMe」のキャンペーンでは、フィドラーがステージ復帰するまでの継続的治療のために75,000ドル(=約1,100万円)以上の募金が集まり、今月初めには、地元デトロイトで医療費を賄うためのチャリティ・コンサートが開催されていました。

ファンカデリックやクエストラヴが訃報を伝えており、彼らのSNSに追悼メッセージが掲載されています。
1958年にミシガン州デトロイトで生まれたフィドラーは、子供の頃からピアノを習い、1980年初頭にバックアップ・キーボーディスト/ヴォーカリストとしてキャリアをスタートさせました。

R&Bグループのエンチャントメント(Enchantment)とツアーを行なった後、1985年から1996年までパーラメント/ファンカデリックのキーボーディストを務め、ツアーとレコーディングに参加しつつ、ロサンゼルスで短期間バンドと暮らしていたこともありました。

1990年には、プリンスの名盤『Graffiti Bridge』に収録された「We Can Funk」にジョージ・クリントンらと参加したほか、兄弟のバブズ(Bubz)とミスター・フィドラー名義でアルバム『With Respect』をリリースし、1996年には、R&B歌手・マックスウェルのデビュー・アルバム『Maxwell’s Urban Hang Suite』でキーボードを担当していました。

また、デトロイトのヒップホップの発展を支援したフィドラーは、ラッパー/音楽プロデューサーとして活躍した J・ディラ(2006年没)のキャリアの立ち上げに貢献し、サンプリング・ドラム・マシン「Akai MPC」の使い方を教え、彼にラップ・グループ、ア・トライブ・コールド・クエストの Q-Tipを紹介したとされており、この他にも、ジャミロクワイやムーディーマンなど、多数のアーティストと活動していました。

なお、フィドラーは2004年にソロ・デビュー・アルバム『Waltz of a Ghetto Fly』を発表し、2018年にリリースしたアルバム『The One』が最後の作品になりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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