ザ・スピナーズ最後のオリジナル・メンバー、ヘンリー・ファンブロウが85歳で死去

デトロイト出身のR&Bヴォーカル・グループ、ザ・スピナーズ（The Spinners）最後のオリジナル・メンバーだったヘンリー・ファンブロウ（Henry Fambrough）が2月7日、85歳で死去しました。

グループのSNSで訃報が伝えられており、最近ホスピスケアを受けていたファンブロウは、ヴァージニア州の自宅にて老衰のため亡くなったそうです。

1938年にミシガン州デトロイトで生まれたファンブロウは、1954年にビリー・ヘンダーソン、パーヴィス・ジャクソン、C.P.スペンサーらとスピナーズを結成し、グループは1961年のデビュー・シングル「That’s What Girls Are Made For」を皮切りに、70年代にかけて多数のシングルがヒットしました。

中でも、1972年の「I’ll Be Around」「Could It Be I’m Falling in Love」、1973年の「One of a Kind（Love Affair）」、1974年の「Mighty Love（Part 1）」、1975年の「Games People Play」、1976年の「The Rubberband Man」が全米R&BチャートでNo.1に輝き、ファンブロウのバリトン・ヴォイスは、スピナーズのハーモニーにおいて重要なパートでした。

スピナーズは1976年、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に星型プレートが埋め込まれ、2015年に「ナショナル・R&Bの殿堂」、2023年に「ロックの殿堂」入りを果たしました（2023年5月8日MLCニュース）。

ファンブロウは、スピナーズが2021年に発表した30年以上ぶりの新スタジオ・アルバム『Round The Block and Back Again』（2021年8月31日MLCニュース）に参加した後、69年間のキャリアに終止符を打ち、2023年4月に引退しましたが、その翌月に開催された「ロックの殿堂」入り式典に出席していました。

なお、創設メンバーのビリー・ヘンダーソンが2007年、パーヴィス・ジャクソンが2008年、C.P.スペンサーが2004年に他界しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。