コックニー・レベルのフロントマン、スティーヴ・ハーレイが73歳で死去
Cockney Rebel『The Human Menagerie』(Capitol Records:1973)
英グラム・ロック・バンド、コックニー・レベル(Cockney Rebel)のフロントマンで、シンガー/ソングライターのスティーヴ・ハーレイ(Steve Harley)が3月17日、73歳で死去しました(上ジャケット画像下段中央)。ハーレイは昨年12月、ガンと闘っていることを公表し、治療のため今年のツアーをキャンセルしていました。
家族が訃報を伝えており、ハーレイは家族に見守られながら自宅で安らかに息を引き取ったそうです。
家族が訃報を伝えており、ハーレイは家族に見守られながら自宅で安らかに息を引き取ったそうです。
スティーヴ・ハーレイ(本名:Stephen Malcolm Ronald Nice)は、1951年にロンドン南部のデプトフォードで生まれ、子供時代からヴァイオリンやギターを習っていました。高校に進学したものの17歳で中退し、当初はジャーナリズムの世界でキャリアを積もうとしましたが、長髪でネクタイの着用を拒否したために解雇され、60年代後半から大道芸で自身の曲をパフォーマンスし始め、1971年からロンドンのフォーク・クラブで歌っていました。
翌1972年、ハーレイは大道芸で共演していたジョン・クロッカーとコックニー・レベルを結成し、オリジナル・ラインナップには、後にケイト・ブッシュやポール・マッカートニーのセッション・ドラマーになるスチュアート・エリオットが参加していました。
バンドは1973年にジェフ・ベック・グループの前座を務めた後、同年デビュー・アルバム『The Human Menagerie』(邦題『美しき野獣の群れ』)を発表、同作からハーレイが作詞作曲したファースト・シングル「Sebastian」(邦題「悲しみのセバスチャン」)がヨーロッパで大ヒットしました。
続いて、ハーレイとアラン・パーソンズがプロデュースした1974年のセカンド・シングル「Judy Teen」がUKで初ヒットとなり、同年のセカンド・アルバム『The Psychomode』から、リード・シングル「Psychomode」とセカンド・シングル「Mr. Soft」もヒットしましたが、バンド内の確執によりハーレイとスチュアート・エリオット以外の全メンバーが脱退しました。
その後、ハーレイのソロ・プロジェクトと化したコックニー・レベルは、1975年にスティーヴ・ハーレイ&コックニー・レベル名義でアルバム『The Best Years Of Our Lives』をリリース。前作同様ハーレイとアラン・パーソンズがプロデュースした同作から、リード・シングル「Make Me Smile(Come Up And See Me)」がUKチャートのNo.1に輝きました(この曲は、7つの言語で120回以上もカヴァーされており、1997年公開の英・コメディ映画『The Full Monty』を含む複数の映画にフィーチャーされ、世界中のTVやラジオのCMに定期的に使用されています)。
しかしながら、バンドは1977年に解散し、ハーレイは1978年にデビュー・ソロ・アルバム『Hobo With A Grin』を発表。1979年には、ケイト・ブッシュのハマースミス・オデオン公演にピーター・ガブリエルと共に特別ゲストとして出演したほか、セカンド・ソロ・アルバム『The Candidate』をリリースし、1989年から昔のコックニー・レベルの曲を披露するツアーも再開していました。
最近では、2020年に6作目のソロ・アルバム『Uncovered』を発表しましたが、これが生前最後の作品になりました。
ハーレイの訃報を受け、アラン・パーソンズは次のようにコメントしています。
「スティーヴ・ハーレイは素晴らしい人で、非常に優れたエンターテイナーでした。彼がいなくなり、我々を笑顔にしてくれないことがとても悲しいです」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
翌1972年、ハーレイは大道芸で共演していたジョン・クロッカーとコックニー・レベルを結成し、オリジナル・ラインナップには、後にケイト・ブッシュやポール・マッカートニーのセッション・ドラマーになるスチュアート・エリオットが参加していました。
バンドは1973年にジェフ・ベック・グループの前座を務めた後、同年デビュー・アルバム『The Human Menagerie』(邦題『美しき野獣の群れ』)を発表、同作からハーレイが作詞作曲したファースト・シングル「Sebastian」(邦題「悲しみのセバスチャン」)がヨーロッパで大ヒットしました。
続いて、ハーレイとアラン・パーソンズがプロデュースした1974年のセカンド・シングル「Judy Teen」がUKで初ヒットとなり、同年のセカンド・アルバム『The Psychomode』から、リード・シングル「Psychomode」とセカンド・シングル「Mr. Soft」もヒットしましたが、バンド内の確執によりハーレイとスチュアート・エリオット以外の全メンバーが脱退しました。
その後、ハーレイのソロ・プロジェクトと化したコックニー・レベルは、1975年にスティーヴ・ハーレイ&コックニー・レベル名義でアルバム『The Best Years Of Our Lives』をリリース。前作同様ハーレイとアラン・パーソンズがプロデュースした同作から、リード・シングル「Make Me Smile(Come Up And See Me)」がUKチャートのNo.1に輝きました(この曲は、7つの言語で120回以上もカヴァーされており、1997年公開の英・コメディ映画『The Full Monty』を含む複数の映画にフィーチャーされ、世界中のTVやラジオのCMに定期的に使用されています)。
しかしながら、バンドは1977年に解散し、ハーレイは1978年にデビュー・ソロ・アルバム『Hobo With A Grin』を発表。1979年には、ケイト・ブッシュのハマースミス・オデオン公演にピーター・ガブリエルと共に特別ゲストとして出演したほか、セカンド・ソロ・アルバム『The Candidate』をリリースし、1989年から昔のコックニー・レベルの曲を披露するツアーも再開していました。
最近では、2020年に6作目のソロ・アルバム『Uncovered』を発表しましたが、これが生前最後の作品になりました。
ハーレイの訃報を受け、アラン・パーソンズは次のようにコメントしています。
「スティーヴ・ハーレイは素晴らしい人で、非常に優れたエンターテイナーでした。彼がいなくなり、我々を笑顔にしてくれないことがとても悲しいです」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
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スティーヴ・ハーリー&コックニー・レベル
『The Human Menagerie』
CD(2018/5/25)輸入盤
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CD( 2018/5/11)輸入盤
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『Uncovered』
Amazon Music・MP3(FEB 21 2020)¥1,500
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