キャット・スティーヴンス／フェアポート・コンヴェンションのドラマー、ジェリー・コンウェイが76歳で死去

70年代～80年代にキャット・スティーヴンスのバンドやジェスロ・タルで活躍し、1998年～2022年までフェアポート・コンヴェンションのドラマーだったジェラルド・コンウェイ（Gerald Conway）が3月29日、難病の「運動ニューロン疾患（motor neurone disease）」のため76歳で死去しました。この病気は、筋萎縮性側索硬化症（ALS）またはルー・ゲーリッグ病としても知られています。

フェアポート・コンヴェンションの共同創始者で、シンガー／ギタリストのサイモン・ニコルが訃報を伝えており、2022年にバンドを脱退したコンウェイが、当時この病気の初期段階だったことは誰も知らなかったと綴っています。

1947年に英ノーフォーク州キングズ・リンで生まれたコンウェイは、10代の頃から様々なスクール・バンドでドラムを演奏し、1968年に英フォーク・バンドのエクレクションが発表したアルバム『Eclection』でレコーディング・デビューを果たしました。

続いて、1970年にスティーライ・スパンのアルバム『Hark! The Village Wait』と、アル・スチュワートのサード・アルバム『Zero She Flies』で演奏した後、70年代半ばからキャット・スティーヴンスのバンドに加入し、スティーヴンス1971年の『Teaser and the Firecat』から1978年の『Back to Earth』まで、連続して7枚のアルバムに参加しました。

その後、ジェスロ・タルに加入したコンウェイは、バンド1982年の『The Broadsword and the Beast』と1987年の『Crest of a Knave』に参加、後者のアルバムはグラミー賞を受賞しました。

また80年代には、フェアポート・コンヴェンションのギタリスト／シンガー、リチャード・トンプソンのツアー・ドラマーとして活躍し、結果的に1998年にフェアポート・コンヴェンションに加入したコンウェイは、バンド1999年の『The Wood and the Wire』から2020年の『Shuffle and Go』まで、9枚のアルバムに参加しました。

コンウェイの訃報を受け、キャット・スティーヴンスも追悼メッセージを発表しており、コンウェイの創意あふれたドラム・スタイルを称賛しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。