R&Bシンガー/ソングライター、アンジェラ・ボフィルが70才で死去
Angela Bofill『Angie』(GRP:1978)
「I Try」「This Time I’ll Be Sweeter」「I’m On Your Side」などのヒット曲で知られるR&B/ソウル/ジャズ・シンガー/ソングライターのアンジェラ・ボフィル(Angela Bofill)が6月13日、カリフォルニア州ヴァレーホの娘の自宅にて、70才で死去しました。
彼女のマネージャーがSNSで訃報を伝えており、死因は発表されていませんが、ボフィルは2006年と2007年に脳卒中を患い、言語能力と運動機能に障害が残り、治療を必要としていました。
彼女のマネージャーがSNSで訃報を伝えており、死因は発表されていませんが、ボフィルは2006年と2007年に脳卒中を患い、言語能力と運動機能に障害が残り、治療を必要としていました。
ボフィルは1954年、キューバ人の父とプエルトリコ人の母の元に生まれ、10代の頃からニューヨーク市の5つの行政区にある全高校から優秀なシンガーを集めた「オール・シティ・コーラス」で歌っていました。その後、マンハッタン音楽学校で音楽学士号を取得し、70年代からプロとしてのキャリアをスタートさせました。
1978年にGRPレコードと契約したボフィルは、同年デビュー・アルバム『Angie』を発表し、音楽評論家やファンから高く評価された同作には、代表曲の一つとなる「This Time I’ll Be Sweeter」や、ジャズの名曲と称された「Under the Moon and Over the Sky」が収録されていました。
続いて1979年に発表したセカンド・アルバム『Angel of the Night』から、ボフィルが書いた「I Try」や、「What I Wouldn't Do(For the Love of You)」がヒットし、アルバムの成功により、ボフィルはR&B/ジャズ市場に進出した最初のラテン系歌手の一人になりました。
1981年にアリスタ・レコードから発表したサード・アルバム『Something About You』は、ナラダ・マイケル・ウォルデンとクライヴ・デイヴィスがプロデューサー陣に顔を揃え、「Holdin’ Out for Love」とタイトル曲がR&チャートのトップ40入りを果たしましたが、最初の2枚のアルバムほど成功せず、彼女を音楽の主流に押し上げるには至りませんでした。
ボフィルとウォルデンは、1983年に発表した2枚のアルバム『Too Tough』と『Teaser』でもチームを組み、後者のアルバムから「I’m On Your Side」がヒットし、同曲はジェニファー・ホリディをはじめとする複数のアーティストがカヴァーしていました。
その後、キャピトル・レコードに移籍したボフィルは、1988年にノーマン・コナーズがプロデュースした『Institute』をリリースしましたが、このアルバムがチャートで成功した最後のアルバムになりました。
ボフィルはその後、ダイアナ・ロスや、ジャズ・サックス奏者のカーク・ウェイラム、ノーマン・コナーズらのアルバムでバック・ヴォーカリストを務めたほか、ライヴ活動も行ない、様々なジャズ・アーティストの公演でアメリカやヨーロッパをツアーしていました。
しかしながら、2006年と2007年に脳卒中を起こし、治療費を賄うための保険に未加入だったボフィルは、マネージャーが企画した資金集めのチャリティ・コンサート「The Angela Bofill Experience」に出演し、歌唱力を失いながらも自身の人生とキャリアについて語り、メイサ・リークやフィル・ペリー、メルバ・ムーアらが、彼女のヒット曲や代表曲をパフォーマンスしていました。
なお、ボフィルは2023年、「女性ソングライターの殿堂(Women Songwriters Hall of Fame)」入りを果たしています。
1978年にGRPレコードと契約したボフィルは、同年デビュー・アルバム『Angie』を発表し、音楽評論家やファンから高く評価された同作には、代表曲の一つとなる「This Time I’ll Be Sweeter」や、ジャズの名曲と称された「Under the Moon and Over the Sky」が収録されていました。
続いて1979年に発表したセカンド・アルバム『Angel of the Night』から、ボフィルが書いた「I Try」や、「What I Wouldn't Do(For the Love of You)」がヒットし、アルバムの成功により、ボフィルはR&B/ジャズ市場に進出した最初のラテン系歌手の一人になりました。
1981年にアリスタ・レコードから発表したサード・アルバム『Something About You』は、ナラダ・マイケル・ウォルデンとクライヴ・デイヴィスがプロデューサー陣に顔を揃え、「Holdin’ Out for Love」とタイトル曲がR&チャートのトップ40入りを果たしましたが、最初の2枚のアルバムほど成功せず、彼女を音楽の主流に押し上げるには至りませんでした。
ボフィルとウォルデンは、1983年に発表した2枚のアルバム『Too Tough』と『Teaser』でもチームを組み、後者のアルバムから「I’m On Your Side」がヒットし、同曲はジェニファー・ホリディをはじめとする複数のアーティストがカヴァーしていました。
その後、キャピトル・レコードに移籍したボフィルは、1988年にノーマン・コナーズがプロデュースした『Institute』をリリースしましたが、このアルバムがチャートで成功した最後のアルバムになりました。
ボフィルはその後、ダイアナ・ロスや、ジャズ・サックス奏者のカーク・ウェイラム、ノーマン・コナーズらのアルバムでバック・ヴォーカリストを務めたほか、ライヴ活動も行ない、様々なジャズ・アーティストの公演でアメリカやヨーロッパをツアーしていました。
しかしながら、2006年と2007年に脳卒中を起こし、治療費を賄うための保険に未加入だったボフィルは、マネージャーが企画した資金集めのチャリティ・コンサート「The Angela Bofill Experience」に出演し、歌唱力を失いながらも自身の人生とキャリアについて語り、メイサ・リークやフィル・ペリー、メルバ・ムーアらが、彼女のヒット曲や代表曲をパフォーマンスしていました。
なお、ボフィルは2023年、「女性ソングライターの殿堂(Women Songwriters Hall of Fame)」入りを果たしています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
Angela Bofill
『The Essential Angela Bofill』
Amazon Music・MP3(AUG 29 2014)¥2,700
Angela Bofill
『The Essential Angela Bofill』
Amazon Music・MP3(AUG 29 2014)¥2,700
商品詳細
Angela Bofill
『Love In Slow Motion』
Amazon Music・MP3(APR 23 1996)¥1.600
Angela Bofill
『Love In Slow Motion』
Amazon Music・MP3(APR 23 1996)¥1.600
商品詳細
Angela Bofill
『Something About You(Expanded Edition)』
Amazon Music・MP3(OCT 28 1981)¥1.800
Angela Bofill
『Something About You(Expanded Edition)』
Amazon Music・MP3(OCT 28 1981)¥1.800
この記事についてのコメントコメントを投稿
この記事へのコメントはまだありません
RELATED POSTS
関連記事
-
2025.01.17 映画界の鬼才、デヴィッド・リンチ監督が78歳で死去
-
2025.01.16 ノーランズのシンガー、リンダ・ノーランが65歳で死去
-
2025.01.14 サム&デイヴの片割れ、伝説的ソウル・シンガーのサム・ムーアが89歳で死去
-
2025.01.08 R&Bシンガー/ソングライター、ブレントン・ウッドが83歳で死去
-
2025.01.08 ピーター、ポール&マリーのピーター・ヤーロウが86歳で死去
-
2025.01.06 オズモンズの創設メンバー、ウェイン・オズモンドが73歳で死去
-
2025.01.06 2024年12月に他界したミュージシャン及び音楽関係者
-
2024.12.23 シックのリード・ヴォーカリスト、アルファ・アンダーソンが78歳で死去
LATEST POSTS
最新記事