グレイト・ホワイトのオリジナル・シンガー、ジャック・ラッセルが63歳で死去

米グラム・ロック・バンド、グレイト・ホワイト（Great White）の創設メンバー／オリジナル・シンガーのジャック・ラッセル（Jack Russell）が8月15日、63歳で死去しました。

彼のSNSで訃報が伝えられており、ラッセルは家族や親友らに見守られながら、安らかに息を引き取ったそうです。

ラッセルは今年7月、レビー小体型認知症と多系統萎縮症と診断され、ツアーから引退すると発表したばかりでした。

カリフォルニア州出身のラッセルは、高校時代から多くのバンドでヴォーカリストを務め、1979年にマイク・ケンドールらとダンテ・フォックス（Dante Fox）を結成し、1982年にグレイト・ホワイトに改名しました。

ラッセルは当初、1996年までグレイト・ホワイトのリード・ヴォーカリストを務め、1987年の「Rock Me」や1989年の「One Bitten, Twice Shy」などがヒットしました。また1996年には初ソロ・アルバム『Shelter Me』をリリースし、その直後にバンドに再加入しましたが、2001年にバンドが解散。2002年からジャック・ラッセルズ・グレイト・ホワイトとしてツアーを行ない、2002年には2枚目のソロ・アルバム『For You』もリリースしていました。

ジャック・ラッセルズ・グレイト・ホワイトは2003年2月20日、ロードアイランド州ウェスト・ワーウィックのクラブ「ザ・ステーション」でライヴを行なった際、パイロによる火災が発生し、バンド・メンバーのタイ・ロングリーを含む100人が死亡する大惨事となりましたが、バンドはその後も活動を続け、ラッセルは引退を発表するまでフロントマンを務めていました。

なお、ラッセルの訃報を受け、ポイズンのブレット・マイケルズやラットのスティーヴン・パーシーらが追悼メッセージを発表しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。