ソフト・マシーンのオリジナル・メンバー、マイク・ラトリッジが81歳で死去

英ロック・バンド、ソフト・マシーン(Soft Machine)のオリジナル・メンバー/キーボード奏者のマイク・ラトリッジ(Mike Ratledge)が2月5日、81歳で死去しました。

ソフト・マシーンのジョン・エサリッジがSNSで訃報を伝えており、「私の親友であり、ソフト・マシーンの伝説が、2時間前に短い闘病の末に亡くなりました。マイクは初期のソフト・マシーンの支柱であり、非常に鋭い感性の持ち主で、素晴らしい作曲家であり、キーボード奏者でした」と綴っています。

ソフト・マシーン『Third』(CBS:1970)、LP2枚組の見開きジャケット、その内側。左からエルトン・ディーン(sax:2006年他界)、ヒュー・ホッパー(b:2009年他界)、マイク・ラトリッジ(key)、ロバート・ワイアット(ds/vo)。

1943年にケント州メードストンで生まれたラトリッジは、幼少期にクラシック音楽を学び、友人を通じてジャズ音楽と出会い、1963年からフリー・ジャズ・バンドのデヴィッド・アレン・トリオでピアノを弾いていました。

心理学と哲学の学位を取得したユニヴァーシティ・カレッジを卒業した後、1966年にデヴィッド・アレンが在籍していた新バンドのソフト・マシーンに加入、バンド1968年のデビュー・アルバム『The Soft Machine』から1976年の『Softs』に至るまで9枚のアルバムに参加し、バンドに最も長く在籍したメンバーでしたが、後者のアルバムのレコーディング中に脱退しました。

ラトリッジは、1973年にマイク・オールドフィールドが英BBCで行なったライヴ・パフォーマンスにも参加しており、バンド脱退後は、オールドフィールドや作曲家のデヴィッド・ベッドフォード、ソフト・マシーンのカール・ジェンキンスらとコラボしたほか、1977年のイギリス映画『Riddles of the Sphinx』でサウンドトラックを作曲しました。

80年代も作曲家として、またコマーシャルや劇場の音楽プロデューサーとして活躍し、1995年には、ジェンキンスと共同プロデュースしたアルバム『Adiemus:Songs of Sanctuary』をリリースしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
ソフト・マシーン
『ソフト・マシーン』


Amazon CD(2021/4/28)¥985
商品詳細
Soft Machine
『Volume Two』


Amazon CD(2012/5/22)輸入盤
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

プログレ「箱男」

プログレ「箱男」

2,310円
どうしてプログレを好きになってしまったんだろう

どうしてプログレを好きになってしまったんだろう

1,980円
ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション

ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション

1,980円
ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック アウトスタンディング・エディション

ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック アウトスタンディング・エディション

1,980円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ