バッドフィンガーのギタリスト、ジョーイ・モーランドが77歳で死去
バッドフィンガー『Straight Up』(Apple:1971)、左端がジョーイ・モランド。
続いてトム・エヴァンス、ピート・ハム、マイク・ギボンズ。
商品情報 (Remastered 2010/ Deluxe Edition)Amazon Music(DEC 13 1971)
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英ロック・バンド、バッドフィンガーのクラシック・ラインナップで、最後の生き残りメンバーだったギタリストのジョーイ・モーランド(Joey Molland)が3月1日、77歳で死去しました。
彼のソーシャルメディア・マネージャーによると、モーランドは3か月以上にわたり、肺炎など複数の健康問題を抱えていたそうですが、死因は発表されていません。
彼のソーシャルメディア・マネージャーによると、モーランドは3か月以上にわたり、肺炎など複数の健康問題を抱えていたそうですが、死因は発表されていません。
英リヴァプール出身のモーランドは、1967年にゲイリー・ウォーカー&ザ・レインに加入したことでキャリアをスタートさせ、バンドが1968年にリリースした唯一のアルバム『#1』には、モーランドの曲が4曲フィーチャーされていました。しかしながら、同作は日本で高評価を得たもののUKでは成功せず、バンドは1969年に解散しました。
続いて、モーランドはビートルズのアップル・レコードと契約していた「アイヴィーズ」に加入し、「バッドフィンガー」に改名したバンドは1969年12月、ポール・マッカートニーが作詞作曲/プロデュースしたシングル「Come and Get It」をリリース、同曲はUSチャートで第7位、UKチャートで4位を記録する大ヒットになりました。
モーランドは、バッドフィンガー1970年のサード・アルバム『No Dice』から1981年の『Say No More』に至るまで7枚のアルバムに参加し、70年代初頭に商業的ピークを迎えたバンドは、「No Matter What」や「Day After Day」「Baby Blue」などがヒットしました。
また、アップル・レコードとの関係を通じ、ビートルズのメンバーともコラボしたモーランドは、ジョージ・ハリスン1970年のアルバム『All Things Must Pass』と1971年の『The Concert For Bangladesh』、ジョン・レノン1971年のアルバム『Imagine』にも、アコースティック・ギタリストとしてゲスト参加していました。
1974年、モーランドはマネジメントを巡る意見の相違からバッドフィンガーを脱退し、1975年に元ハンブル・パイのジェリー・シャーリーとナチュラル・ガス(Natural Gas)を結成。バンドは1976年にアルバム『Natural Gas』をリリースした後、ピーター・フランプトンとツアーも行ないましたが、1977年に解散しました。
その後、モーランドは1979年と1981年に、元バッドフィンガーのトム・エヴァンスとバッドフィンガー名義で2枚のアルバム『Airwaves』『Say No More』をリリースしました。しかしながら二人は後者のアルバムを最後に袂を分かち、エヴァンスが1983年に自殺するまで、それぞれがバッドフィンガーを名乗り、ライバル関係にあった2つの「バッドフィンガー」でツアーを行なっていました。
なお、1983年にソロ活動を開始したモーランドは、同年の初ソロ・アルバム『After the Pearl』から2020年の最新アルバム『Be True to Yourself』に至るまで、6枚のスタジオ・アルバムをリリースし、2022年にはトッド・ラングレンやクリストファー・クロスらが出演したオールスターによるビートルズのトリビュート・ツアーにも参加していましたが、「setlist.fm」によると、2024年11月19日にフロリダ州で行なったソロ公演が最後のコンサートになったようです。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
続いて、モーランドはビートルズのアップル・レコードと契約していた「アイヴィーズ」に加入し、「バッドフィンガー」に改名したバンドは1969年12月、ポール・マッカートニーが作詞作曲/プロデュースしたシングル「Come and Get It」をリリース、同曲はUSチャートで第7位、UKチャートで4位を記録する大ヒットになりました。
モーランドは、バッドフィンガー1970年のサード・アルバム『No Dice』から1981年の『Say No More』に至るまで7枚のアルバムに参加し、70年代初頭に商業的ピークを迎えたバンドは、「No Matter What」や「Day After Day」「Baby Blue」などがヒットしました。
また、アップル・レコードとの関係を通じ、ビートルズのメンバーともコラボしたモーランドは、ジョージ・ハリスン1970年のアルバム『All Things Must Pass』と1971年の『The Concert For Bangladesh』、ジョン・レノン1971年のアルバム『Imagine』にも、アコースティック・ギタリストとしてゲスト参加していました。
1974年、モーランドはマネジメントを巡る意見の相違からバッドフィンガーを脱退し、1975年に元ハンブル・パイのジェリー・シャーリーとナチュラル・ガス(Natural Gas)を結成。バンドは1976年にアルバム『Natural Gas』をリリースした後、ピーター・フランプトンとツアーも行ないましたが、1977年に解散しました。
その後、モーランドは1979年と1981年に、元バッドフィンガーのトム・エヴァンスとバッドフィンガー名義で2枚のアルバム『Airwaves』『Say No More』をリリースしました。しかしながら二人は後者のアルバムを最後に袂を分かち、エヴァンスが1983年に自殺するまで、それぞれがバッドフィンガーを名乗り、ライバル関係にあった2つの「バッドフィンガー」でツアーを行なっていました。
なお、1983年にソロ活動を開始したモーランドは、同年の初ソロ・アルバム『After the Pearl』から2020年の最新アルバム『Be True to Yourself』に至るまで、6枚のスタジオ・アルバムをリリースし、2022年にはトッド・ラングレンやクリストファー・クロスらが出演したオールスターによるビートルズのトリビュート・ツアーにも参加していましたが、「setlist.fm」によると、2024年11月19日にフロリダ州で行なったソロ公演が最後のコンサートになったようです。
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商品詳細
バッドフィンガー
『ノー・マター・ホワット:リヴィジティング・ザ・ヒッツ(No Matter What:Revisiting The Hits)』
Amazon(2021/4/7)¥2,860[CD]
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バッドフィンガー
『永遠のバッドフィンガー〜オールタイム・ベスト・アルバム〜』
Amazon(2014/2/5)¥1,762[CD]
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バッドフィンガー
『ノー・ダイス』
Amazon(2010/11/3)¥2,615[CD]
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