伝説的R&Bシンガー／ソングライター、アンジー・ストーンが63歳で死去

1999年のヒット曲「No More Rain」などで知られるR&Bシンガー／ソングライターで、女優／レコード・プロデューサーでもあったアンジー・ストーン（Angie Stone）が3月1日、63歳で死去しました。

エンタメ・サイトのTMZによると、ストーンは前夜にアラバマ州モンゴメリーでコンサートを行なった後、アトランタへ向かう途中でトラックに衝突され、交通事故で亡くなりました。ストーンは当日の夜、ボルチモアで公演が予定されていたそうです。

1961年にサウスカロライナ州のコロンビアで生まれたストーンは、70年代後半に女性ヒップホップ・トリオのザ・シーケンス（The Sequence）のメンバーとして初めて成功を収め、1979年にリリースした「Funk You Up」は、後にブルーノ・マーズが「Uptown Funk」でサンプリングしたことで有名になりました。

その後、ストーンは1999年に初ソロ・アルバム『Black Diamond』をリリースし、同作から「No More Rain（In This Cloud）」がシングル・チャートで第1位を獲得、アルバムはゴールド・ディスクに認定されました。

2001年のセカンド・アルバム『Mahogany Soul』には、ラファエル・サディーク、スウィズ・ビーツ、アリシア・キーズ、イヴとのコラボ曲がフィーチャーされており、同作は全米トップR&B／ヒップホップ・アルバム・チャートで4位にランクインし、「Wish I Didn’t Miss You」がストーン最大の商業的ヒット曲になり、「More Than a Woman」がグラミー賞の「最優秀R&Bデュオ／グループ・ヴォーカル賞」にノミネートされました。

またストーンは、ディアンジェロ（D’Angelo）が1995年にリリースしたデビュー・アルバム『Brown』と、2000年のセカンド・アルバム『Voodoo』の作詞作曲にも貢献し、レニー・クラヴィッツ1998年のアルバム『5』では、バックヴォーカルを務めていました。

その後、2002年に米コメディ映画『The Hot Chick』に出演したストーンは、2003年にブロードウェイ・ミュージカル『Chicago』でステージ・デビューを果たし、20年以上にわたりコンスタントにアルバムもリリースしていましたが、2023年の『Love Language』が最後のアルバムになりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。