ザ・ダムドの創設メンバー、ブライアン・ジェイムスが70歳で死去

ザ・ダムド『Play It At Your Sister』(Castle:2005)は、ブライアン・ジェイムス期の音源をまとめた、レア音源多数収録のボックスセット。スリーヴ写真もデビュー・アルバムのアウトテイクが使用されている。中央サングラスの人物ががブライアン・ジェイムス。
UKパンク・バンド、ザ・ダムド(The Damned)の創設メンバーでギタリストだったブライアン・ジェイムス(Brian James)が3月6日、70歳で死去しました。

彼のフェイスブックで以下の訃報が伝えられており、死因は発表されていませんが、ジェイムスは家族に見守られながら安らかに息を引き取ったそうです。

「音楽の真のパイオニアの一人で、ギタリスト、ソングライター、そして真の紳士だったブライアン・ジェイムスの訃報をお伝えすることになり、大きな悲しみに包まれています。
ザ・ダムドの創設メンバーで、UK初のパンク・シングル「New Rose」のソングライターであるブライアンは、1977年2月にリリースされたバンドのデビュー・アルバム『Damned Damned Damned』(邦題『地獄に堕ちた野郎ども』)の主要なソングライターでした。

ブライアンは、ニック・メイスンがプロデュースしたダムドのセカンド・アルバム『Music for Pleasure』のリリース後に脱退し、短命に終わったタンズ・ダー・ユース(Tanz Der Youth)を結成した後、仲間のロッカーで友人のスティーヴ・ベイターズと、ザ・ローズ・オブ・ザ・ニュー・チャーチ(The Lords of the New Church)を結成しました。ジェイムスとベイターズのツイン・パワーが率いた興奮の波に乗ったバンドは、3枚のアルバムをリリースし、『Open Your Eyes』『Dance with Me』『Method to My Madness』といったシングルを生み出しました。

常に新たな挑戦を求め、様々なミュージシャンと仕事をすることに熱心だったブライアンは、その後ザ・ドリッピング・リップス(The Dripping Lips)を結成し、様々なレコードにゲスト参加する一方、ブライアン・ジェイムス・ギャングを結成し、ソロ・アルバムの制作にも取り組みました。

ブライアンは60年以上にわたるキャリアを通じ、たゆまぬ創造性と音楽の傑作を生み出し、ザ・ダムドやザ・ロード・オブ・ザ・ニュー・チャーチのほか、映画やTVのサントラにも楽曲を提供し、イギー・ポップからウェイン・クレイマー、スチュワート・コープランド、チーター・クロームまで、数多くのパンクやロックンロールの最高峰と仕事をしてきました。画期的な「New Rose」のリリースから40年以上経った最近では、ザ・ダムドのオリジナル・メンバーが再結成し、2022年に非常に特別で感動的なUK公演を行ないました。

ブライアンは2025年3月6日(木)、妻のミナ、息子のチャーリー、義理の娘のアリシアに見守られながら、安らかに息を引き取りました」

なお、ブライアンは1990年の初ソロ・アルバム『Brian James』を皮切りに5枚のソロ・アルバムをリリースしましたが、2015年の『The Guitar That Dripped Blood』が最後の作品になりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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