ペル・ウブのフロントマン、デヴィッド・トーマスが71歳で死去

米ポストパンク・バンド、ペル・ウブ(Pere Ubu)の創設者/フロントマンのデヴィッド・トーマス(David Thomas)が4月23日、71歳で死去しました。
バンドがSNSで訃報を伝えています。

「ペル・ウブ、ロケット・フロム・ザ・トゥームス、そして複数のソロ・プロジェクトでリード・シンガーを務めたデヴィッド・リン・トーマスが、長い闘病生活の末に亡くなりました。

2025年4月23日(水)、彼は(長年居住していた英イースト・サセックス州の)ブライトン・アンド・ホヴにて、妻と末娘に見守られながら息を引き取り、(その時)ラジオからMC5の曲が流れていました。彼は最終的にペンシルヴェニア州の農場にある自宅に戻されますが、そこは彼が『納屋に放り込んでくれ』と言っていた場所です。

デヴィッド・トーマスと彼のバンドは、新しいアルバムのレコーディングを進めていました。彼はそれが最後の作品になることを知っていました。私たちは、彼の最後の音楽を皆さんにお届けできるよう、新アルバムのミキシングと仕上げに尽力していくつもりです。また彼は、ライヴの全テープをbandcampの公式ページを通じてカタログ化し続けるよう指示を残しました。彼の自伝はほぼ完成しており、私たちが彼のために完成させます。ペル・ウブのPatreonチャンネルは、communexが運営するコミュニティとして継続されます。

最後に、彼自身の言葉をお伝えしますが、私たちが言うよりも彼の人となりをよく表しています。

『俺の名前はデヴィッド・ファッキング・トーマス……世界最高のロックンロール・バンドのリード・シンガーだ』
(Frigoドキュメンタリー)
 
ペレ・ウブ万歳」
1953年にフロリダ州マイアミで生まれたトーマスは、1974年にオハイオ州クリーヴランドでロック・バンドのロケット・フロム・ザ・トゥームス(Rocket from the Tombs)を結成し、バンド解散後の1975年にペル・ウブを結成しました。

ペル・ウブは、1978年のデビュー・アルバム『The Modern Dance』から2023年の『Trouble On Big Beat Street』まで19枚のスタジオ・アルバムをリリースし、トーマスは長年にわたりペレ・ウブ唯一のレギュラー・メンバーでした。

なお、ロケット・フロム・ザ・トゥームスは1975年に解散したものの、2003年に再結成し、2004年から2015年の間に3枚のスタジオ・アルバムをリリースしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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『The Modern Dance』


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