バディ・ホリーのコラボレーター、クリケッツのソニー・カーティスが88歳で死去

1969年のソロ・アルバム『The Sonny Curtis Stye』のジャケット。
商品情報 ソニー・カーティス『The Sonny Curtis Stye』
Amazon Music(SEP 09 1969)

バディ・ホリーのコラボレーターで、ザ・クリケッツ(The Crickets)のフロントマンを務めたシンガー/ソングライターのソニー・カーティス(Sonny Curtis)が9月19日、テネシー州ナッシュヴィルの病院にて、肺炎のため88歳で死去しました。
バディ・ホリーのFacebookページで訃報が伝えられています。

1937年にテキサス州メドウで生まれたカーティスは、自身が作曲した「Blue Days, Black Nights」など、ホリー初期の楽曲でギターを演奏し、1955年~56年にかけて、ホリーと共にエルヴィス・プレスリーの前座を務めていました。
 
その後、ホリーが1957年にクリケッツを結成し、カーティスは1958年後半に加入、1959年初頭の飛行機事故でホリーが亡くなった後も、フロントマンとしてグループに在籍し続け、カーティスは1959年に徴兵されましたが、その間に書いた「Walk Right Back」が1961年にエヴァリー・ブラザーズに録音され、大ヒットになりました。

クリケッツは、1960年にホリー没後初のアルバム『In Style With the Crickets』をリリースし、カーティスが書いた収録曲「I Fought the Law」は、後にボビー・フラー・フォーやザ・クラッシュ、デッド・ケネディーズをはじめとする多数のアーティストにカヴァーされました。

また同アルバムには、カーティスの曲「More Than I Can Say」(邦題「星影のバラード」)も収録されており、この曲は当時、ボビー・ヴィーのカヴァー・ヴァージョンがイギリスでヒットし、後にレオ・セイヤーのヴァージョンが1980年に全米2位を記録しました。

カーティスは、50年以上にわたりクリケッツのリーダーを務めながらソロ活動も続け、彼が作曲した「Love Is All Around」は、1970年~77年に放送された米TV番組『The Mary Tyler Moore Show』の主題歌に起用され、同曲は1996年にジョーン・ジェットがカヴァーしていました。

なお、カーティスは1991年に「ナッシュヴィル・ソングライターの殿堂」入りを果たし、クリケッツのメンバーとして、2007年に「ナッシュヴィルのミュージシャン殿堂博物館」、2012年に「ロックの殿堂」入りを果しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
バディ・ホリー&ザ・クリケッツ
『ザ・ラフ・ガイド・トゥ・バディ・ホリー&ザ・クリケッツ』


Amazon Music・MP3(2017/2/24)¥1,600
CD(2017/2/26)¥2,310

商品詳細
Buddy Holly
『Four Classic Albums』


CD(2016/11/11)輸入盤

この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

ディスク・ガイド・シリーズ #014 ゴールデン・ポップス

ディスク・ガイド・シリーズ #014 ゴールデン・ポップス

1,980円
魔法の音楽 アメリカン・ポップス黄金時代とその舞台裏

魔法の音楽 アメリカン・ポップス黄金時代とその舞台裏

3,080円
バート・バカラック自伝 ザ・ルック・オブ・ラヴ

バート・バカラック自伝 ザ・ルック・オブ・ラヴ

3,080円
ぼくのアメリカ音楽漂流~鈴木カツ ライナーノーツ集

ぼくのアメリカ音楽漂流~鈴木カツ ライナーノーツ集

2,420円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ