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テキサス州サン・アントニオのレジェンド、オーギー・マイヤーズ死去
テキサス・トーネイドス『Now Playing』
商品情報 Amazon(2024/9/6)輸入盤LP
写真はテキサス・トーネイドスのコンピレーション『Now Playing』。左からダグ・サーム、フラーコ・ヒメネス、フレディ・フェンダー、右端がオーギー・マイヤーズ。
その明るいヴォックス・コンチネンタル・オルガンでサウス・テキサス・サウンドを決定づけたオーギー・マイヤーズ(Augie Meyers)が亡くなりました。享年85。
彼の死が確認されたのは、マイヤーズのフェイスブックのページに彼の家族が「3月7日土曜日、彼は妻セーラの傍らで、眠るように穏やかに息を引き取った」旨をポストしたことによります。遺族は祈りを捧げてくれた友人たちやファンに感謝し、一般向けの追悼式については後日アナウンスすると綴りました。
彼の死が確認されたのは、マイヤーズのフェイスブックのページに彼の家族が「3月7日土曜日、彼は妻セーラの傍らで、眠るように穏やかに息を引き取った」旨をポストしたことによります。遺族は祈りを捧げてくれた友人たちやファンに感謝し、一般向けの追悼式については後日アナウンスすると綴りました。
マイヤーズは1960年代にサー・ダグラス・クインテットを結成したメンバーのひとりであり、更にテキサス・トーネイドスの創立メンバーにもなった人物です。
サー・ダグラス・クインテットにおいて、マイヤーズはサン・アントニオのリズム&ブルーズにコンフント[conjunto・訳注:メキシコ伝統のマリアッチ・ミュージックを基盤として、基本編成はリズムを担当する12弦ギターとアコースティック・ベースに、主旋律を担当するアコーディオンを加えた形]の影響とロックンロールをブレンドした、後にテックス・メックス・ロックと呼ばれるようになるハイブリッドなスタイルのパイオニアのひとりであり、グループの1965年のヒット曲「She’s About a Mover」はそのサウンドを国中のオーディエンスに知らしめることとなりました。
またマイヤーズはロック、コンフント、テハーノ[訳注:コンフントの発展形、スペイン語で「テキサスの」という意味。テックス・メックスとほぼ同義]、リズム&ブルーズをミックスした、時にサン・アントニオの “ウェスト・サイド・サウンド” と呼ばれることもある、この街独特のカルチャーのブレンドを反映した音楽ムーヴメントの一翼を担っていました。 こうした音楽は殆どがサン・アントニオのダンスホールや近隣のクラブで生まれて発展していったもので、バンドはそうした場で民族やカルチャーの垣根を超え、様々なスタイルを実験的に融合させていったのです。
テキサス州立大学のザ・ウィットリフ・コレクションのキュレーターで、自身もミュージシャンであるエクトール・サルダーニャは、マイヤーズと何度となく同じステージに立ったことがありました。
サルダーニャはこう語ります。「オーギー・マイヤーズはテキサスが生んだ最も偉大なミュージシャンのひとりだよ。サー・ダグラス・クインテットとザ・テキサス・トーネイドスの創立メンバーであり、ボブ・ディランやその他大勢のミュージシャンたちから愛されていたんだ」
マイヤーズはまた、代表曲「Hey Baby Qué Pasó」でも幅広く知られています──サルダーニャ曰く、「サン・アントニオのみならず、テキサス州のナショナル・アンセムさ」
マイヤーズはその生涯において、数々の深刻な健康問題を乗り越えてきました。子供の頃にポリオ(小児麻痺)を患っていたのみならず、生まれた時から先天性内反足[訳注:生まれつき足が尖足・内反・内転位をとり矯正困難な、先天性の足の形態異常]かつ片耳がなく、成長してからは人工装具の耳を着け、それも大抵長い髪の中に隠していました。
作家のジョー・ニック・パトスキーは、マイヤーズとザ・サー・ダグラス・クインテットが生み出した音楽を、サウス・テキサスに根差しながら、当時のアメリカン・ロック・シーンには他に類を見ないものだったと証言します。
パトスキーははこう説明します──「アメリカの他のどの地域と比べても、ここから出て来た音楽は非常に独特で際立った個性を持っていたね。ダグ・サーム、フラコ・ヒメネス、オーギー・マイヤーズ、その3人が一緒になって、サウス・テキサスのサウンドを作りあげたんだ」
サルダーニャは、マイヤーズがそのユーモアのセンスでもよく知られていたと言います。当時のアメリカの音楽シーンはティーンエイジャー向けのラヴ・ソングが圧倒的主流でした。そんな中でマイヤーズが関わってきた歴代のバンドは、度々曲の中にユーモアを盛り込んでいました。
パトスキーは言います。「洒落者だったんだよ。彼はきっと人生を必要以上に深刻に捉えてなかっただろうし、だからあんな風にふわりふわりと人生の荒波を渡っていけたんだと思う。彼はいつだって陽気で、いつだって楽しそうで、いつも何かしら言いたいことがあって、プレイしたい音楽があったんだ」
マイヤーズの音楽はテキサスの州境を超え、多くの人々に届きましたが、彼のサウンドは一貫してサン・アントニオに根を張っており、そこでは何世代にもわたるミュージシャンたちが昔も今も、彼のトレードマークであるヴォックスのオルガンの音からインスピレーションを得ているのです。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
サー・ダグラス・クインテットにおいて、マイヤーズはサン・アントニオのリズム&ブルーズにコンフント[conjunto・訳注:メキシコ伝統のマリアッチ・ミュージックを基盤として、基本編成はリズムを担当する12弦ギターとアコースティック・ベースに、主旋律を担当するアコーディオンを加えた形]の影響とロックンロールをブレンドした、後にテックス・メックス・ロックと呼ばれるようになるハイブリッドなスタイルのパイオニアのひとりであり、グループの1965年のヒット曲「She’s About a Mover」はそのサウンドを国中のオーディエンスに知らしめることとなりました。
またマイヤーズはロック、コンフント、テハーノ[訳注:コンフントの発展形、スペイン語で「テキサスの」という意味。テックス・メックスとほぼ同義]、リズム&ブルーズをミックスした、時にサン・アントニオの “ウェスト・サイド・サウンド” と呼ばれることもある、この街独特のカルチャーのブレンドを反映した音楽ムーヴメントの一翼を担っていました。 こうした音楽は殆どがサン・アントニオのダンスホールや近隣のクラブで生まれて発展していったもので、バンドはそうした場で民族やカルチャーの垣根を超え、様々なスタイルを実験的に融合させていったのです。
テキサス州立大学のザ・ウィットリフ・コレクションのキュレーターで、自身もミュージシャンであるエクトール・サルダーニャは、マイヤーズと何度となく同じステージに立ったことがありました。
サルダーニャはこう語ります。「オーギー・マイヤーズはテキサスが生んだ最も偉大なミュージシャンのひとりだよ。サー・ダグラス・クインテットとザ・テキサス・トーネイドスの創立メンバーであり、ボブ・ディランやその他大勢のミュージシャンたちから愛されていたんだ」
マイヤーズはまた、代表曲「Hey Baby Qué Pasó」でも幅広く知られています──サルダーニャ曰く、「サン・アントニオのみならず、テキサス州のナショナル・アンセムさ」
マイヤーズはその生涯において、数々の深刻な健康問題を乗り越えてきました。子供の頃にポリオ(小児麻痺)を患っていたのみならず、生まれた時から先天性内反足[訳注:生まれつき足が尖足・内反・内転位をとり矯正困難な、先天性の足の形態異常]かつ片耳がなく、成長してからは人工装具の耳を着け、それも大抵長い髪の中に隠していました。
作家のジョー・ニック・パトスキーは、マイヤーズとザ・サー・ダグラス・クインテットが生み出した音楽を、サウス・テキサスに根差しながら、当時のアメリカン・ロック・シーンには他に類を見ないものだったと証言します。
パトスキーははこう説明します──「アメリカの他のどの地域と比べても、ここから出て来た音楽は非常に独特で際立った個性を持っていたね。ダグ・サーム、フラコ・ヒメネス、オーギー・マイヤーズ、その3人が一緒になって、サウス・テキサスのサウンドを作りあげたんだ」
サルダーニャは、マイヤーズがそのユーモアのセンスでもよく知られていたと言います。当時のアメリカの音楽シーンはティーンエイジャー向けのラヴ・ソングが圧倒的主流でした。そんな中でマイヤーズが関わってきた歴代のバンドは、度々曲の中にユーモアを盛り込んでいました。
パトスキーは言います。「洒落者だったんだよ。彼はきっと人生を必要以上に深刻に捉えてなかっただろうし、だからあんな風にふわりふわりと人生の荒波を渡っていけたんだと思う。彼はいつだって陽気で、いつだって楽しそうで、いつも何かしら言いたいことがあって、プレイしたい音楽があったんだ」
マイヤーズの音楽はテキサスの州境を超え、多くの人々に届きましたが、彼のサウンドは一貫してサン・アントニオに根を張っており、そこでは何世代にもわたるミュージシャンたちが昔も今も、彼のトレードマークであるヴォックスのオルガンの音からインスピレーションを得ているのです。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
Angie Meyers
『Simply... Augie』
Amazon Music(AUG 09 2021)
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The Sir Douglas Quintet
『Best of Sir Douglas 68-75』
Amazon(1990/7/19)輸入盤CD
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商品詳細
テキサス・トーネイドス
『The Best Of The Texas Tornados』
Amazon Music(FEB 08 1994)
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『The Best Of The Texas Tornados』
Amazon Music(FEB 08 1994)
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