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元シールズ&クロフツのダッシュ・クロフツ死去
シールズ&クロフツ『Get Closer』 Amazon Music(MAY 01 1976)
シールズ&クロフツ『Get Closer』(邦題『ふたりのメロディ』:Warner Bros.:1976)。ジャケ右がダッシュ・クロフツ。左側の相方ジム・シールズは2022年に他界。
1970年代の「Summer Breeze」「We May Never Pass This Way(Again)」等のヒットで知られるシールズ&クロフツのダッシュ・クロフツが亡くなったことを、現地時間の3月26日早朝、彼らのプロデューサーだったルイ・シェルトンが自身のSNSで公表し、後に彼の遺族もこの報が事実であることを認めました。享年87。TMZの取材によれば、亡くなったのは3月25日で、死因は心臓手術に伴う合併症と伝えられています。現時点では一般向けのお別れの会等は予定されていないとのことです。
シェルトンはクロフツのモノクロ写真に添え、自身のフェイスブックに書き込んでいます。「我が親愛なるブラザーであり、音楽上のパートナーが今日、天に召されたという知らせを受けました。彼のご家族と多くのファンに、心よりの愛と祈りを捧げます」
シェルトンはクロフツのモノクロ写真に添え、自身のフェイスブックに書き込んでいます。「我が親愛なるブラザーであり、音楽上のパートナーが今日、天に召されたという知らせを受けました。彼のご家族と多くのファンに、心よりの愛と祈りを捧げます」
シェルトンがプロデューサーとして起用されたシールズ&クロフツの1971年のアルバム、『Year of Sunday』は彼らのキャリアにおける出世作でした。1972年にダブル・プラチナムに輝いたアルバム『Summer Breeze』と、ゴールド・ディスクに認定された1973年の『Diamond Girl』、そして同じくゴールド・ディスクを獲得した1976年の『Get Closer』の各タイトル曲は、いずれも全米トップ10入りしています。
テキサス州シスコ生まれのダレル・“ダッシュ” クロフツが最初にマスターした楽器はピアノでした。後にディーン・ベアード&ザ・クルー・キャッツというアマチュア・バンドでドラムを叩いていた時、彼は同じテキサス出身の(当時はサキソフォン奏者だった)ジム・シールズと出逢います。彼らは「Tequilla」という曲をヒットさせたザ・チャンプスというバンドでも一緒に活動していました(ただしこのヒットが出たのは彼らが加入前)。
シールズとクロフツは音楽の世界で未来を築くためにカリフォルニアに拠点を移しますが、直後にクロフツは徴兵され、数年間兵役に就きます。そして1969年、満を持して再スタートを切ったデュオは、後に(時には嘲りの対象として)ソフト・ロックと呼ばれた新しいサウンドの発展に貢献することになります。
テキサス州シスコ生まれのダレル・“ダッシュ” クロフツが最初にマスターした楽器はピアノでした。後にディーン・ベアード&ザ・クルー・キャッツというアマチュア・バンドでドラムを叩いていた時、彼は同じテキサス出身の(当時はサキソフォン奏者だった)ジム・シールズと出逢います。彼らは「Tequilla」という曲をヒットさせたザ・チャンプスというバンドでも一緒に活動していました(ただしこのヒットが出たのは彼らが加入前)。
シールズとクロフツは音楽の世界で未来を築くためにカリフォルニアに拠点を移しますが、直後にクロフツは徴兵され、数年間兵役に就きます。そして1969年、満を持して再スタートを切ったデュオは、後に(時には嘲りの対象として)ソフト・ロックと呼ばれた新しいサウンドの発展に貢献することになります。
「クロスビー、スティルス&ナッシュあたりの連中と同時期に、僕らはラウドなロックンロールのカネ儲け主義とは一線を画して、何か僕らが本当に信じられる音楽をやっていかなければマズいと悟ったんだ」というのが、クロフツがかつて『Record Milrror』紙に語っていた言葉です。音楽評論家のロバート・クリスゴウはその結果として生まれたのが「安っぽいクラシック・フォーク」であったと断じています。
彼らはその「本当に信じられる音楽」を探求する過程で新興宗教のバハーイ教[訳注:イスラム教から派生し、「神はひとつ、宗教はひとつ、人類はひとつ」を唱える一神教の宗教]へと改宗し、その宗旨の幾つかを自分たちの音楽にも採り入れました。クロフツは『Stereo Review』誌のインタヴューでこう語っています。「バハーイの教えはあらゆる人種、信条、宗教、政治的立場、そして価値観を持つ人々の団結を説いているんだ。僕らは自分たちの音楽を通して宗教を売り込んでいるわけではないけど、バハーイのコンセプトは間違いなく入っているね──例えば人類の一体性という概念とか」
彼らはその「本当に信じられる音楽」を探求する過程で新興宗教のバハーイ教[訳注:イスラム教から派生し、「神はひとつ、宗教はひとつ、人類はひとつ」を唱える一神教の宗教]へと改宗し、その宗旨の幾つかを自分たちの音楽にも採り入れました。クロフツは『Stereo Review』誌のインタヴューでこう語っています。「バハーイの教えはあらゆる人種、信条、宗教、政治的立場、そして価値観を持つ人々の団結を説いているんだ。僕らは自分たちの音楽を通して宗教を売り込んでいるわけではないけど、バハーイのコンセプトは間違いなく入っているね──例えば人類の一体性という概念とか」
彼らは原則としてソングライティング・クレジットとヴォーカルを対等に分け合っており、クロフツはギターと、後年にはマンドリンも担当していました。彼のヴォーカルで特に印象深いのは「Diamond Girl」のセカンド・ヴァースと、「King of Nothing」と「Goodbye Old Buddies」のリード・ヴォーカルあたりでしょうか。「Hummingbird」「I'll Play for You」「You're the Love」はいずれも全米トップ20入りした一方、「We May Never Pass This Way (Again)」は意外なことに最高位第21位止まりでした。全米アルバム・チャートでは1974年にゴールド・ディスクを獲得した『Unborn Child』が最高位第14位まで上がり、1975年の『I'll Play for You』もトップ40入りしています。また70年代半ばにリリースされたグレイテスト・ヒッツ盤もダブル・プラチナムのスマッシュ・ヒットとなりました。
シールズ&クロフツは80年代に入って間もなく解散しましたが、90年代と00年代に短期間の再結成を果たしています。「1980年頃の時点では、僕らはまだ1万人から12,000人くらいのコンサート動員があったんだ。でも僕らには先が見えてたんだよ、世の中が刻々と変化していって、みんながどんどんダンス・ミュージックを求めるようになってしまったら、こんな日々は長くは続かないだろうって」シールズは後にロサンジェルス・タイムズ紙の取材の中でそう振り返っていました。
晩年、ダッシュ・クロフツは生まれ故郷のテキサスに戻り、馬を育てて暮らしていました。1998年にリリースされた彼唯一のソロ・アルバム『Today』には、シールズ&クロフツ時代の楽曲のアップデイト・ヴァージョンも収められています。彼の元相棒であり、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コウリーのダニー “イングランド・ダン”・シールズの実兄でもあるジム・シールズは、2022年にこの世を去っています(2022年6月8日MLCニュース)。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
シールズ&クロフツは80年代に入って間もなく解散しましたが、90年代と00年代に短期間の再結成を果たしています。「1980年頃の時点では、僕らはまだ1万人から12,000人くらいのコンサート動員があったんだ。でも僕らには先が見えてたんだよ、世の中が刻々と変化していって、みんながどんどんダンス・ミュージックを求めるようになってしまったら、こんな日々は長くは続かないだろうって」シールズは後にロサンジェルス・タイムズ紙の取材の中でそう振り返っていました。
晩年、ダッシュ・クロフツは生まれ故郷のテキサスに戻り、馬を育てて暮らしていました。1998年にリリースされた彼唯一のソロ・アルバム『Today』には、シールズ&クロフツ時代の楽曲のアップデイト・ヴァージョンも収められています。彼の元相棒であり、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コウリーのダニー “イングランド・ダン”・シールズの実兄でもあるジム・シールズは、2022年にこの世を去っています(2022年6月8日MLCニュース)。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
※ジム・シールズのいとこ=ブレイディ・シールズと、ダッシュ・クロフツの娘ルア・クロフツによる男女デュオ=「シールズ&クロフツ2」による、シールズ&クロフツ「Diamond Girl」。
商品詳細
シールズ&クロフツ
『Greatest Hits』
・Amazon Music(NOV 01 1975)
・Amazon(1990/10/25)
シールズ&クロフツ
『Greatest Hits』
・Amazon Music(NOV 01 1975)
・Amazon(1990/10/25)
商品詳細
シールズ&クロフツ
『Takin' It Easy』
Amazon Music(JAN 01 1978)
シールズ&クロフツ
『Takin' It Easy』
Amazon Music(JAN 01 1978)
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