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「Wild Thing」や「Angel Of The Morning」で知られるソングライター、チップ・テイラー死去
Chip Taylor With Ghost Train『Somebody Shoot Out The Jukebox』(Columbia:1976)
3月23日、「Wild Thing」や「Angel Of The Morning」の大ヒットで知られた多作なソングライター、チップ・テイラーが亡くなりました。享年86。彼の死去は所属レコード・レーベルのトレイン・レック(Train Wreck)によって確認されています。死因については明らかになっていませんが、ソングライター仲間のビリー・ヴェラが自身のSNSで、彼との2ショット写真に添えたお悔やみによれば、テイラーはホスピスで最期を迎えた模様です。
ソングライターの殿堂入りも果たしているテイラーは、本名をジェイムズ・ウェズリー・ヴォイトと言い、俳優のジョン・ヴォイトと地質学者のバリー・ヴォイトは実の兄弟。つまり女優のアンジェリーナ・ジョリーと俳優のジェイムズ・ヘイヴンは姪と甥ということになります。
ソングライターの殿堂入りも果たしているテイラーは、本名をジェイムズ・ウェズリー・ヴォイトと言い、俳優のジョン・ヴォイトと地質学者のバリー・ヴォイトは実の兄弟。つまり女優のアンジェリーナ・ジョリーと俳優のジェイムズ・ヘイヴンは姪と甥ということになります。
チップ・テイラー(左)とビリー・ヴェラ。ビリー・ヴェラのインスタグラムより。
2023年に『ザ・ガーディアン』紙に掲載されたプロフィールによれば、テイラーが初めて曲を書いたのは12歳の時で、16歳の時にはウェズ・ヴォイト・アンド・ザ・タウン・スリーというバンドを率いていたそうです。ニール・セダカとのツアーの後、名前をチップ・テイラーと改めた彼は、ワーナー・ブラザーズ・レコードと契約しレコード・リリースを開始、1962年には最初のチャート・シングル「Here I Am」が生まれました。
テイラーはそのキャリアを通じて多くのアルバム楽曲やシングル曲を世に出し、当代随一の成功を収めたソングライターのひとりとして名声を築き上げました。彼の最初のビッグ・ヒットは「Wild Thing」で、元々は1965年にジョーダン・クリストファー・アンド・ザ・ワイルド・ワンズというグループによって録音された曲でしたが、翌年ザ・トロッグスのヴァージョンがスマッシュ・ヒットとなりました。更に1967年のモンタレー・ポップ・フェスティヴァルのステージでジミ・ヘンドリックスがこの曲をカヴァーし、ギターに火を点けるというパフォーマンスを行なったために、この曲はロック界の神話の一部として不動の地位を与えられることになったのです。「Wild Thing」はその後もザ・ランナウェイズやザ・マペッツ、X等によってカヴァーされました。
「殆どの人たちが気づいてないことだけど、曲の魅力を最も引き出すのは間(ま)なんだよ。“Wild Thing” はいまだに聴いててゾクゾクする。あのコードを鳴らすだけで、曲に込められたスピリットが伝わるんだ。凄くイイ気分になるよ」。テイラーは前述の『ザ・ガーディアン』紙の記事の中で、この曲についてそう語っていました。
「殆どの人たちが気づいてないことだけど、曲の魅力を最も引き出すのは間(ま)なんだよ。“Wild Thing” はいまだに聴いててゾクゾクする。あのコードを鳴らすだけで、曲に込められたスピリットが伝わるんだ。凄くイイ気分になるよ」。テイラーは前述の『ザ・ガーディアン』紙の記事の中で、この曲についてそう語っていました。
一方、1967年にイーヴィー・サンズによって最初にレコーディングされた「Angel of the Morning」も、テイラーの楽曲の中では最も記憶に残るヒットとして知られています。1968年にメリリー・ラッシュ・アンド・ザ・ターナバウツ(Merrilee Rush and the Turnabouts)によってカヴァーされ、ビルボードHot 100で最高位第7位を記録したこの曲は、その13年後、ジュース・ニュートンのヴァージョンが100万枚を超えるセールスを挙げ、最高位第4位に到達しました。2001年にはシャギーが自身の曲「Angel」に1967年に作られたこの曲を挿入する形でリリースし、このトラックは全米・全英・オーストラリアを含む12か国でシングル・チャートのナンバー・ワンを獲得したのです。
テイラーは同じインタヴューでそれについてこう語っています。「“Angel of the Morning” はとにかく勢いがあって、殆どひとりでに書けてしまったような曲なんだ、それもあっという間にね。あの曲は恐らく、僕がその前の晩にTVで観ていた戦争映画にインスパイアされて生まれたんだと思う。戦争の中で敵と味方に分かれてしまった恋人同士が、限られた時間を精一杯一緒に過ごそうとするっていうストーリーでさ。あの曲を、一夜限りの情事の後みたいに解釈してる人たちが多いみたいだけど、僕としては全然そんなつもりで書いたわけじゃなくて。もしかしたらもう二度と会えないかも知れない2人の、この上なく力強い愛の歌なんだ──彼らは時を超えて互いを永遠に愛し続けるだろう。そういう凄くシリアスな曲だったんだよ」
テイラーはまたそのキャリアを通じて、幅広いジャンルの様々なミュージシャンやソングライターたちとコラボレーションを重ねてきました。彼の膨大なレパートリーの中には、例えばウィリー・ネルソンがレコーディングした「He Sits at Your Table」から、「I Can’t Let Go」(アル・ゴルゴーニとの共作で、最初にレコーディングしたのはイーヴィー・サンズですが、人気が出たのは1966年のザ・ホリーズのヴァージョンで、更に1980年のリンダ・ロンシュタット版もリヴァイヴァル・ヒットとなりました)、そしてワイルドさがクセになる「Any Way That You Want Me」──最も売れたのはザ・トロッグスのヴァージョンですが、他にも大勢のアーティストたちによってカヴァーされている──等が含まれています。
TV番組『Speaking Freely』のインタヴューで、テイラーは曲作りについてこうも語っています。「僕はただ自分のスピリットをどこかに自由に飛ばしてやってから、そいつを掴まえに行くんだよ。とにかく、自分自身に何か感じさせるような曲を書きたいとずっと思っているんだよね」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
テイラーは同じインタヴューでそれについてこう語っています。「“Angel of the Morning” はとにかく勢いがあって、殆どひとりでに書けてしまったような曲なんだ、それもあっという間にね。あの曲は恐らく、僕がその前の晩にTVで観ていた戦争映画にインスパイアされて生まれたんだと思う。戦争の中で敵と味方に分かれてしまった恋人同士が、限られた時間を精一杯一緒に過ごそうとするっていうストーリーでさ。あの曲を、一夜限りの情事の後みたいに解釈してる人たちが多いみたいだけど、僕としては全然そんなつもりで書いたわけじゃなくて。もしかしたらもう二度と会えないかも知れない2人の、この上なく力強い愛の歌なんだ──彼らは時を超えて互いを永遠に愛し続けるだろう。そういう凄くシリアスな曲だったんだよ」
テイラーはまたそのキャリアを通じて、幅広いジャンルの様々なミュージシャンやソングライターたちとコラボレーションを重ねてきました。彼の膨大なレパートリーの中には、例えばウィリー・ネルソンがレコーディングした「He Sits at Your Table」から、「I Can’t Let Go」(アル・ゴルゴーニとの共作で、最初にレコーディングしたのはイーヴィー・サンズですが、人気が出たのは1966年のザ・ホリーズのヴァージョンで、更に1980年のリンダ・ロンシュタット版もリヴァイヴァル・ヒットとなりました)、そしてワイルドさがクセになる「Any Way That You Want Me」──最も売れたのはザ・トロッグスのヴァージョンですが、他にも大勢のアーティストたちによってカヴァーされている──等が含まれています。
TV番組『Speaking Freely』のインタヴューで、テイラーは曲作りについてこうも語っています。「僕はただ自分のスピリットをどこかに自由に飛ばしてやってから、そいつを掴まえに行くんだよ。とにかく、自分自身に何か感じさせるような曲を書きたいとずっと思っているんだよね」
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