ボウイやエルトンらの作品にも参加した元ペンタングルのドラマー、テリー・コックス死去
商品情報 ペンタングル 『スウィート・チャイルド』
Amazon(2023/6/25)¥4,400・2CDs
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ペンタングルがファースト・アルバムと同年にリリースしたセカンド『Sweet Child』。星型のイラストがジャケで、スリーヴ裏面は各曲クレジットなど。見開き内側(上画像)がメンバーの写真やクレジットになっており、一番左がテリー・コックス。
革新的ブリティッシュ・フォーク・ロック・グループ、ペンタングルの創立メンバーで、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、ザ・ビー・ジーズ他、多くのビッグネームの作品にも参加実績を持つヴェテラン・ドラマーのテリー・コックスが亡くなりました。享年89。訃報が確認されたのはペンタングルのメンバーたちが運営するSNSで、投稿にはコックスの演奏動画に、「稀有な本能とイマジネーションを備えたドラマー」という賛辞が添えられています。伝えられるところによれば彼は晩年スペインでレストランを経営しており、その地で亡くなったとのことです。死因については現時点では明らかになっていません。
1937年3月17日、イングランドのバッキンガムシャーに生まれたコックスの、音楽の世界での冒険の第一歩はジャズをプレイすることでした。そこで積んだ経験が、彼のドラムという楽器に対する辛抱強いアプローチを形成していったのです。
間(ま)を大切にすることこそ「まさしくその本質なんだよ、イエス」と、コックスは『London, Reign Over Me:How England's Capital Built Classic Rock』の中で語っていました。「ジャズのバックグラウンドを持ってる俺としては、それが自分の視点におけるプレイの秘訣だね。たっぷりと間を取ることだ。マイルス・デイヴィスとかさ、聴いてごらんよ。彼はプレイしてる時よりもしてない時の方が、より多くのことを伝えているんだ」
ペンタングル結成前のコックスはトンプソンと共に、ブリティッシュ・ブルーズ界で絶大な影響力を持っていたミュージシャン、アレクシス・コーナーのバンド、ブルーズ・インコーポレイテッドに在籍していました。また彼らはシンガーのダフィー・パワー率いるダフィーズ・ヌクレウスというブルーズ・ロック・グループのメンバーでもありました。
コックスは1967年、ベーシストのダニー・トンプソン、ギタリストのバート・ヤンシュとジョン・レンボーン、ヴォーカリストのジャッキー・マクシーらと共に、ペンタングルを結成します。ヤンシュとレンボーンは当時の全英を代表するフォーク・ギタリストの2巨頭と見なされており、グループはフェアポート・コンヴェンションと並んで、ブリティッシュ・フォーク・ミュージックにジャズ、ロック、サイケデリアの要素を持ち込み、ジャンル改革の旗手的な役割を果たしました。
間(ま)を大切にすることこそ「まさしくその本質なんだよ、イエス」と、コックスは『London, Reign Over Me:How England's Capital Built Classic Rock』の中で語っていました。「ジャズのバックグラウンドを持ってる俺としては、それが自分の視点におけるプレイの秘訣だね。たっぷりと間を取ることだ。マイルス・デイヴィスとかさ、聴いてごらんよ。彼はプレイしてる時よりもしてない時の方が、より多くのことを伝えているんだ」
ペンタングル結成前のコックスはトンプソンと共に、ブリティッシュ・ブルーズ界で絶大な影響力を持っていたミュージシャン、アレクシス・コーナーのバンド、ブルーズ・インコーポレイテッドに在籍していました。また彼らはシンガーのダフィー・パワー率いるダフィーズ・ヌクレウスというブルーズ・ロック・グループのメンバーでもありました。
コックスは1967年、ベーシストのダニー・トンプソン、ギタリストのバート・ヤンシュとジョン・レンボーン、ヴォーカリストのジャッキー・マクシーらと共に、ペンタングルを結成します。ヤンシュとレンボーンは当時の全英を代表するフォーク・ギタリストの2巨頭と見なされており、グループはフェアポート・コンヴェンションと並んで、ブリティッシュ・フォーク・ミュージックにジャズ、ロック、サイケデリアの要素を持ち込み、ジャンル改革の旗手的な役割を果たしました。
彼がペンタングルと断続的に活動を共にしていたのは、彼らの第一期に当たる1967年から73年と、80年代前半に始まった様々な再結成の期間です。その頃には、コックスはドラマーとしてロックの代名詞とも言える幾つもの楽曲のレコーディングに参加していました。
70年代に差し掛かる頃、絶頂期を迎えていたペンタングルは、『Basket Of Light』を全英アルバム・チャート最高位第5位に送り込みます。その同じ年、コックスはデヴィッド・ボウイの「Space Oddity」のヒット・シングル・ヴァージョンのレコーディングに参加していました。この曲ではペンタングルのベーシスト、ハービー・フラワーズと、後にイエスで名を挙げることになるキーボーディストのリック・ウェイクマンもプレイしています。
「Space Oddity」は元々1969年のアルバム『David Bowie』の収録曲でしたが、チャートで成功を収めたのは再リリースされてからで、全英では第1位を獲得、全米でも最高位第15位まで上昇しました。次にコックスはエルトン・ジョンの作品に2作続けて参加しています。最初はタイトルにエルトン自身の名前を冠し、全英最高位第5位を記録、ゴールド・ディスクを獲得した1970年のアルバムでした。
このアルバムでは「The Greatest Discovery」と「The King Must Die」でプレイした後、コックスは1971年にトップ10ヒットとなったトリプル・プラチナム・アルバム『Madman Across the Water』で、壮大なタイトル・トラックを含む数曲でドラムを担当しています(これらのレコーディング・セッションにはウェイクマンも参加していました)。
70年代に差し掛かる頃、絶頂期を迎えていたペンタングルは、『Basket Of Light』を全英アルバム・チャート最高位第5位に送り込みます。その同じ年、コックスはデヴィッド・ボウイの「Space Oddity」のヒット・シングル・ヴァージョンのレコーディングに参加していました。この曲ではペンタングルのベーシスト、ハービー・フラワーズと、後にイエスで名を挙げることになるキーボーディストのリック・ウェイクマンもプレイしています。
「Space Oddity」は元々1969年のアルバム『David Bowie』の収録曲でしたが、チャートで成功を収めたのは再リリースされてからで、全英では第1位を獲得、全米でも最高位第15位まで上昇しました。次にコックスはエルトン・ジョンの作品に2作続けて参加しています。最初はタイトルにエルトン自身の名前を冠し、全英最高位第5位を記録、ゴールド・ディスクを獲得した1970年のアルバムでした。
このアルバムでは「The Greatest Discovery」と「The King Must Die」でプレイした後、コックスは1971年にトップ10ヒットとなったトリプル・プラチナム・アルバム『Madman Across the Water』で、壮大なタイトル・トラックを含む数曲でドラムを担当しています(これらのレコーディング・セッションにはウェイクマンも参加していました)。
この他にも、コックスはフランスのシンガー、シャルル・アズナヴールと頻繁に活動を共にし、またビー・ジーズの1970年のアルバム『Cucumber Castle』で彼らの長年のドラマー、コリン・ピーターセンの後任を務めたり、ブレイク前のリック・スプリングフィールドの1974年のLP『Comic Book Heroes』にも参加し、スコット・ウォーカー、クリオ・レイン、ロング・ジョン・ボールドリー等とも共演しています。
コックスはまた、アラン・パーソンズ・プロジェクトの長年の共作者で、「I Wouldn't Want to Be Like You」「Damned If I Do」「Games People Play」といった彼らのトップ40ヒットでリード・ヴォーカルを務めたレニー・ザカテクと一緒に曲を書いたりもしていました。
2007年1月、コックスはペンタングルの4人のオリジナル・メンバーと共に、BBCラジオ2フォーク・アウォードで、ライフタイム・アチーヴメント賞の栄誉に浴しました。コックスの死去により、マクシーはペンタングルのオリジナル・メンバーの中で唯一の生存者となりました。ヤンシュは2011年、レンボーンは2015年、トンプソンは2025年にこの世を去っています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
コックスはまた、アラン・パーソンズ・プロジェクトの長年の共作者で、「I Wouldn't Want to Be Like You」「Damned If I Do」「Games People Play」といった彼らのトップ40ヒットでリード・ヴォーカルを務めたレニー・ザカテクと一緒に曲を書いたりもしていました。
2007年1月、コックスはペンタングルの4人のオリジナル・メンバーと共に、BBCラジオ2フォーク・アウォードで、ライフタイム・アチーヴメント賞の栄誉に浴しました。コックスの死去により、マクシーはペンタングルのオリジナル・メンバーの中で唯一の生存者となりました。ヤンシュは2011年、レンボーンは2015年、トンプソンは2025年にこの世を去っています。
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商品詳細
ペンタングル
『The Albums:1968-1972』
Amazon(2017/10/13)輸入盤7CDs
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ペンタングル
『ペンタングル(ファースト・アルバム)』
Amazon(2023/6/25)¥3,500・CD
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ペンタングル
『Finale:An Evening with Pentangle(Live 2008)』
Amazon Music(OCT 07 2016)
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