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クイーンの二代目ベーシスト、バリー・ミッチェル死去

8月17日、クイーンの元ベーシスト、バリー・ミッチェルが亡くなりました。享年76。ミッチェルはクイーンの創設メンバーだったマイク・グロースが脱退した後を受け、バンドに加入した2代目のベーシストでした。在籍期間は1970年8月から1971年1月──1973年に大ヒットを記録したデビュー・アルバムのリリースから遡ること2年前──で、「Liar」と「Son And Daughter」のオリジナル・ベースラインを発案・演奏したとされる人物です。

彼の訃報はクイーンの公式アーキヴィスト、グレッグ・ブルックスのフェイスブックを通じて公表されました。「クイーンの初期(1970年頃)のベーシスト、バリー・ミッチェル氏が亡くなられたという、大変悲しいニュースを今受け取りました。クイーン・コンヴェンションでの彼の逸話はどれも非常に興味深く、貴重な洞察を与えてくれるものでした。彼の死は多くの人々に惜しまれることでしょう」
ロンドン生まれのミッチェルは、1960年代半ばにハロウのクレアモント・ハイスクールに通い、コンヴィクションというバンドで活動した後、クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーに引き合わされました。約半年間の在籍期間に、彼はバンドが英国各地で行なった13本のライヴに出演しています。彼が1971年1月に脱退し、ダグ・ボギーが繋ぎ的にギグ2本をこなした後で、いよいよジョン・ディーコンがバンドに加入することになったのです。

2018年の『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで、ミッチェルはかつてを振り返り、次のように語っていました。「僕らはイギリス国内、特にリヴァプールで結構な数のコンサートを行なったんだ。ショウの持ち時間を全部埋めるにはオリジナル曲が足りなかったし、フレディはクラシックなロックンロールが大好きだったから、そういうのもプレイしたよ」

バンド在籍期間は短かったものの、ミッチェルの音楽的な足跡は、彼の脱退後もバンドに残り続けました。彼が「Liar」と「Son and Daughter」でプレイしたオリジナルのベースラインやリフは、後任のベーシストたちにもそのまま踏襲されることになったのです。ただしディーコンはその後、ライヴでは独自のアレンジを加え、様々なヴァリエーションを編み出していました。

バンド脱退の理由についてミッチェルは、「彼らが僕を使えない奴だと思ったからクビにしたんだよ」と冗談めかしつつ、「いや、実のところは、僕の方が彼らの音楽に対して、同じレベルの熱意が持てなかったんだ。これは必ずしも俺の望んでるような方向性の音楽じゃないぞ、って感じてしまってね」と語っていました。

そして、クイーンが将来どのような存在になるかを予見できなかったことについても、彼はごく率直に振り返り、「あの当時の彼らは、いま皆さんが知っているようなカルト的な人気を誇るバンドとは程遠い存在だった。僕はそのポテンシャルに気づいていなかったんだ。今となってはどうかしてると思うかも知れないけど、それが事実なんだよ」と認めました。

クイーンを脱退した後、初代プロト・パンク・バンドと言われるタイガー(60年代後半にクラッシュド・バトラーというバンド名で結成され、その後改名)に加入したものの、やがてすっぱりと音楽業界を離れたバトラーは、その後90年代初頭にジェイン・レイディオの一員としてミュージシャン業にカムバックを果たしました。彼は亡くなるまでノーサンプトンで暮らしており、2人の娘がいたとのことです。

ミッチェルの訃報を受け、彼の友人たちやファンたちがソーシャルメディアを通じて追悼コメントを寄せています。

「本当に素敵な人でした」と、彼の友人のマーク・コテリルは記しています。「彼を友人と呼べたことは光栄なことでした。クイーンのコンヴェンションでは、誰に対しても時間を惜しまず、じっくり話を聞かせてくれました。彼の音楽キャリアにまつわるエピソードはどれもたいそう愉快なものばかりでした。そして、どんな帽子をかぶってもお洒落に見せることができる人物でした。どうか安らかに、バリー」

別の友人、ギャリー・テイラーは自身のフェイスブックに、「残念ながら8月17日に逝去した、クイーンの2代目ベーシスト、バリー・ミッチェルに安らかな眠りを。彼は素晴らしい人物であり、友人でもありました。我々は長年にわたり、電話や対面でとても興味深い会話を交わしてきました」と投稿し、更に2018年エジンバラで撮影されたという、ベースをプレイしているミッチェルの写真を、「私が撮ったライヴ・パフォーマンス中のバリー、生前最後のステージ写真のうちの一点」というキャプション付きで共有しています。

この他にも、長年開催されているクイーン・コンヴェンションで彼と出会い、会話を交わしたという数え切れないほどのクイーン・ファンが、真摯な言葉で彼の死を悼んでおり、「生ける歴史の断片がまたひとつ喪われた」というコメントや、「2009年のコンヴェンションでは面白い話を聞かせてくれた彼とパブで飲み明かした。もう一度会いたかった」といったコメントが寄せられています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

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《Contents》
Chapter 00 ■ Early Gigs[1970-1973]
Chapter 01 ■ Queen Ⅰ Tour[1973]
Chapter 02 ■ Queen Ⅱ Tour[1974]
Chapter 03 ■ Sheer Heart Attack Tour[1974-1975]
Chapter 04 ■ A Night At The Opera Tour[1975-1976]
Chapter 05 ■ A Day At The Races Tour[1977]
Chapter 06 ■ News Of The World Tour[1977-1978]
Chapter 07 ■ Jazz Tour[1978-1979]
Chapter 08 ■ The Game Tour[1980-1981]
Chapter 09 ■ Hot Space Tour[1982]
Chapter 10 ■ The Works Tour[1984-1985]
Chapter 11 ■ Magic Tour[1986]
Extra Chapter ■ In Memories of Japan Tours...


クイーン ライヴ・ファイル 1970-1986

A5判/264頁/定価3,300円(税込)/9月15日発売
ISBN:978-4-401-65773-5

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『オペラ座の夜』のすべて

監修:吉田聡志(クイーン・コンシェルジュ)
A5判/208頁/3,000円(税込)
ISBN:978-4-401-65669-1

発行:株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント

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2025年11月21日(『オペラ座の夜』リリース50周年記念日)発売
A5サイズ
208ページ
3,000円(税込)

MUSIC LIFE キーホルダー、MUSIC LIFE 「ボヘミアン・ラプソディ」特集小冊子付
直販サイト&イベント限定販売商品
販売サイト:SHINKO MUSIC RECORDS SHOP ※2025年9月30日予約受付開始
発行元:株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント

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ディアレスト

クイーン×ミュージック・ライフ公式写真集 

ディアレスト

3,960円

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S.M.R.S.限定販売

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2025年10月31日発売(限定販売)
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240ページ
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