「ベセルウッズ・ミュージック&カルチャー・フェスティバル」、ヘッドライナーが一部発表

1969年の8月15日(金)から8月17日(日)に開催された「ウッドストック・フェスティバル」の50周年を記念し、今年の8月16日(金)から8月18日(日)にかけて、似て非なる二つの音楽フェスティバルが同時に開催されます。

一つは、ニューヨーク・シティから車で約90分の距離にある「ウッドストック」の跡地に建つベセルウッズ芸術センターで行われる「ベセルウッズ・ミュージック&カルチャー・フェスティバル」(12月28日MLCニュース参照)。

こちらのイベントは、「ウッドストック」の跡地で開催されるものの、1969年のフェスティバルを主催した〈ウッドストック・ベンチャーズ・LC〉とは無関係で、本家の「ウッドストック・フェスティバル」ではありませんが、50年前の「ウッドストック」にゆかりのあるミュージシャンが出演することになっています。

公演初日の8月16日には、リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドと、アーロ・ガスリー、そしてエドガー・ウィンターが出演予定ですが、アーロ・ガスリーは、50年前の8月15日の深夜に「ウッドストック」に出演し、エドガー・ウィンターも50年前の8月17日に兄のジョニー・ウィンターと出演しています。

2日目の8月17日には、50年前の8月16日に「ウッドストック」に出演したサンタナが、6月からのツアーでオープニングを務めるドゥービー・ブラザーズと出演する予定。最終日の8月18日のラインナップは、まだ発表されていません。

また、公演前日の8月15日には、第43回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した1970年公開の映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』のディレクターズ・カットの上映会が同会場で開催されます。

もう一方の本家「ウッドストック50」(1月10日MLCニュース参照)は、ニューヨーク州ワトキンズ・グレンのサーキット場で開催されますが、出演アーティストや詳細はまだ発表されていません。

1969年の「ウッドストック」を企画・制作し、今年「ウッドストック50」を主催するマイケル・ラングは、「実際にウッドストックが行われたベセルの方が身近に感じる場所ではあるが、もはや本物のウッドストック・フェスティバルを開催するだけのキャパシティがない」と語っています。

しかしこのワトキンズ・グレンのサーキット場は、1973年にオールマン・ブラザース・バンド/グレイトフル・デッド/ザ・バンドの大物3バンドが60万人を集めた「ワトキンズ・グレン・サマー・ジャム」で良く知られており、この入場者数がオリジナル「ウッドストック」の40万人を上回ったことで有名なだけに、なんだか複雑な様相を呈して来た感もあります。

果たしてどうなるのでしょうか?

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