スティーヴィー・ワンダー、60年代リトル・スティーヴィー時代〜70〜80年代来日時写真

【ミュージック・ライフ写真館/ML Imagesライブラリー 撮影:長谷部 宏、他 pix : Koh Hasebe, etc. / ML images / Shinko Music】

今回の「ミュージック・ライフ写真館」も前回同様、志村けんさん追悼企画である「原稿再掲載・第3回」が “スティーヴィー・ワンダー” 作品であるのに合わせ、「ML Images」ライブラリからのスティーヴィー・ワンダー写真をピックアップしました。

関連ニュース・2020.05.29

【追悼企画】『志村けんが愛したブラック・ミュージック』レコード評原稿・再掲載【連載第3回・スティーヴィー・ワンダー】

1960〜90年代にかけて、雑誌『ミュージック・ライフ』は、フォトグラファー長谷部 宏氏を中心にした撮影陣で、数多くの海外アーティストの写真を撮り続けて来ました。60年代にはビートルズ、70年代にはクイーン、KISS、チープ・トリック、ジャパン、80年代にはボン・ジョヴィやデュラン・デュラン……などなど、ポジ・フィルムやプリントは、数十万枚にも及ぶ量になります。しかもその貴重さは世界的レベルのため、海外からのリクエストも絶え間なく寄せられています。

現在我々は、そのコレクションを「ML Images」と名付け、膨大な量の写真を地道に整理整頓しつつ、メディアの方へ貸し出すサービスを行なっております。ご利用をご希望のメディアの方は、弊社までご連絡いただければ、具体的なご希望がない場合でもスタッフがお応えいたします。お気軽にご相談ください。メールはこちらから。

※個人の方へのご提供は行なっておりません。

志村さん原稿の方にあるプロフィールの通り、スティーヴィー・ワンダーは1950年5月13日生まれ。1961年・11歳の時にベリー・ゴーディの前で歌を披露して即契約、62年9月・12歳の時にシングル・デビュー。同年にリリースしたシングルはヒットしなかったものの、翌年5月、13歳になって間も無くリリースした「フィンガーティップス」がいきなり全米1位を獲得。当時の名義は “リトル・スティーヴィー・ワンダー” で、同シングルのジャケにはでかでかと「The 12 Year Old Genius」と大書してあります。まずは、そのジャケと当時モータウンが配布していた60年代のプロモーション写真を集めてみました。

(タップ/クリックで拡大できます)

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年齢の順序的にはおそらく合っているのではないでしょうか(後半がちょっとあやしい気もしますが)。

そして彼が初めて日本にやってくるのは1968年2月(当時スティーヴィー17歳)。12〜14日にわたって東京・渋谷公会堂で開かれた「タムラ・モータウン・フェスティバル」のため、マーサ&ザ・ヴァンデラスと来日。下の4枚がその際のもので、最初の2枚は羽田空港での到着セレモニー、続く2枚がステージの様子。今から50年以上前の大変貴重な写真です(以下の写真はすべて撮影:長谷部 宏)。

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そして1975年1月、初めての単独来日(次の6枚。当時24歳)。当時はといえば72年の『心の詩』あたりから『トーキング・ブック』、73年『インナーヴィジョンズ』、74年 『ファースト・フィナーレ』ときて、翌76年には『キー・オブ・ライフ』という、ほとばしる才能が次々とそのまま形になっていた時代。最初の2枚+本ページのトップで使用したカラー写真は、1月29日の武道館のステージと思われます(ただし立ち姿のものは別な日の可能性もあります)。続く3枚は、最初の奥さんシリータとの離婚を経て再婚した、当時の奥様ヨランダが同席しての記者会見。そして最後の3枚は、来日時に日本楽器(当時。のちのヤマハ)を訪れた際のもの。2月3日の静岡公演を経て、翌4日に同社を訪れ、出たばかりだったGX-1をお買い上げになったのだとか。同器は翌年リリースの『キー・オブ・ライフ』でも使用されているそうです。

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お次は1981年の来日時(次の4枚、当時30歳)。アルバム『ホッター・ザン・ジュライ』発売後間も無くというタイミングで、この時は第10回東京音楽祭(3月29日)にゲストとして招かれてのもの(レスリー・マッコーエン、ノーランズ、ランディ・クロフォードらも出演)。写真は出演時のゲスト・パフォーマンスでの2点と、続く2枚は授賞式でのカット。その2枚め左端はもんたよしのりさんで、この時もんた&ブラザーズには “スティーヴィー・ワンダー賞” が授与されたそう。そのもんたさんの後方、ぼやけてわかりにくいのですがノーランズのメンバーも写っていたりします。また資料によると、音楽祭出演のほか、東京・武道館で2回だけ単独の公演を行なったようです。

このあと翌82年、85年にも来日。しかしこの時撮影は行なわれなかったようで、次にみつかったのは1988年の来日時のもの(最後の2枚。当時37歳)。この時点ですでに、初来日から20年だったのでした。

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最後の2枚・88年の時点で初来日から20年、そしてそこからすでに32年……。なのに今年で御年70と、イメージよりは全然お若い!──年若くして世に出た方なので当然ではありますが、常に一線にいるため “不在感” がないのは流石です。とはいえ最後の来日・2010年のサマーソニックから早10年ですので、そろそろまたいらしていただきたいものですが!

というわけで、また次回【ミュージック・ライフ写真館/ML Images ライブラリー】もお楽しみに。不定期更新ですが、次もまた近いうちに。


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