元アンブロージアのキーボーディスト、デヴィッド・カトラー・ルイスが死去

1970年にロサンゼルスで結成されたプログレッシヴ・ロック・バンド、アンブロージア(Ambrosia)のキーボーディストだったデヴィッド・カトラー・ルイス(David Cutler Lewis)が6月8日、脳腫瘍のため亡くなりました。

バンドがFacebookで訃報を伝えていますが、ルイスの年齢や亡くなった場所は公表されていません。
「ルイスが初めて参加したアンブロージアのアルバムは、1978年の『Life Beyond LA』でした。同作の収録曲「Not As You Were」で、彼の伝説的なミニモーグのソロ・サウンドが初めて解き放たれたのです。デヴィッドは自分をギター・プレイヤーのように考えていましたが、彼はそのサウンドを誰よりも独特にキーボードで表現していました」

また、創設メンバーのジョー・プエルタは、「デイヴは最高に素晴らしいサウンドと強烈なソロを創る天才で、それがアンブロージアの音楽とサウンドに大きな影響を与えていた」と語っています。

シアトル生まれのルイスは、19歳でカリフォルニア州南部に移住し、いくつかのバンドを経て70年代初期にアンブロージアに加入しました。アンブロージアには80年代初期まで在籍した後、1984年にシカゴ出身のニュー・エイジ・バンド、シャドウファックス(Shadowfax)に加入し、1988年のアルバム『Folksongs for a Nuclear Village』が1989年のグラミー賞「最優秀ニュー・エイジ・パフォーマンス賞」を受賞しています。

なお、アンブロージアは、1975年から1980年にリリースしたシングル「How Much I Feel」「Biggest Part of Me」「You’re the Only Woman(You & I)」「Holdin’ on to Yesterday」がチャートのトップ20入りを果たし、特に1978年の「How Much I Feel」と1980年の「Biggest Part of Me」は、全米チャートで第3位を記録する大ヒットになりました。
オリジナル・メンバーの大半が現在も活動を続けており、これまでに国際的指揮者でピアニストのレナード・バーンスタインや、アラン・パーソンズ、ブルース・ホーンズビー、ビル・チャンプリン(シカゴ)、マイケル・マクドナルドなどと共演しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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