「第四世界」を開発した前衛音楽の作曲家、ジョン・ハッセルが84歳で死去
ジョン・ハッセル公式フェイスブック・ページより、2018年11月16日。スウェーデンの音楽誌『Lira Musikmagasin』に特集で取り上げられ、表紙を飾ったことを知らせる投稿。
「第四世界(Fourth World)」という音楽コンセプトを開発し、ブライアン・イーノやトーキング・ヘッズ、ライ・クーダーらとコラボしていた前衛音楽の作曲家/トランペット奏者のジョン・ハッセルが6月26日、長い闘病生活の末、老衰のため84歳で亡くなりました。
家族が訃報を伝えており、SNSには次のように綴られています。
「1年あまり合併症と闘っていたジョンは、今朝早く老衰のため安らかに亡くなりました。最期の日々は、彼が公私両面でこの世に与えた生涯の貢献を称えた家族と愛する人たちに囲まれていました。彼は人生を大切にした人で、音楽、哲学、作曲において分かち合うことがたくさんあり、彼にとってこの世を去ることは苦しみでした」
家族が訃報を伝えており、SNSには次のように綴られています。
「1年あまり合併症と闘っていたジョンは、今朝早く老衰のため安らかに亡くなりました。最期の日々は、彼が公私両面でこの世に与えた生涯の貢献を称えた家族と愛する人たちに囲まれていました。彼は人生を大切にした人で、音楽、哲学、作曲において分かち合うことがたくさんあり、彼にとってこの世を去ることは苦しみでした」

ハッセルの健康問題が明るみに出た2020年の4月以降、彼を支援するためのGoFundMeページが立ち上げられ、10万ドル以上の寄付が集まったページでは、ブライアン・イーノが、「現在ジョンは辛い日々を過ごしています。我々の多くが彼に感謝すべき恩義があると感じています」と綴っていました。
ハッセルはテネシー州メンフィスで生まれ、ロチェスター大学のイーストマン音楽学校で学んだ後、ヨーロッパに渡り、ドイツの現代音楽作曲家カールハインツ・シュトックハウゼンに師事しました。
帰国後、ミニマル音楽の作曲家テリー・ライリーと出会ったハッセルは、1968年にライリーの作品「In C」の初レコーディングに参加した後、ミニマル音楽の作曲家ラ・モンテ・ヤングが結成したドローン音楽グループ、シアター・オブ・エターナル・ミュージックに加入し、インド音楽のシンガー、パンディット・プラン・ナートの下で、トランペットによりキラナ・スタイルのヴォーカル・テクニックを使う方法を学びました。
1978年にリリースされたハッセルのファースト・アルバム『Vernal Equinox』は、彼が後に名付けた「第四世界」という音楽コンセプトを反映した初作品として知られており、ミニマリズムや様々なワールド・ミュージック、ハッセルのトランペットを音響信号処理したサウンドのアイディアが融合していました。
ハッセル1980年のアルバム『Possible Musics / Fourth World Vol.1(第四世界の鼓動)』では、『Vernal Equinox』に注目したブライアン・イーノとコラボし、その後もハッセルは、デヴィッド・シルヴィアンやピーター・ガブリエル、ティアーズ・フォー・フィアーズらとコラボレーションを続け、様々なジャンルの音楽に大きな影響を与えました。
また2000年代には、シンガー/ソングライターのK.D.ラングやアーニー・ディフランコ、イモージェン・ヒープのプロジェクト「Frou Frou」とレコーディングを行なっており、2020年にリリースした自身のスタジオ・アルバム『Seeing Through Sound (Pentimento Volume Two)』が、ハッセル最後の作品になりました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ハッセルはテネシー州メンフィスで生まれ、ロチェスター大学のイーストマン音楽学校で学んだ後、ヨーロッパに渡り、ドイツの現代音楽作曲家カールハインツ・シュトックハウゼンに師事しました。
帰国後、ミニマル音楽の作曲家テリー・ライリーと出会ったハッセルは、1968年にライリーの作品「In C」の初レコーディングに参加した後、ミニマル音楽の作曲家ラ・モンテ・ヤングが結成したドローン音楽グループ、シアター・オブ・エターナル・ミュージックに加入し、インド音楽のシンガー、パンディット・プラン・ナートの下で、トランペットによりキラナ・スタイルのヴォーカル・テクニックを使う方法を学びました。
1978年にリリースされたハッセルのファースト・アルバム『Vernal Equinox』は、彼が後に名付けた「第四世界」という音楽コンセプトを反映した初作品として知られており、ミニマリズムや様々なワールド・ミュージック、ハッセルのトランペットを音響信号処理したサウンドのアイディアが融合していました。
ハッセル1980年のアルバム『Possible Musics / Fourth World Vol.1(第四世界の鼓動)』では、『Vernal Equinox』に注目したブライアン・イーノとコラボし、その後もハッセルは、デヴィッド・シルヴィアンやピーター・ガブリエル、ティアーズ・フォー・フィアーズらとコラボレーションを続け、様々なジャンルの音楽に大きな影響を与えました。
また2000年代には、シンガー/ソングライターのK.D.ラングやアーニー・ディフランコ、イモージェン・ヒープのプロジェクト「Frou Frou」とレコーディングを行なっており、2020年にリリースした自身のスタジオ・アルバム『Seeing Through Sound (Pentimento Volume Two)』が、ハッセル最後の作品になりました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。


商品詳細
Jon Hassell
『Vernal Equinox』-Remastered- [輸入盤CD](NDEYA2CD)_941
CD(2020/3/20)輸入盤
Jon Hassell
『Vernal Equinox』-Remastered- [輸入盤CD](NDEYA2CD)_941
CD(2020/3/20)輸入盤

商品詳細
Jon Hassell
『マラヤの夢語り〜第四世界 Vol.2』
CD(2017/10/1)¥2,970
Jon Hassell
『マラヤの夢語り〜第四世界 Vol.2』
CD(2017/10/1)¥2,970

商品情報
Jon Hassell
『Seeing Through Sound(Pentimento Volume Two)』[輸入盤CD](NDEYA7CD)_1074
CD(2020/7/24)輸入盤
Jon Hassell
『Seeing Through Sound(Pentimento Volume Two)』[輸入盤CD](NDEYA7CD)_1074
CD(2020/7/24)輸入盤
この記事についてのコメントコメントを投稿
この記事へのコメントはまだありません




RELATED POSTS
関連記事
-
2025.04.30 ジ・アラームのフロントマン、マイク・ピーターズが66歳で死去
-
2025.04.28 ペル・ウブのフロントマン、デヴィッド・トーマスが71歳で死去
-
2025.04.23 クイーンやカーズの伝説的プロデューサー、ロイ・トーマス・ベイカーが78歳で死去
-
2025.04.18 元ジューダス・プリーストのドラマー、レス・ビンクスが73歳で死去
-
2025.04.18 元リトル・リヴァー・バンドのベーシスト、ロジャー・マクラクランが71歳で死去
-
2025.04.15 ジャマイカの伝説的レゲエ・シンガー、マックス・ロメオが80歳で死去
LATEST POSTS
最新記事