クール&ザ・ギャングのオリジナル・メンバー、デニス・トーマスが70歳で死去

米ソウル/R&B/ファンク・バンド、クール&ザ・ギャングの共同創設メンバーでサック奏者だったデニス・トーマス(Dennis “Dee Tee” Thomas)が8月7日、70歳で亡くなりました。

バンドがフェイスブックで訃報を伝えており、死因は発表されていませんが、トーマスはニュージャージー州で就寝中に亡くなったそうです。
1951年にフロリダ州オーランドで生まれたトーマスは、1964年にロナルド・ベルとロバート・“クール”・ベル(2020年9月10日MLCニュース参照)兄弟や、ジョージ・ブラウンらとジャジアックス(Jazziacs)を結成し、このバンドが1969年にクール&ザ・ギャングに改名しました。

グループの中で “クール・キャット” として知られたトーマスは、ヒップな服や帽子を愛する物腰の柔らかい人物で、アルト・サックス、フルート、パーカッションを担当し、バンドの全アルバムに参加したほか、バンドのコンサートでは進行役も務めていました。

バンド1971年のヒット曲「Who’s Gonna Take the Weight」では曲のプロローグを担当し、その伝説的な前口上は、彼のショウマンシップの見本となりました。また、バンド初期の時代には、バンドの収益金が入った紙袋を自分のホルンに入れて持ち歩き、“緊縮財政派” の役目も担っていました。

クール&ザ・ギャングは50年以上のキャリアにおいて、31枚のアルバムがゴールド及びプラチナに認定され、25曲がR&Bチャートのトップ10入り、9曲がポップ・チャートのトップ10入りを果たし、グラミー賞を2回、アメリカン・ミュージック・アワードを7回受賞しました。トーマスは、バンドのヒット曲「Celebration」や「Hollywood Swinging」「Jungle Boogie」「Ladies’ Night」などを共作しています。

また、クール&ザ・ギャングは史上最もサンプリングされたバンドの一つであり、彼らの音楽は、映画『ロッキー』や『サタデー・ナイト・フィーバー』『パルプ・フィクション』をはじめとする多くの作品でサントラに使われました。

なお、バンドは7月4日にロサンゼルスのハリウッドボウルで今年初のコンサートを行ないましたが、この公演がトーマス最後のステージになりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Kool & The Gang
Who's Gonna Take The Weight
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