英ミュージシャン／作曲家のアラン・ホークショウが84歳で死去

英ヨークシャー州リーズ生まれのホークショウは、1950年代～70年代にかけて、ライブラリー・ミュージックを制作・提供するKPMプロダクションで幅広く活動し、英BBCのTVドラマ・シリーズ『Grange Hill』や、チャンネル4で放送されたゲーム番組『Countdown』のテーマ曲を書いたことで知られていました。

60年代初期には、ストーンズのツアーで前座を務めたロック・バンドのエミル・フォード・アンド・ザ・チェックメイツ（Emile Ford and the Checkmates）に在籍し、1969年にザ・シャドウズに加入。70年代にはオリヴィア・ニュートン＝ジョンの音楽ディレクター／アレンジャー／ピアニストを務め、ニュートン＝ジョンの「I Honestly Love You」は、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ＆サイエンスの「最優秀編曲賞」を受賞しました。そのほかにも、デヴィッド・ボウイやクリフ・リチャード、ドナ・サマー、バーブラ・ストライザンド、トム・ジョーンズらの作品に多大な功績を残しています。

またホークショウは、セッション・ミュージシャンらとザ・モホークス（The Mohawks）を結成し、1968年に「The Champ」をリリース。この曲は当時ヒットしなかったものの、80年代から多くのヒップホップ・アーティストらがサンプリングし始め、1987年にUKシングル・チャートで第58位を記録しました。

1979年には、彼が結成したディスコ・スタジオ・グループ、ラヴ・デラックス（Love De-Luxe）の「Here Comes That Sound Again」が全米チャートで第1位を記録し、同年ソロ・プロジェクトのビザール（Bizarre）名義でもディスコ・アルバムをリリースしています。

2004年には、パフォーミング・ライツ・ソサイエティと提携し、「アラン・ホークショウ基金」を設立、リーズ音楽大学などの奨学金制度に資金を提供していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。