ザ・ルーツの元ベーシスト、レナード・“ハブ”・ハバードが62歳で死去

米ヒップホップ・バンド、ザ・ルーツ(The Roots)で長年ベーシストを務めていたレナード・“ハブ”・ハバード(Leonard ‘Hub’ Hubbard)が12月16日、ガンのため62歳で他界しました。妻のステファニーによると、ハバードは亡くなる前日の夜、病院に搬送されていたそうです。

1992年からザ・ルーツに在籍していたハバードは、2007年に多発性骨髄腫と診断され、治療に専念するためにバンドを脱退しており、ルーツが追悼コメントを発表しています。

「我々のブラザー、レナード・ネルソン・ハバードに別れを告げることになり、深い悲しみに包まれています。来世への旅立ちが、ご家族や友人、ファン、あなたを愛する全ての人に安らぎをもたらしますように」
フィラデルフィアで生まれたハバードは、ザ・ルーツが「ザ・スクエア・ルーツ」と呼ばれていた1992年に加入し、その後ザ・ルーツに改名したバンドは、1993年にデビュー・アルバム『Organix』をリリースしました。ハバードは、バンドが2006年に発表した『Game Theory』に至るまでの全アルバムに参加し、2007年に脱退したものの、2008年にはバンドが毎年行なっているイベント「Roots Picnic」には出演していました。

ハバードは、バンドのレコーディングに参加したほか、ルーツの多くの楽曲で共作とアレンジも手掛け、ソロ・アーティストとしては、2002年の映画『Face』や、2006年のドキュメンタリー『Darfur Diaries : Message From Home』で音楽を担当していました。

ここ数年は、ベン・ハーパーやヴァーノン・リードらとのコラボ曲をフィーチャーしたアルバム『The Inquirer』に取り掛かり、ステファニーによると、このアルバムはハバードが亡くなる1週間前に完成したばかりだったそうです。

またハバードは2016年、元バンド仲間のクエストラヴとブラック・ソート、マネージャーのショーン・ジーを訴え、自身がバンドの共同オーナーとして契約したにもかかわらず、他のメンバーより報酬が少なったとして裁判を起こしていました。

なお、ルーツのメンバーでは、ラッパー/シンガーだったオリジナル・メンバーのマリク・Bが、2020年7月に47歳で他界しています(2020年7月30日MLCニュース参照)。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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