史上最も成功したロック・シンガーの一人、ミートローフが74歳で死去
1977年のアルバム『Bat Out of Hell』(邦題『地獄のロック・ライダー』)の大ヒットで知られるロック・シンガー/俳優のミートローフ(Meat Loaf)が1月20日、74歳で死去しました。
彼のFacebookページで訃報が伝えらえています。
「比類なきミートローフが今夜、妻のデボラと娘のパールとアマンダ、そして親友たちに見守られながら亡くなり、私たちの心は張り裂けそうです。彼の素晴らしいキャリアは60年間にも及び、世界中で1億枚以上のアルバムを売り上げ、『Fight Club』『Focus』『Rocky Horror Picture Show』『Wayne’s World』をはじめとする65本以上もの映画に出演していました。『Bat Out of Hell』は、史上最も売れたアルバムのトップ10に入っています。私たちは、彼が多くの方々にとってかけがえのない存在だったことを存じています。あれほどインスピレーションに溢れたアーティストと心の美しい人物を失った悲しみの中、皆様からの愛情とサポートに心から感謝しております。現時点で私たちにプライヴァシーが必要であることをご理解いただければ幸いです。彼のハートから皆さんの魂へ…… “何があってもロックを止めるな!”」
彼のFacebookページで訃報が伝えらえています。
「比類なきミートローフが今夜、妻のデボラと娘のパールとアマンダ、そして親友たちに見守られながら亡くなり、私たちの心は張り裂けそうです。彼の素晴らしいキャリアは60年間にも及び、世界中で1億枚以上のアルバムを売り上げ、『Fight Club』『Focus』『Rocky Horror Picture Show』『Wayne’s World』をはじめとする65本以上もの映画に出演していました。『Bat Out of Hell』は、史上最も売れたアルバムのトップ10に入っています。私たちは、彼が多くの方々にとってかけがえのない存在だったことを存じています。あれほどインスピレーションに溢れたアーティストと心の美しい人物を失った悲しみの中、皆様からの愛情とサポートに心から感謝しております。現時点で私たちにプライヴァシーが必要であることをご理解いただければ幸いです。彼のハートから皆さんの魂へ…… “何があってもロックを止めるな!”」
死因は公表されていませんが、情報筋がエンタメ・サイトのTMZに語ったところによると、「I’d Do Anything for Love」というショウに取り掛かっていたミートローフは、先週ビジネス・ディナーに出席する予定だったものの、新型コロナの感染症で重篤になり、出席をキャンセルしていたそうです。
ミートローフ(本名:マーヴィン・リー・エーデイ)は、1947年にテキサス州ダラスで生まれ、ステージ・ネームの由来については、学生時代にフットボールの選手でタックルが得意だったことや、体格の良さからミートローフと呼ばれたなど諸説ありますが、2016年のインタヴューでは、生まれた時に肉の塊のように真っ赤だったことから、父親にミートと呼ばれたとも語っていました。
俳優としてのキャリアは、60年代のミュージカル『Hair』に出演したことからスタートし、70年代のミュージカル『More Than You Deserve』に出演した際、音楽を担当したソングライターのジム・スタインマン(2021年4月22日MLCニュース)と出会ったことで、音楽のキャリアが開花しました。
ミートローフは1977年、スタインマンが作詞作曲を手掛け、トッド・ラングレンがプロデュースしたアルバム『Bat Out of Hell』をリリースし、全収録曲がヒット・シングルとなった同作は、結果的に4,500万枚以上を売り上げ、世界で最も売れたアルバムの第3位にランクインしました。
その後はキャリアに陰りが出たものの、90年代にスタインマンと再びコラボしたミートローフは、1993年に続編となるアルバム『Bat Out of Hell II : Back Into Hell』をリリース、同作が全米/全英チャートで第1位を記録したほか、収録曲「I Would Do Anything For Love」が1994年にグラミー賞を受賞したことで、カムバックを果たしました。また、2006年には、第3弾となる『Bat Out of Hell III : The Monster Is Loose』をリリースしています。
一方で、以前から健康問題を抱えていたミートローフは、2003年にウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群という不整脈を発症してステージで倒れ、2011年には公演中に喘息の発作で意識を失い、2016年にはカナダ公演の最中に深刻な脱水症状のためにステージで倒れ、70年代以降のステージには、時折酸素ボンベが用意されていたそうです。
ミートローフは2016年、再びスタインマンが作曲したアルバム『Braver Than We Are』をリリースし、これがミートローフ最後の作品となりましたが、2021年9月にはTV番組に出演し、生前最後のパフォーマンスを行なっていました。
ミートローフの訃報を受け、ブライアン・メイ、アリス・クーパー、ジョン・ボン・ジョヴィ、デイヴ・ムステイン、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ボーイ・ジョージ、レニー・クラヴィッツ、アンスラックス、チープ・トリック、ボニー・タイラー、シェールなど、多くのアーティストが追悼メッセージを発表しており、ミートローフとのツーショット写真を掲載したブライアン・メイは、次のように綴っています。
「彼と過ごした素晴らしい時間を思い出している。ミートローフが僕らの元を去り、完全に打ちのめされた。いつも狂気に満ち溢れ、5歳児のように無邪気で悪戯で、彼は永遠に若いままだった。僕は彼をミスター・ローフと呼び、彼は奇抜なギター演奏が必要になると僕に電話をよこし、僕らは何度も楽しい時間を過ごした。彼は僕より3か月だけ年下で、僕は兄弟のように感じていた。 親愛なるミート、世界が嘆き悲しんでいる。この先もずっと、世界はキミの立派な風采と力強い存在感を忘れることはないだろう。RIP。ブライアン」
この他ミートローフの友人であった多くの著名人らによる追悼コメントは、こちらの記事に多数まとめられています。
・loudersound.com
Meat Loaf's death: the world of music reacts
・consequence.net
“The Vaults of Heaven Will Be Ringing with Rock”: Artists Pay Tribute to Meat Loaf
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ミートローフ(本名:マーヴィン・リー・エーデイ)は、1947年にテキサス州ダラスで生まれ、ステージ・ネームの由来については、学生時代にフットボールの選手でタックルが得意だったことや、体格の良さからミートローフと呼ばれたなど諸説ありますが、2016年のインタヴューでは、生まれた時に肉の塊のように真っ赤だったことから、父親にミートと呼ばれたとも語っていました。
俳優としてのキャリアは、60年代のミュージカル『Hair』に出演したことからスタートし、70年代のミュージカル『More Than You Deserve』に出演した際、音楽を担当したソングライターのジム・スタインマン(2021年4月22日MLCニュース)と出会ったことで、音楽のキャリアが開花しました。
ミートローフは1977年、スタインマンが作詞作曲を手掛け、トッド・ラングレンがプロデュースしたアルバム『Bat Out of Hell』をリリースし、全収録曲がヒット・シングルとなった同作は、結果的に4,500万枚以上を売り上げ、世界で最も売れたアルバムの第3位にランクインしました。
その後はキャリアに陰りが出たものの、90年代にスタインマンと再びコラボしたミートローフは、1993年に続編となるアルバム『Bat Out of Hell II : Back Into Hell』をリリース、同作が全米/全英チャートで第1位を記録したほか、収録曲「I Would Do Anything For Love」が1994年にグラミー賞を受賞したことで、カムバックを果たしました。また、2006年には、第3弾となる『Bat Out of Hell III : The Monster Is Loose』をリリースしています。
一方で、以前から健康問題を抱えていたミートローフは、2003年にウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群という不整脈を発症してステージで倒れ、2011年には公演中に喘息の発作で意識を失い、2016年にはカナダ公演の最中に深刻な脱水症状のためにステージで倒れ、70年代以降のステージには、時折酸素ボンベが用意されていたそうです。
ミートローフは2016年、再びスタインマンが作曲したアルバム『Braver Than We Are』をリリースし、これがミートローフ最後の作品となりましたが、2021年9月にはTV番組に出演し、生前最後のパフォーマンスを行なっていました。
ミートローフの訃報を受け、ブライアン・メイ、アリス・クーパー、ジョン・ボン・ジョヴィ、デイヴ・ムステイン、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ボーイ・ジョージ、レニー・クラヴィッツ、アンスラックス、チープ・トリック、ボニー・タイラー、シェールなど、多くのアーティストが追悼メッセージを発表しており、ミートローフとのツーショット写真を掲載したブライアン・メイは、次のように綴っています。
「彼と過ごした素晴らしい時間を思い出している。ミートローフが僕らの元を去り、完全に打ちのめされた。いつも狂気に満ち溢れ、5歳児のように無邪気で悪戯で、彼は永遠に若いままだった。僕は彼をミスター・ローフと呼び、彼は奇抜なギター演奏が必要になると僕に電話をよこし、僕らは何度も楽しい時間を過ごした。彼は僕より3か月だけ年下で、僕は兄弟のように感じていた。 親愛なるミート、世界が嘆き悲しんでいる。この先もずっと、世界はキミの立派な風采と力強い存在感を忘れることはないだろう。RIP。ブライアン」
この他ミートローフの友人であった多くの著名人らによる追悼コメントは、こちらの記事に多数まとめられています。
・loudersound.com
Meat Loaf's death: the world of music reacts
・consequence.net
“The Vaults of Heaven Will Be Ringing with Rock”: Artists Pay Tribute to Meat Loaf
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
ミートローフ
『地獄のロック・ライダー』(期間生産限定盤)
CD(2019/7/17)¥852
商品情報
ミートローフ
『Midnight at the Lost and Found』
・Amazon Music・MP3(1983/5/1)¥1,800
・CD(2020/6/19)輸入盤
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