ミートローフやセリーヌ・ディオンらのソングライター、ジム・スタインマンが73歳で死去

ミートローフ、セリーヌ・ディオン、ボニー・タイラーらのヒット曲を手掛けたソングライター/プロデューサーのジム・スタインマン（Jim Steinman）が4月19日、コネチカット州の病院で腎不全のため亡くなりました。享年73。

ニューヨーク生まれのスタインマンはロングアイランドで育ち、マサチューセッツのアマースト大学で学士号を取得した後、70年代初期から様々な演劇作品を手掛けていました。

1973年のミュージカル『More Than You Deserve』に当時俳優だったマーヴィン・リー・アーディー（ミートローフ）が主役で出演し、その数年後からミートローフに曲を提供するようになりました。

スタインマンは、ミートローフ1977年のアルバム『Bat Out of Hell』で作詞作曲とアレンジを担当し、1993年の続編アルバム『Bat Out of Hell II: Back into Hell』では作詞作曲とプロデューサーも務め、前者のアルバムは史上最も売れたアルバムの一つになり、後者のアルバムも５xプラチナに認定される大ヒット作になりました。

その他にも、ボニー・タイラーの「Total Eclipse of the Heart」や、エア・サプライの「Making Love Out of Nothing at All」、バリー・マニロウの「Read ‘Em and Weep」、セリーヌ・ディオンの「It’s Coming Back to Me Now」をはじめとするヒット曲の作曲やプロデュースを手掛け、セリーヌ・ディオン1996年のアルバム『Falling Into You』では、プロデューサーとしてグラミーの「最優秀アルバム賞」を受賞しました。

またミュージカルでは、1996年のアンドリュー・ロイド・ウェバー作曲の「Whistle Down the Wind」で作詞を担当し、1997年の「Dance of the Vampires」では作曲を手掛け、スタインマンは20世紀後期を代表するソングライターとして、2012年と2016年にそれぞれ「ソングライターの殿堂」と「ロングアイランド音楽の殿堂」入りを果たしています。