米R&B/ソウル・グループ、ブルー・マジックのリチャード・プラットが死去

ブルー・マジックのプロモーション用写真。中央がリチャード・プラット。


70年代に活躍した米R&B/ソウル・グループ、ブルー・マジック(Blue Magic)の共同創始者/ベース・ヴォーカリストのリチャード・プラット(Richard Pratt)が、3月1日に死去しました。

死亡した年齢や死因などは発表されていませんが、グループ仲間のテッド・“ウィザード”・ミルズが訃報を伝えています。

「私のブラザーで親友のリチャード・プラットが亡くなり、悲嘆に暮れています。彼は、ブルー・マジックが結成される前からの友人でした。ブルー・マジックのオリジナル・メンバーを喪うのは非常に辛いです。今朝早く、私に電話をくれた彼の妻に祈りを捧げます。私は彼女のために強くなろうとしていました。ご冥福をお祈りします。リチャードが天国で安らかに眠れますように」
ブルー・マジックは1972年、リード・シンガーのテッド・ミルズが、プラットを含む友人4人とフィラデルフィアで結成したグループで、1973年のデビュー・シングル「Spell」、セカンド・シングル「Look Me Up」、サード・シングル「Stop to Start」がビルボードのR&Bチャートで好成績を収め、初期のディスコ・シーンでヒットしました。

翌1974年にはデビュー・アルバム『Blue Magic』を発表し、同作のシングル「Sideshow」が100万枚以上を売り上げ、アルバムと共にゴールド・ディスクに認定されました。

1975年のセカンド・アルバム『Thirteen Blue Magic Lane』もヒットしたグループは、42週にわたり初のワールド・ツアーを開催。歌の振り付けでも有名になり、『Soul Train』や『The Mike Douglas Show』をはじめとするTV番組に出演したほか、ザ・ジャクソンズやライオネル・リッチー、コモドアーズ、マーヴィン・ゲイ、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、ナタリー・コール、テンプテーションズ、アース・ウィンド&ファイア、ミック・ジャガーらとも共演し、R&Bシンガーのアリソン・ウィリアムズの曲や、ローリング・ストーンズの曲「If You Really Want To Be My Friend」でバック・ヴォーカルも担当していました。

しかしながら、1977年までにグループの人気が衰えはじめ、その後のアルバムがヒットすることはなく、プラットは80年代初期にグループを脱退しました。続いて2名のシンガーも脱退したグループは、新メンバーを入れて活動を続けていましたが、1988年にオリジナル・グループが復活し、1989年にカムバック・アルバム『From Out of the Blue』をリリースしました。

またプラットは、ブルー・マジック・ウィズ・リチャード・プラットとしても活動を続け、昨年9月までフェイスブックに曲をアップしていました。

フェイスブック・ページ:Blue Magic' with "Richard Pratt"
 
安らかなる眠りをお祈りいたします。
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