ボブ・ディランやジャニス・ジョプリンのコラボレーター、ボブ・ニューワースが82歳で死去

ボブ・ニューワース公式フェイスブック・ページ、2016年9月13日投稿分より。

米フォーク・シンガー／ソングライター／プロデューサー／ヴィジュアル・アーティストで、ボブ・ディランやジャニス・ジョプリン、ジョン・ケイルらのコラボレーターだったボブ・ニューワース（Bob Neuwirth）が5月18日、心不全のためカリフォルニア州サンタモニカで死去しました。享年82。

1939年にオハイオ州で生まれたニューワースは、1959年からマサチューセッツ州ボストンの美術学校に通い、60年代初期に同州ケンブリッジのブルース／フォーク・シーンで活動し、ライトニン・ホプキンスやサニー・テリー、ブラウニー・マギーといったブルース・レジェンドから直に学んでいました。

その後、ボブ・ディランと知り合ったニューワースは、ディランの取り巻きグループの常連となり、ディラン1965年の『Highway 61 Revisited』（邦題『追憶のハイウェイ61』）のアルバム・カヴァーに登場し、ディランの後ろに彼の下半身が写っていました。

同年には、ディラン1965年のUKツアーでツアー・マネージャーも務めており、その模様を収録したD. A.ペネベーカー監督のドキュメンタリー映画『Don’t Look Back』（1967年）や、同監督によるディランのドキュメンタリー『Eat the Document』（1972年）にも登場したほか、ディランが1975年に行なった「Rolling Thunder Revue」ツアーではバンド・メンバーとクルーを務め、同ツアーをフィーチャーしたディラン監督による1978年の映画『Renaldo and Clara』にも登場していました。

また、クリス・クリストファーソンとも友人だったニューワースは、クリストファーソンの曲「Me and Bobby McGee」をジャニス・ジョプリンに教えた人物で、ジョプリンが亡くなる数日前に録音した同曲は、ニューワースがジョプリンと共作した「Mercedes Benz」と共に、彼女の死後に発売された1971年のアルバム『Pearl』に収録されました。

その後、1974年に初ソロ・アルバム『Bob Neuwirth』を発表したニューワースは、1999年までに5枚のソロ・アルバムをリリースし、80年代からはT・ボーン・バーネットやヴィンス・ベルらのプロデュースも担当、また1994年には、ジョン・ケイルとのコラボ・アルバム『Last Day on Earth』をリリースしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。