ハッピー・マンデーズのベーシスト、ポール・ライダーが58歳で死去

英ロック・バンド、ハッピー・マンデーズ（Happy Mondays）の共同創始者／ベーシストだったポール・ライダー（Paul Ryder）が7月15日、58歳で死去しました。

バンドがSNSで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

「ライダーの家族とハッピー・マンデーズのバンド・メンバーは、ポール・ライダーが今朝他界したことをお伝えしなければならず、深い悲しみとショックに包まれています。彼は真のパイオニアでレジェンドでした。彼の死は永遠に惜しまれることでしょう。関係者全員のプライヴァシーを尊重していただき、感謝申し上げます」

ポール・ライダー（写真右下）は1964年に英ランカシャー州で生まれ、1980年に兄のショーン（vo）、ゲイリー・ホエーラン（ds）、ポール・デイヴィス（key）、マーク・デイ（g）とハッピー・マンデーズを結成しました。

1987年にデビュー・アルバム『Squirrel and G-Man Twenty Four Hour Party People Plastic Face Carnt Smile（White Out）』（邦題『スクワーレル＆G-Man』）を発表したバンドは、1990年のサード・アルバム『Pills ‘n’ Thrills and Bellyaches』から「Step On」と「Kinky Afro」がヒットし、同アルバムはUKでプラチナ・アルバムに認定されました。

1992年には4作目のアルバム『Yes Please！』をリリースし、同作も成功したものの、この頃までにポールがヘロイン中毒に陥り、内輪もめが絶えないバンドは、1993年に解散しました。

その後、バンドは1999年に再結成し、ポールも参加していましたが、兄ショーンとの関係が悪化したため、2001年に脱退。バンドは2004年に2度目の再結成を果たしたものの、ポールはこの時参加せず、2012年の3度目の再結成から参加し、それ以降亡くなるまでメンバーとして活動していました。

またポールは、新バンドのビッグ・アーム（Big Arm）を結成し、2008年にアルバム『Radiator』をリリースしたほか、トム・トム・クラブ2010年の北米ツアーでは、2公演でサポートとして出演していました。

彼の訃報を受け、ザ・シャーラタンズのティム・バージェスや、ストーン・ローゼズのイアン・ブラウンらが追悼メッセージを発表しています。

安らかにお休みください。