デビュー45周年のチープ・トリック、1977年貴重ライヴが来日記念盤として世界初CD化。来日メッセージ動画も

チープ・トリック、4年ぶりとなるデビュー45周年を記念した来日公演は11月。それに先立ち、来日記念盤として1977年6月3日と4日、LAのウィスキー・ア・ゴーゴーでのライヴより22曲収録した『ライヴ1977』が発売されます。ボーナス・トラック6曲追加、「日本のみCDで発売されることが特別に許諾された」とのこと。必買です。

〈以下メイカー・インフォメーションより〉
チープ・トリック来日記念盤1977年貴重ライヴが世界初CD化! デビュー45周年。
チープ・トリック、デビュー45周年! 4年振り来日公演にあわせて1977年デビュー直後の貴重なライヴが来日記念盤として世界初CD化!
デビュー45周年を迎え、4年振りとなる来日公演が11月に開催されるチープ・トリックの来日記念盤『ライヴ1977』が9月21日発売となることが決定した。『at 武道館』で大ブレイクする前夜、デビュー直後のチープ・トリックの姿を捉えた、若き日の彼らのハイテンション、ハイエナジーな最高のライヴ・パフォーマンスが最高のクオリティ、臨場感溢れる迫力のサウンドで甦る、即完売した2020年レコード・ストア・デイ用のアナログと、デジタルのみで発売されていた45年前のライヴ『Out To Get You! Live 1977』が、日本のみ更にボーナス・トラックを追加した2枚組で世界初CD化が実現。1977年6月3日と4日、LAのウィスキー・ア・ゴーゴーでのライヴより22曲収録。更にボーナス・トラックが6曲追加収録され、日本のみCDで発売されることが特別に許諾されたもの。
ソニーミュージックのマスターテープ倉庫で発見された、オリジナル・マスターテープよりグラミー賞受賞のガイ・マッシー(ビートルズ再発、オアシス、レディオヘッド、エド・シーラン他のエンジニア、ミキサー)がリマスター。 この時点では発表前のセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』、サード・アルバム『天国の罠』に収録されることになる楽曲や、後にライヴで定番化する名曲の数々が、異なる歌詞やアレンジで演奏されているのも聴きどころのひとつ。
当時のドラマーのバーニー・カルロスはこのライヴについてこう語っている。
「1977年のウィスキーでのショーは、チープ・トリックがバー・バンドからシアター・クラスへのバンドに変貌を遂げようとする移行期だった。翌年には『at 武道館』が録音され、それがリリースされると、このテープはお蔵入りになってしまったんだが、このテープにはバンドのハングリーな姿が収められている。ここには最初の2枚のレコードに収録されている曲を中心に、2晩のクールな演奏がぎっしり詰まっているんだ。ここに収録されているライヴは全て気に入っている。1977年の僕らのライヴ録音はあまりないからね。とにかく素晴らしいよ!」
──バン・E・カルロス
日本のファンだけのためにCD化が許諾された特別な来日記念盤『ライヴ1977』は、詳細な解説と歌詞対訳付で9月21日発売。

〈1977年6月のチープ・トリック〉
1977年の2月にファースト・アルバム『チープ・トリック』をリリースした彼らはデビュー・アルバムを広めるため絶え間なくツアーを行なっていたが、早くもセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』のためのレコーディングをツアーと並行して4月からスタートしていた。レコーディングの合間で2週間歌わずにいたロビンの声をその後のツアーのために調整するために、レッド・ツェッペリン、ドアーズ、ジミ・ヘンドリックス、ヴァン・ヘイレン、ガンズ・アンド・ローゼズ他、いくつもの伝説的なバンドがライヴを行なってきたカリフォルニア州ハリウッド、サンセットストリップの伝説のライヴ・ハウス、ウィスキー・ア・ゴー・ゴー(Whisky A-Go-Go)にバンド自らショウをブッキング、当初予定していた6月3日(金)、4日(土)の昼夜2公演に加えて、翌5日(日)の夜の公演も追加、3日間で計5回のショウを行なった。ショウはレコード・プラントの移動式モバイル・ユニットで録音されていたが、一部を除いてその行方がわからなくなっていた。近年ソニーミュージックのマスターテープ倉庫からマルチテープが発見され、2020年のレコード・ストア・ディ用に企画された『Out To Get You! Live 1977』には6月3日、4日の昼夜2公演、計4公演からのベストテイクが収録された。デビュー・アルバム『チープ・トリック』から8曲、この時点ではまだレコーディング中だったセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』から7曲、1978年に発表されるサード・アルバム『天国の罠』から「High Roller」「Auf Wiedershehen」の2曲、「Oh Boy」「Loser」「Can’t Hold On」「Goodnight」など後のスタジオ・アルバムには収録されなかった曲なども含めて22曲が収録され、今回のCD化に伴い6曲が追加されている。16chのオリジナル・マスターテープよりガイ・マッシー(Engineer/Mixer:The Beatles, Paul McCartney, Ray Davies, Oasis, Radiohead, Manic Street Preachers, Ed Sheeran etc. )がリマスターを行ない、臨場感あふれるサウンドを作り上げている。
バーニー・カルロスはこのライヴ盤についてこう語っている。「新しい曲を披露するのは楽しかった。ここで聴けるヴァージョンは、アレンジがかなり異なっている。中にはレコードとは全く違うアレンジで演奏されている曲や、古い曲の中には短いヴァージョンになっているものもあるし、どのレコードにも収録されていない曲もあるんだ。「Elo Kiddies」はファースト・アルバムに比べるとかなりハードになったと思う。「Loser」や「Oh Boy」のような曲はバー・バンド的だ。「I Want You To Want Me」「Surrender」「Dream Police」などがまだなかった、77年6月から届いたタイムカプセルみたいな感じさ」。
【プロダクツ概要】
〈来日記念盤〉
チープ・トリック『ライヴ1977』
Cheap Trick/Out To Get You Live 1977
2022年9月21日発売 SICP-6484~5(2枚組)¥3,000(税込) 解説・歌詞・対訳付

チープ・トリック
『ライヴ1977』
CD(2022/9/21)¥3,000
●Disc 1
1. Hello There(06/03/1977 - Late Show)/ハロー・ゼア
2. Come On Come On(06/03/1977 - Late Show)/カモン・カモン
3. Oh Candy(06/04/1977 - Late Show)/オー・キャンディ
4. Speak Now or Forever Hold Your Peace(06/03/1977 - Early Show)/スピーク・ナウ・オア・フォーエヴァー・ホールド・ユア・ピース
5. Elo Kiddies(06/03/1977 - Early Show)/エロ・キディーズ
6. Hot Love(06/04/1977 - Early Show)/ホット・ラヴ
7. Southern Girls(06/04/1977 - Early Show)/サザン・ガールズ
8. Cry Cry(06/04/1977 - Early Show)/クライ・クライ
9. Big Eyes(06/04/1977 - Early Show)/ビッグ・アイズ
10. High Roller(06/03/1977 - Early Show)/ハイ・ローラー
11. He's a Whore(06/03/1977 - Late Show)/ヒーズ・ア・ホア
12. Daddy Should Have Stayed In High School(06/03/1977 - Late Show)/ダディ・シュッド・ハヴ・ステイド・イン・ハイ・スクール
13. Can't Hold On(06/03/1977 - Early Show)/キャント・ホールド・オン
14. Clock Strikes Ten(06/03/1977 - Late Show)/今夜は帰さない
15. Loser(06/03/1977 - Late Show)/ルーザー
16. Taxman, Mr Thief(06/04/1977 - Late Show)/タックスマン、ミスター・シーフ
17. Ain't That a Shame(06/04/1977 - Early Show)/エイント・ザット・ア・シェイム
18. Oh Caroline(06/04/1977 - Early Show)/オー・キャロライン
19. Oh Boy(06/04/1977 - Early Show)/オー・ボーイ
20. You're All Talk(06/04/1977 - Early Show)/ユーアー・オール・トーク
21. Auf Wiedersehen(06/04/1977 - Late Show)/サヨナラ・グッバイ
22. Goodnight(06/04/1977 - Late Show)/グッドナイト
●Bonus Tracks
23. Down On the Bay(06/03/1977 - Early Show)/ダウン・オン・ザ・ベイ
24. Mrs. Henry(06/04/1977 - Late Show)/ミセス・ヘンリー
25. Violins(06/04/1977 - Late Show)/ヴァイオリンズ
26. The Ballad of T.V. Violence(I'm Not the Only Boy)(06/04/1977 - Early Show)/ザ・バラッド・オブ・TV・ヴァイオレンス
27. You're All Talk(06/04/1977 - Late Show)/ユーアー・オール・トーク
28. Goodnight(06/04/1977 - Early Show)/グッドナイト
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【来日公演日程】
チープ・トリック2022ジャパン・ツアー
・日時/会場
【東京】11月24日(木)、25日(金):昭和女子大学人見記念講堂
【仙台】11月28日(月):仙台サンプラザホール
【名古屋】11月30日(水):名古屋市公会堂
【大阪】12月1日(木):あましんアルカイックホール
・料金:S ¥11,000 A ¥10,000(税込)
・公演詳細:ウド―音楽事務所
*4年振りの来日公演に向けてメンバーからメッセージ動画
【バイオグラフィ】
リック・ニールセン(g)とトム・ピーターソン(b)が1968年に結成したバンド、フューズ(Fuse)を母体に、後にロビン・ザンダー(vo)、バン・E・カルロス(ds)が加わって1974年にイリノイ州ロックフォードで結成、1977年『チープ・トリック』でデビュー。2ndアルバム『蒼ざめたハイウェイ』までリリースを果たすも本国ではブレイクとまではいかない一方、日本では、ビートルズの流れを汲んだ、メロディアスでパワー・ポップ然とした楽曲に加え、イケメン2人と対照的にコミカルなビジュアルの2人というバンド編成も評判を呼んでアイドル的人気を博し、78年4月には早くも日本武道館公演が実現。これを録音した、当初日本限定企画盤だった『チープ・トリック at 武道館』が本国アメリカに逆輸入されじわじわと売り上げを伸ばしたことから1979年に本国でもリリース。バンドにとって初の全米TOP10入り(シングル「甘い罠」も全米7位と、初の大ヒット・シングルとなった)を果たしプラチナ・ディスクを獲得した。前年のボブ・ディラン『武道館』も逆輸入ヒットをしていたため、〈武道館〉の名は欧米において大規模コンサート会場の代名詞的存在となっていった。’87年にアルバム『永遠の愛の炎』が大ヒットを記録し、同名タイトルのシングルは彼らにとって初の全米No.1シングルとなった。現在大ヒット中の映画『トップガン・マーヴェリック』の前作『トップガン』では彼らの「マイティ・ウィングス」がエンディングに使用されている。2008年の来日公演では『at 武道館』30周年を祝う武道館公演も実現したが、2010年には健康問題を抱えたバーニーが一線を退き、ツアーやレコーディングにはリックの息子=ダックス・ニールセン(ds)がそのポジションを埋め、今ではすっかり定着している。90年代初頭のグランジ/オルタナ・ブーム到来に乗じたウィーザーらの登場と共に再びパワー・ポップに注目が集まり始めると、パンク、ガレージ、グラム、ハード・ロック、サザン、オルタナ等の要素も飲み込んだチープ・トリックの音楽性へのリスペクトを公言する次世代のバンド達が続々登場。世界規模の再評価につながっていき、2015年には「ロックの殿堂入り」を果たした。現在までに2,000万枚を超えるレコード・セールス、40以上の世界各国でゴールド&プラチナム・ディスク認定、という実績を誇る。


Cheap Trick
『In Another World』
・Amazon Music・MP3(2021/4/9)¥1,500
・CD(2021/4/9)輸入盤

チープ・トリック
『At Budokan』
・Amazon Music・MP3(2014/5/19)¥1,800
・CD(2019/8/9)輸入盤

チープ・トリック
『At Budokan II』
CD(2019/9/20)輸入盤
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