【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第6回

本日8月12日は満月につきテーマは「月」。ツイッターで公募したみなさんの「月に吠える」16曲!

テーマ別に往年の名曲を集めて聴く新企画を始めました──名付けて【MLCプレイリスト】! アーティストの来日やリリース、また季節や記念日、さらにその時々のトピック的な内容をテーマに取り上げます。

第6回目となる今回のテーマは「月」。初めての試みとしてMLCツイッターで公募したところ、多数のご提案をいただきました。先月の満月の日に「月にまつわる楽曲募集。次の満月にプレイリストを公開」と告知(7月13日ツイート)、そして本日がその8月の満月ということで、「月に吠える」と題してみなさんが選んだ楽曲集+αをお送りします。毎回「10曲前後、46分を目安に」を基準としておりますが、せっかくのいただきものですし全部まとめてまるっとご紹介!
本日8月12日は満月につきテーマは「月」、題して「月に吠える」!
 
MUSIC LIFE CLUB

今回の16曲は、一部を除きツイッターで公募したもの。とっかかりに2・3上げたものの、それ以外はご提案いただいたものです。くださった方はツイッターのアカウントを曲名の下に書き加えておきました、どうもありがとうございました!(しかし絵文字はここでは文字化けしてしまうのでやむなく文字だけの表示になります。ご了承ください)。……それとsati.rog @satirogfr18Nonさん、デュラン・デュランの「ニュー・ムーン・オン・マンデイ」をあげてくださったのですが、この曲は第2回のMLCプレイリストで取り上げていたため今回は見送らせていただきます、せっかくあげてくださったのにごめんなさい! これに懲りず、次回また何かぜひお送りください。

というわけで、今回は少し多めの16曲。訊いてみるもんですね、ビッグ・ネームでも知らない曲のオンパレード! 背景となる基本データを確認するのが大変でした……。そしていつものことながら「あの名曲が入ってない!」「他にもこれがあるだろ!」という点には変わりなく、ビートルズもストーンズもボウイも入っておりません。思い出した・調べてみたらこんなのもあったなという曲は本稿最後にリストアップしておきますので、みなさんご自分の好きな月楽曲を集めて “マイ・プレイリスト” 作ってみてください。

MLCプレイリスト 2022.08.12/月に吠える

1. The Waterboys “The Whole of the Moon”
2. Van Morrison “Moondance”
3. Paul Weller “Moon On Your Pyjamas”
4. Weathervane “Weathervane”
5. Paul McCartney “C Moon”
6. Don Henley “Talking To The Moon”
7. Echo & The Bunnymen “The Killing Moon”
8. Marc Bolan & T. Rex “By the Light of a Magical Moon”
9. Prince “Moonbeam Levels”
10. The Police “Walking On The Moon”
11. Queen “You and I”
12. Starbuck “Moonlight Feels Right”
13. Bay City Rollers “Let's Go”
14. R.E.M. “Man On The Moon”
15. Fleetwood Mac “Sisters of the Moon”
16. Creedence Clearwater Revival “Bad Moon Rising”(at the Royal Albert Hall)

■楽曲解説

1. The Waterboys “The Whole of the Moon”(1985)

マイク・スコット率いるウォーターボーイズによる大傑作『ディス・イズ・ザ・シー』収録。しかしシングル・リリース時のチャート・アクションはあまり振るわず、その6年後に英国のソングライター/作曲家のための賞=アイヴァー・ノヴェロ賞で「ベスト・ソング」を受賞したことで最高3位を記録。次作でトラディショナルへと大きくサウンドの舵を切るその前の彼らの代表曲にして大名曲だと思います。月をテーマにした曲で真っ先に思いついたのは次の「ムーンダンス」でしたが、この曲を思い出し一番最初に配置することにしました。
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商品情報
ザ・ウォーターボーイズ
『This Is the Sea』

Amazon Music・MP3(1985/9/16)¥3,000(Deluxe Version)

2. Van Morrison “Moondance”(1970)

ヴァン・モリソン1970年発表の同名タイトルの名盤に収録。しなやかかつパワフルなヴォーカルがスウィンギーな演奏に乗って、ロマンチックな月夜にあなたを口説きます。この曲を初めて聴いて「こんな大人になりたい」と思ってから早二十余年、その時すでにこの曲を作ったヴァン・モリソンよりも年上でした。ある米国人ピアニストが指をスナップさせながらこの曲を軽やかに鼻歌で歌っている様を目にし、ノックアウトされたということもあります。一体いつになったらこんな素敵な大人になれるのやら。
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商品詳細
ヴァン・モリソン
『ムーンダンス』

Amazon Music・MP3(1970/1/27)¥1,500
CD(2018/5/23)¥2,166[紙ジャケット仕様]

3. Paul Weller “Moon On Your Pyjamas”(1993)

= ake = @wanwan_Jさんより

ポール・ウェラー1993年のセカンド『ワイルド・ウッド』収録。本作は英国・日本とほぼ同時発売でしたが、当時の日本盤は曲順が微妙に異なっており、UK盤ではこれが最終曲に(現行はUK盤をベースにその後さらに1曲追加)。そしてソロでの復活に加え、90年代前半の英国といえばブリット・ポップの時代でもあり若手からの「ゴッドファーザー」としての厚い支持、さらにモッズ・リヴァイヴァルなんかもあって、彼の人気はこの後再燃していくことに。この1年ちょっと前までは本国で契約さえなかったなんて、今ではもう想像できません。
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商品情報
ポール・ウェラー
『Wild Wood』

Amazon Music・MP3(1993/9/6 )¥1,500
CD(2006/10/10)輸入盤

4. Weathervane “Weathervane”(2011)

Kaåru KATSU @kaoru_ka さんより

ウェザーヴェイン(「風見鶏」の意)はa-haが活動停止中のポールが始めた二人組ユニット。その名をタイトルにそのまま冠したこの曲は、日本でも公開された泥棒が主人公のクライム・サスペンス映画で使用され(ストーリーはこちら)、曲中でその様を「月明かりに動く姿は……」と歌っています(映画からのシーンを引用したMVはラストがグロいのでご注意ください)。その後ポールはサヴォイというサイド・プロジェクトでもこの曲を再演していますが(取り上げたCDはそちらの方)、やはり曲はウェザーヴェインでのMVの方がいいですよね。
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商品詳細
Savoy
『See the Beauty in Your Drab Hometown』

Amazon Music・MP3(2018/1/12)¥1,600
CD(2018/2/2)輸入盤


 

5. Paul McCartney “C Moon”(1972)

ジェレみー @minky505 さんより

ポール・マッカートニー、ウイングス時代の1972年作。レゲエ風のんびり&ほっこりの穏やかないかにも彼らしい小品ですが、実は「ハイ・ハイ・ハイ」と両A面シングルとしてのリリース。「C・ムーン」はポールによる造語だそうで、歌詞で反対語として登場する「L7」とともに、そのあたりのトリビアはウィキペディアに詳しいのでそちらもぜひご覧ください。調べてみるとポール作での月関連楽曲では、また違った趣きの「Monkberry Moon Delight」や、カヴァーで「Fly Me To The Moon」や「It's Only a Paper Moon」なんかもありました。
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6. Don Henley “Talking To The Moon”(1982)

Emi @LottaloveEmi さんより

ドン・ヘンリーが1982年にリリースした最初のソロ『I Can’t Stand Still』収録(いつもの西海岸メンバー他、TOTO、ザ・バンド、チーフタンズのメンバー参加の超豪華パーソネル作品)。ガールフレンドとの思い出を手放せないままでいる主人公が月へと語りかけているとてもロマンチックな楽曲、とてもとても切ないです。画面に出ているのはブートレッグのジャケのようですが(ソースはラジオ放送、音質は良好です)、彼の公式チャンネルで全15曲が公開されているのでファンの方は必聴。
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ドン・ヘンリー
『I Can't Stand Still』

Amazon Music・MP3(1982/8/1)¥1,500

7. Echo & The Bunnymen “The Killing Moon”(1984)

Fotimer ぶんにょも @OrganelleBunyo さんより

エコー&ザ・バニーメンはデビュー時から大きな変化はないのに、前作〜本作あたりからひとまわり大きくなったようなイメージで、この曲、そしてアルバム『Ocean Rain』は当時からすでに名曲・名盤の雰囲気をまとっており、実際結果としてもこの曲はシングル・チャートで彼らにとっての最高位(9位)を記録。ただ、歌詞の内容は「I」と「you」と「he」が出てきて月夜に何事かがミステリアスに展開していきますが、シチュエーションがどういうものかよくわかりません……が、それでいいのだと思うことにしています。
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エコー&ザ・バニーメン 
『オーシャン・レイン』

Amazon Music・MP3(1984/5/4)¥1,500
CD(1997/7/25)¥1,841

8. Marc Bolan & T. Rex “By the Light of a Magical Moon”(1970)

ピロ式シュー栗~む @ZincRex さんより

ティラノザウルス・レックスとしては最後の『ベアード・オブ・スターズ』収録。相棒にミッキー・フィンを迎えて「T・レックス」へとグループ名を改める直前。歌詞では、魔法の月の光のそばでお姫様と踊るというフェアリーなマーク・ボラン・ワールドが繰り広げられます。動画には「ロッテルダム、1970」としかありませんが、だとすると記録によれば6月27日の「Holland Pop Festival」ということでしょうか。会場の様子が映し出されると、紫の煙でだらりとストーンするヒッピー多数。フラワーな時代でした。
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ティラノザウルス・レックス
『ベアード・オブ・スターズ』[デラックス・エディション]

Amazon Music・MP3(2014/3/3)¥2,000
2CDs(2014/4/23) ¥3,981[紙ジャケット仕様]

9. Prince “Moonbeam Levels”(2016)


『1999』(1982)のセッションで録音されていながら未発表で、2016年リリースのコンピ『4Ever』で初めて公式リリースされたという楽曲。@NPG_KIDさん(関係者の方ですね。お世話になっております!)曰く「“Under The Cherry Moon” と悩みましたがこちらで」とのこと。歌詞の内容はあまり具体的ではありませんが、主人公は少年に代弁させる形で「あなたの月光レベルをすべて私に送ってください」と願う。根底に横たわる80年代風終末観にはちょっと懐かしささえ感じます。
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プリンス 
『4Ever』

Amazon Music・MP3(2016/11/22)¥1,800
CD(2016/11/25)¥2,775

10. The Police “Walking On The Moon”(1979)


5〜6月にかけての連載「今だから語るポリス、1980年の日本ツアー」はご覧いただけましたでしょうか。ちょうどその時期の『白いレガッタ』収録、全英1位シングル。彼らは当時まだ「パンクとレゲエの融合」と紹介されることが多く、この曲含め確かに裏打ちのリズムを多用しているものの全体的にはロック度が高いので、次第にそういう言い方はされなくなりました。その後の『シンクロニシティ』の大ヒットや、ソロ以後のスティングの大活躍もあってもはやポスト・パンク感さえ薄く、今となっては時代を超えた王道バンドといった趣きですよね。
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ザ・ポリス
『白いレガッタ』

Amazon Music・MP3(1979/10/2 )[Remastered 2003]
CD(2011/11/9)¥1,583

11. Queen “You and I”(1976)


この曲はクイーンの76年リリース『華麗なるレース』、アナログではA面ラストに収められていたジョン・ディーコン作の楽曲──MLCユーザーには説明不要かもしれませんが、以上基本情報として。彼の穏やかな人柄のせいでしょうか、歌詞だけでなく曲全体も、残る3人がロック的/クイーン的に盛り上げようとしてもほんわかムードが隠しきれないでいるようで、実に微笑ましいです。月明かりの下、ただ二人で歩くだけでもその時間が大事なものと感じられるなんて、これより幸せな時間はあるのでしょうか。
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クイーン
『華麗なるレース』

Amazon Music・MP3(1976/12/10)¥1,500
CD(2011/3/16)¥1,842[SHM-CD]

12. Starbuck “Moonlight Feels Right”(1976)


スターバックは南部ジョージアはアトランタの出身で、70年代にアルバムを3枚リリース。AOR調でムーディー、しかし同時にどこかいなたいこの曲は、その最初の同名タイトル作に収録。シングルとしてもリリースされて全米3位の大ヒットに。グループとしての活動は80年くらいまでだったようですが、2013年に再結成。しかし創設メンバーでリード・シンガーのボ・ワグナーは残念ながら2017年に他界しています。ですが今もHPSNSのアカウントは残されていて稼働中。歌詞は月夜にいい感じで女性を口説く系ですね。
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Starbuck
「Moonlight Feels Right」

Amazon Music・Mp3(1976/7/13)¥200

13. Bay City Rollers “Let's Go”(1975)

la belle Akemi @labelle444 さんより
 
ベイ・シティ・ローラーズ、1975年のセカンド『噂のベイ・シティ・ローラーズ』(Once Upon A Star)収録曲(シングル・リリースはなし)。歌詞はシンプルこの上ない、男の子が月夜に女子を連れ出して二人っきりの時間を明るく正しく楽しもうよ!という可愛らしい内容。一方動画は、楽しげながらある種恐怖を感じさせる代物。1975年のTV出演時のもので、曲が始まるなりエリックは客席に引きずり込まれます。助け出された顔は若干ひきつり気味……お気の毒に。いろんな意味で当時の熱狂ぶりがダイレクトに伝わってくる1本。
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※8月16日追記:「シングル・リリースはなし」としておりますが、「ひとりぼっちの10代(My Teenage Heart)」のB面でリリースとのご指摘いただき、確認したところご指摘の通りリリースされておりました。大変失礼いたしました! また国によってはA面でリリースされた国もあるようです。お詫びとともに訂正いたします。
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ベイ・シティ・ローラーズ
『Gold』

CD(2019/11/1)輸入盤

14. R.E.M. “Man On The Moon”(1992)

エリック・クラプトンの『アンプラグド』大ヒットを受け、当時ありとあらゆるアーティストがアコースティックでの自作リメイクや新作制作が大流行り。R.E.M.の場合「御多分に洩れず」というよりは、遅すぎな感さえあったアンプラグド風な新作としての『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』をリリース(当然のごとく全米2位の大ヒット)、この曲は同作からのシングル。米国の早世したエンターテイナー/俳優アンディ・カウフマンのことを歌っており、後にジム・キャリー主演で同名の映画も制作/公開されました。
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R.E.M.
『Automatic For The People』

Amazon Music・MP3(1992/10/5)¥1,500
CD(1992/10/5)輸入盤

15. Fleetwood Mac “Sisters of the Moon”(1979)

ここまですべて男性のため、女性の楽曲を一つと思い。フリートウッド・マック79年のダブル・アルバム『牙(タスク)』収録、スティーヴィー・ニックス作で同作からの4枚目のシングルとしてもリリース(しかしあまりヒットはせず)。何やらダークな印象ですが、書いた本人も意味がわからないそう。歌詞で月が取り上げられる際その意味するところは「明」と「暗」の二極化する傾向がありますが、ここまでの13曲はほぼ「明」だったのに対し、しかしこの曲では明らかに後者。おそらくニックスにとってもその点が需要だったのでは?
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Fleetwood Mac
『Tusk』

Amazon Music・MP3(1979/10/12)¥1,700

16. Creedence Clearwater Revival “Bad Moon Rising”(at the Royal Albert Hall)(1969)

当初プレイリストはここまでだったのですが、CCR本当の『ロイヤル・アルバート・ホール』でのライヴが9月に発売される運びとなりMLCでもニュース化。するとそこから先行公開されたのがこの曲だったもんで、「なら入れとかなきゃでしょ」と急遽追加しました。演奏荒っぽくていいですね! リリースが楽しみです。作者のフォガティ曰く「来るべき終末の歌」だそうですが、明るく楽しくあっけらかんと歌います。スティーヴ・マリオットはこれを重いゆっくりアレンジで歌い上げ(84年ライヴ盤)、そちらはグッとくる感じの仕上がりに。
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商品情報
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
『ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール』

CD(2022/9/16)¥3,300

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この他、自力で思いついたけど入れなかったのはザ・ビートルズ「ミスター・ムーンライト」やデヴィッド・ボウイ「ムーンエイジ・デイドリーム」、ニール・ヤング「ハーヴェスト・ムーン」、オジー・オズボーン「月に吠える」、スタンダードで「ムーン・リヴァー」や「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」など。しかしある程度でやはり辛くなってきたので検索してみたら──出るわ出るわ! ザ・ローリング・ストーンズ「チャイルド・オブ・ザ・ムーン」「ムーンライト・マイル」、ジャニス・ジョプリン「ハーフ・ムーン」、トム・ウェイツ「ドランク・オン・ザ・ムーン」、ジョニ・ミッチェル「ムーン・アット・ザ・ウィンドウ」など、入れたくなるものザクザクで文字通り枚挙に暇なし。

というわけで今回は以上、全16曲でかなり長めのの69分26秒。たくさんのご提案ありがとうございました。ちゃんと調べてまとめたつもりですが、内容に事実誤認などございましたらご指摘ください、すぐに修正いたします!
ということで、ではまた第7回でお目にかかりましょう。本連載では一般の方からの投稿も受け付けておりますので、まずはテーマとその10曲をこちらmailmagazine@musiclifeclub.com)までお送りください。追ってこちらから原稿発注いたします(残念ながらノーギャラです)。ということで次回もどうぞお楽しみに!
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