ジャズ・オルガンのキング、ジョーイ・デフランセスコが51歳で死去

モダン・ジャズのオルガン奏者として知られ、作曲家/バンドリーダーでもあったジョーイ・デフランセスコ(Joey DeFrancesco)が8月25日、51歳で死去しました。
 
妻でマネージャーのグロリアが訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。
デフランセスコは、モダン・ジャズ・シーンにハモンドB3オルガンを復活させたことで知られていますが、トランペットやピアノ、サックス、シンセサイザーも演奏するマルチ・プレイヤーでした。またバンドリーダーとして、2021年までに30枚以上のアルバムをリリースし、レイ・チャールズやヴァン・モリソン、ベット・ミドラーをはじめとする様々なミュージシャンとスタジオ・セッションも行っていました。
 
デフランセスコは1971年にペンシルヴァニア州の音楽一家に生まれ、父の“パパ”・ジョン・デフランセスコは、著名なジャズ・オルガン奏者でした。4歳の時に父から贈られたB3オルガンを弾き始め、10歳からフィラデルフィアのセトルメント音楽学校のジャズ・アンサンブルで演奏し、16歳でコロンビアとレコード契約を結びました。
 
翌1989年にデビュー・アルバム『All Of Me』をリリースしたデフランセスコは、同年17歳でマイルス・デイヴィスのヨーロッパ・ツアーに抜擢され、デイヴィス1989年のNo.1アルバム『Amandla』にもキーボードで参加、その頃からデイヴィスの影響でトランペットも演奏するようになりました。
 
また、18歳から自身のカルテットとツアーに乗り出し、90年代前半には、デイヴィスのギタリストだったジョン・マクラフリンとコラボレーションを開始、22歳の時にマクラフリンとデニス・チャンバースと結成したザ・フリー・スピリッツでは、4年にわたりツアーを行い、1994年にはアルバム『Tokyo Live』をリリースしていました。
 
なお、デフランセスコが発表したアルバムのうち、2003年の『Falling in Love Again』、2010年の『Never Can Say Goodbye: The Music of Michael Jackson』(マイケル・ジャクソンのトリビュート・アルバム)、2019年の『In the Key of the Universe』など、4作がグラミー賞にノミネートされています。またロック・ファンには2018年にリリースされたヴァン・モリソンのアルバム『You're Driving Me Crazy』で、全面的にバックを務めたことで知られるようになりました。
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