ソイルワークのギタリスト、ダーヴィド・アンデションが47歳で死去

スウェーデン出身のメロディック・デス・メタル・バンド、ソイルワーク(Soilwork)のギタリストだったダーヴィド・アンデション(David Andersson)が9月14日、47歳で死去しました。

バンドのSNSで訃報が伝えられています。
「ダーヴィド・アンデションの訃報をお伝えすることになり、深い悲しみに包まれています。彼は唯一無二の存在で、いろいろな意味で素晴らしい人でした。彼は、我々のギタリストを10年以上も務め、ソイルワークの音楽の旅に大きな影響を与えました。
悲しいことに、アルコールと心の病が、我々から彼を奪いました。我々は、彼がいなくなったことを心から寂しく思い、今後は彼がその一部であった音楽的レガシーを継承していきます。ご家族に心からのお悔やみを申し上げます。彼と過ごした時間、一緒に笑った時間に永遠に感謝しています。ドクター・ダーヴィド、ありがとう。天国で会いましょう」

アンデションは、2012年にギタリストのペーテル・ウィッチャーズの後任としてソイルワークに公式加入し、翌2013年のアルバム『The Living Infinite』から2022年の『Övergivenheten』に至るまで、4枚のスタジオ・アルバムに参加しました。ギターのほか、ベースとピアノも演奏したアンデションは、亡くなるまでバンドに在籍していました。

また、ソイルワークのシンガー、ビョーン・“スピード”・ストリッドと共に、ハード・ロック・バンドのザ・ナイト・フライト・オーケストラにも参加し、全6枚のスタジオ・アルバムをレコーディングしました。

アンデションは2020年、「Hardrock Haven」とのインタヴューで、次のように語っていました。
「20歳の時にロック・ミュージシャン/ソングライターとしてキャリアを築こうと思い、アメリカン・レーベルのバンドと何枚かレコードを制作したんだけど、上手く行かずに解散したんだ。その後、しばらく音楽を諦めて医者になったけど、2006年にソイルワークと演奏する機会があって、それがキャリアの再スタートみたいになった。最初にロック・スターの夢を諦めた時は22歳か23歳だったから、あのチャンスには驚いたよ。僕は、14年くらい今のレベルを保っているけど、どんどん良くなっていると思うし、そう願いたい(笑)。僕は常に自分の成長を望んでいたから、最終的にこうする機会を得たことに今も驚いているし、とても感謝してるんだ」

また昨年、新型コロナから受けた影響について、「Metal Insider」に次のように語りました。
「僕は医者が本業で、新型コロナの患者と仕事をしているし、新型コロナについて非常に高評価な研究をしている友達がいるから、パンデミックについては知識が豊富なんだ。でも、世界トップ・クラスの研究者や専門家でさえ、まだ確信のないことが残念だ。多くの医者や科学者たちが “気をつけろ” と言う一方で、“安全だと聞いたから、好きな事をしてビールを飲んでロック・フェスに行ける” という奴もいる。何年もパンデミックの中で生活していたら、事実に耳を傾けたくない人が、安全だと言ってる奴を信じたくなるのは当然だし、それが人間の本質だから理解できるけどね」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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