スタックス・レコードの創設者/プロデューサー、ジム・スチュワートが92歳で死去
伝説のソウル/R&Bレーベル、米スタックス・レコード(Stax Records)の創設者/レコード・プロデューサーのジム・スチュワート(Jim Stewart)が12月5日、92歳で死去しました。
スタックス・ミュージアムが訃報を伝えています。
「スチュワートは家族に見守られながら、静かに息を引き取りました。ソウル・ミュージックの偉大なパイオニアの一人、そしてメンフィス・サウンドの立役者の一人として、彼の死は世界中の何百万人もの音楽ファンから惜しまれることでしょう」
スタックス・ミュージアムが訃報を伝えています。
「スチュワートは家族に見守られながら、静かに息を引き取りました。ソウル・ミュージックの偉大なパイオニアの一人、そしてメンフィス・サウンドの立役者の一人として、彼の死は世界中の何百万人もの音楽ファンから惜しまれることでしょう」
1930年にテネシー州ミドルトンで生まれ育ったスチュワートは、高校卒業後にメンフィスへ移り、銀行員として働きながら、地元のカントリー・バンドでフィドル奏者として演奏していました。
エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイスらをレコーディングしたサム・フィリップのサン・レコードにインスパイアされ、スチュワートは1957年に自身のレーベル、サテライト・レコードを設立。当初カントリーとロカビリーのレコードに焦点を当てたサテライトは、翌年姉のエステル・アクストン(Estelle Axton)が共同所有者となり、1961年に二人の苗字から最初の2文字を繋げたスタックス(Stax)・レコードに改名しました。
スタックス・レコードは、オーティス・レディングの「(Sittin’ On)The Dock of the Bay」や「Respect」、サム&デイヴの「Soul Man」「Hold On! I’m Comin’」、エディ・フロイドの「Knock on Wood」、ブッカー・T&ザ・MG’sの「Green Onions」、カーラ・トーマスの「B-A-B-Y」など、アイザック・ヘイズとデイヴ・ポーターのソングライティング・チームによる多数のヒット曲をプロデュースし、15年間で167曲のシングルが全米Hot 100チャートに、243曲がR&Bチャートにランクインしました。
しかしながら、オーティス・レディング1967年の事故死を機に、スタックス最初の時代が終焉に向かい、ステイプル・シンガーズやドラマティックスなど、新たなヒット・メーカーを生み出したものの、1976年に倒産、翌1977年に同社のマスター音源がファンタジー・レコードに買収されました。
スチュワートはそれから十数年、ほぼ人前に姿を現さず、2002年に「ロックの殿堂」入りを果たした際も、孫娘が代役で式典に出席していました。
また倒産後、長年放置されていたスタックスのレコーディング・スタジオが1989年に取り壊され、跡地は2003年にスタックス・アメリカン・ソウル博物館に生まれ変わりました。
なお、スタックス・レコードは2007年、ファンタジー・レコードを買収・合併したコンコード・レコードにより復活しています。
スタックスのソングライターだったデイヴ・ポーターは、スチュワートの訃報を受け、次のようにコメントしています。
「スチュワートと姉のエステルが、アメリカン/ソウル・ミュージックにとって重要な存在だったことは否定できません。スチュワートは、世界中の音楽に影響を与えた音楽と文化のパイプ役だったのです」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイスらをレコーディングしたサム・フィリップのサン・レコードにインスパイアされ、スチュワートは1957年に自身のレーベル、サテライト・レコードを設立。当初カントリーとロカビリーのレコードに焦点を当てたサテライトは、翌年姉のエステル・アクストン(Estelle Axton)が共同所有者となり、1961年に二人の苗字から最初の2文字を繋げたスタックス(Stax)・レコードに改名しました。
スタックス・レコードは、オーティス・レディングの「(Sittin’ On)The Dock of the Bay」や「Respect」、サム&デイヴの「Soul Man」「Hold On! I’m Comin’」、エディ・フロイドの「Knock on Wood」、ブッカー・T&ザ・MG’sの「Green Onions」、カーラ・トーマスの「B-A-B-Y」など、アイザック・ヘイズとデイヴ・ポーターのソングライティング・チームによる多数のヒット曲をプロデュースし、15年間で167曲のシングルが全米Hot 100チャートに、243曲がR&Bチャートにランクインしました。
しかしながら、オーティス・レディング1967年の事故死を機に、スタックス最初の時代が終焉に向かい、ステイプル・シンガーズやドラマティックスなど、新たなヒット・メーカーを生み出したものの、1976年に倒産、翌1977年に同社のマスター音源がファンタジー・レコードに買収されました。
スチュワートはそれから十数年、ほぼ人前に姿を現さず、2002年に「ロックの殿堂」入りを果たした際も、孫娘が代役で式典に出席していました。
また倒産後、長年放置されていたスタックスのレコーディング・スタジオが1989年に取り壊され、跡地は2003年にスタックス・アメリカン・ソウル博物館に生まれ変わりました。
なお、スタックス・レコードは2007年、ファンタジー・レコードを買収・合併したコンコード・レコードにより復活しています。
スタックスのソングライターだったデイヴ・ポーターは、スチュワートの訃報を受け、次のようにコメントしています。
「スチュワートと姉のエステルが、アメリカン/ソウル・ミュージックにとって重要な存在だったことは否定できません。スチュワートは、世界中の音楽に影響を与えた音楽と文化のパイプ役だったのです」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
Various Artists
『Stax Number Ones』
Amazon Music・MP3(JAN 01 2010)¥1,530
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