ラスカルズのドラマー、ディノ・ダネリが78歳で死去

米ロック・バンド、ザ・ラスカルズのドラマーだったディノ・ダネリ(Dino Danelli)が12月15日、78歳で死去しました。

ダネリのFacebookで訃報が伝えられており、バンド仲間のジーン・コーニッシュが追悼メッセージを発表しています。
「ディノ・ダネリの訃報をお伝えしなければならず、悲嘆に暮れています。彼は僕のブラザーで、今まで出会った中で最も優れたドラマーでした。この瞬間、僕は打ちのめされています。ディノ、安らかに。愛しているよ、ブラザー」

『ミュージック・ライフ』1969年6月号誌面より、右端がディノ・ダネリ。本号には来日直前の4人のインタヴューほか、個別プロフィールなども掲載。なんと表紙もラスカルズが飾っているため、メニュー「ML GALLERY」でぜひご覧ください。

ダネリは1944年にニュージャージー州で生まれ、60年代初頭までジャズ・ドラマーとして活動した後、1962年からロックへ移行しました。

その後、1964年にフェリックス・キャヴァリエ、エディ・ブリガッティ、ジーン・コーニッシュらとヤング・ラスカルズを結成し、バンドは1968年のアルバム『Once Upon a Dream』(邦題『夢見る若者』)から、ラスカルズに改名しました。

バンドは1965年~1969年にかけて、13曲が全米TOP40にランクインし、そのうち「Good Lovin’」「Groovin’」「People Got to Be Free」がビルボード・チャートの第1位を記録しました。しかしながら、1970年にブリガッティが脱退し、翌年にはコーニッシュが脱退、キャヴァリエとダネリが1972年の解散まで活動を続けていました。

ダネリは同年、コーニッシュとブルドッグを結成し、2枚のアルバムを制作したものの1975年に解散となり、レスリー・ウェストのバンドに短期間在籍した後、1978年にコーニッシュとフォトメイカー(Fotomaker)に参加、1980年にスティーヴン・ヴァン・ザントのソロ・バンド、リトル・スティーヴン&ザ・ディサイプルズ・オブ・ソウルに加入しました。

1988年には、アトランティック・レコードの40周年記念コンサートでキャヴァリエとコーニッシュと共演し、同年ブリガッティを除く3人でラスカルズの再結成ツアーを開催。1997年にラスカルズが「ロックの殿堂」入りを果たした際には、4人揃ってパフォーマンスを披露していました。

その後、ラスカルズの4人は2012年に再結成し、スティーヴン・ヴァン・ザントが監督/プロデュースした一連の演劇コンサート「Once Upon a Dream」を開催、同年12月から翌5月にかけて、NYキャピトル・シアターとブロードウェイの劇場で上演した後、半年にわたり北米ツアーも行ないました。

なお、ダネリはヴィジュアル・アーティストでもあり、ラスカルズとリトル・スティーヴン&ザ・ディサイプルズ・オブ・ソウルのアルバム・カヴァーをデザインしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
ヤング・ラスカルズ
『Groovin’』


Amazon Music・MP3(JUL 31 1967)¥900
SACD/CD(2022/6/3)輸入盤
商品情報
ザ・ラスカルズ
『ヴェリィ・ベスト・オブ・ラスカルズ』


CD(2017/5/31)¥1,245〈ヨウガクベスト1300 SHM-CD〉
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